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まちづくりチョビット推進室
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第166回 ・レンケイプレーがあたりまえに生まれるワルダクミって何?~例えば向島ニュータウン

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浅: 浅田 将之 氏(社会福祉法人イエス団 愛隣館研修センター インクルーシブ社会実現部 愛隣グループホーム 主任)
杉: 菱崎 裕之 氏(京都市 都市計画局 住宅室住宅管理課長)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
    (左:浅田 将之 氏、右:菱崎 裕之 氏)
 
絹: 皆様こんにちは。こんばんはかもしれません。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
ではゲストの紹介からです。今日はお二方お招きしております。お1人目は、近くの京都市役所から来ていただきました。京都市都市計画局住宅室住宅管理課、菱崎裕之課長。菱崎さんです。よろしくお願いいたします。
菱: どうぞよろしくお願いいたします。
絹: そしてお二方目、社会福祉法人イエス団愛隣館研修センター、浅田将之さんです。
浅: よろしくお願いします。

 

■エピソード1 シンポジウムとゲストのお2人と
●タウンコレクティブについてのシンポジウムを開催しました
絹: 簡単にお2人と私の出会いをご紹介いたします。ごくごく最近、一番記憶に残っていますのは、この間の5月29日、クエスチョンビルという所で、あるシンポジウムをいたしました。「京都タウンコレクティブ化構想の実現を目指す…」という何やらややこしいタイトルのシンポジウムです。でも、このご時世で、実際に30人、ネット上で70人強、全体で108名の方が来てくださいました。その時わざわざ現地にお越しになったのが、愛隣館の浅田さんと、それからゲストスピーカーの一角でしゃべってくださったのが、ここにおられる菱崎さんです。さあ、5月29日の感想をちらっとまず菱崎さんから、お口のウォーミングアップということで、よろしくお願いいたします。
菱: はい。いやあ、当日は緊張しました。多くの人の前でしゃべるのが、あまり経験がないので…(笑)。
絹: 「いやや、いやや」言うてるのに、無理やりやらしてすみませんでした(笑)。
菱: いやあ、でもいい経験になりました。癖になりそうです(笑)。
絹: という形で軽く触れていただきましたけど、その時にそれをじっと聴衆席からご覧になっていたのが、愛隣館の浅田さんです。浅田さん、何か覚えてはること、あります?
浅: はい、まずタイトルが「タウンコレクティブ」というのに関心を持って、参加してみたいと思いました。行ってみると発表されている内容が、市営住宅を使った学生さんと地域の自治会との取組ということで、すごく勉強になりました。それともう1つ、高齢者の方へのちょっとしたお手伝いを、地域の中で支え合っておられるという取組みについても、今、自分がフィールドとしている場所でも取り組んでいけたらいいなと感じました。
 
 

●シンポジウムの、そもそものきっかけ

絹: 民間の事例は「ことらいふ」さんでしたね。
さあ、リスナーの皆さん、5月29日のシンポジウムの事をご存じない方にとってはわからなかったと思います。そこでバクっと復習を兼ねてお話しますと、企画をしたのはほとんど私でした。
京都市さんが田中宮市営住宅という伏見の市営住宅で、『空いている部屋を使って龍谷大学の学生さんに住んでもらったら自治会が元気になるのとちゃうか』という非常に面白いプロジェクト、実験的な事に取り組まれました。だからそれをすごいなと思ったんです。面白いこと、凄いことが起こっているんです。でも役所の人はおとなしいし、紳士的ですから「どうや、俺ら、すごいことやったやろ!」みたいなことは言わはりません。そこで代わりにみんなで「すごいやろ!」と言おうという会でもありました。
そしてさらに田中宮市営住宅の次に、京都市の都市計画局住宅室の連中が、勇気あるモデル実験をしたのが、ここにおられる浅田さんが関わっておられるプロジェクトです。偶然ではありません。浅田さんにも「できたら会場に来て!ネットでもいいし」とお願いしていました。
この浅田さんも熱い人で、元は上京区の福祉会で活動されていて、ものすごく地域に信用がある人です。その後、愛隣館に移られて、今度は向島ニュータウンの中の親子ペア住宅を2戸、空いている所を使って、障がい者のグループホームの運営の最前線に立っておられます。
(2021.5.29 京都タウンコレクティブ化の実現を目指すシンポジウムより)
 

●京都新聞の記事から ~ 向島ニュータウンの障がい者グループホームについて

絹: だからご両人とも縁のある人ですよね。ということで、後ほど浅田さんにも熱く語っていただきますが、手元に京都新聞6月11日金曜日、夕刊ほやほやのを持ってきていただきました。この新聞記事がなんでこんなところにあるのか、説明してください。
菱: 浅田さんも取材をたぶん受けておられまして、私も京都新聞から取材を受けております。
絹: 大きな見出しが「市営ペア住宅にグループホーム 伏見向島ニュータウンNT」と書いてあります。「空き部屋解消の一手になるか」と。これはどちらかと言うと好意的な記事ですね。
菱: そうですね。
絹: この記事の読みどころみたいな、解説を加えていただけませんか。
浅: この記事の横に「家族のように暮らせたらいいな。市営二世帯住宅グループホームに転用の妙案 ベランダで行き来できて安心」と書いています。片方では空き部屋という問題にもなってきますが、その空き部屋問題をニーズの高いグループホームへ転用ということで、ニーズを満たすためのマッチングができたのかなというところで、次の取組みへと広がっていけばいいなとは感じています。
絹: やっぱり目の付け所が違いますね。僕、記事の方ばっかり見ていて、横を見てませんでした(笑)。リスナーの皆さん、もう一回読みますね。「家族のように暮らせたらいいな。市営二世帯住宅グループホームに転用の妙案」グッドアイデアやないですか。しかもベランダで行き来ができるから安心やわと。
菱: 市営住宅の空き家を活用して、地域の課題が解決できる。本当にありがたいなと思っています。
絹: 記事を一部分だけ抜粋して読みます。
「市営住宅の空き部屋が問題となっている向島では、行政と住民、地元の福祉事業者で対策を検討、親の高齢化や死去に伴い、障がいのある人が遠方の施設に移らざるを得ないケースがあり、グループホームへの転用が提案された。」
これがいわゆる向島ニュータウンのまちづくりビジョンですね。
「向島でのペア住宅は24組中23組が空き部屋だったことに加え、部屋同士の独立性など、行き来のしやすさを兼ね備えた構造がグループホームに向いているのではないかとされた。ペア住宅を福祉住宅に転用するのは市内初となる。」
おおー、誰や、こんなことを思いついたのは。知恵者がいたんですね。そこのところにお2人とも関わっていらっしゃった?
浅: 僕は少し関わっていました。
絹: 次のエピソードでは、この市営住宅にグループホームができて、これからどうなるのか、そして実際の運営、浅田さんはビジョン委員会の時から関わっていらっしゃるので、生のエピソードをいくつか紹介いただきましょうか。
 

■エピソード2 障がい者グループホームと地域
●空き部屋活用プロジェクトの経緯

浅: 空き部屋が増加しているのは京都に限らず、日本全国で住宅の数が世帯の数より既に多くなっていると言われています。今後さらに人口が減っていくなかで、空き部屋が増えていくのではないかという危惧が一方ではありまして、向島ニュータウンにおいても例外ではなかったというところから、活用を考えられたというのが社会的な経緯になります。
絹: 僕の本職は何かご存知だと思いますが、空家空き部屋が増えて、建設屋はどうしたらいいでしょうねえ(笑)。それこそちょっと涙をにじませながらお話をお聞かせ願います(笑)。
 

●まずは地元の方々への説明会を行いました

浅: グループホームを開所するにあたって、昨年の11月ぐらいに地元の自治会の役員の方への説明をさせていただき、12月に実際にグループホームをやる1街区の中の当該の棟の住民の方への説明会を行いました。その会場に来られていた方の中にも「手伝えることがあったら言ってね」とか、「私もヘルパーの仕事をしているから頑張ってね。応援してるよ」という声もいただきながら、すごく開所に向けて励まされまして…。
絹: ええー、外野の絹川としては、今のコメントを聞いて「おおー」とか「へえー」とか、「そのエリアって民度がめちゃくちゃ高いじゃないですか」とかって思ってしまいました。
 

●あたたかく迎え入れてくださって、本当にありがたくて

浅: 必ずしも皆さんが皆さん、そのように思っていらっしゃるとは限らないのですが、中にはそういう声を掛けてくださった方があったということは僕らが勇気づけられたところです。
4月1日に開所したのですが、3月ごろに棟の周りの雑草を抜いておられる高齢の男性の方が一人いらっしゃって、「暑い中ご苦労様です。ありがとうございます」とお声を掛けましたら、「いや、4月からグループホームができると聞いたから、ちょっと気持ちよく迎えられるように、きれいにしておいてあげようと思って」と言ってくださって、グループホームのお部屋のちょうど真ん前に花壇をつくってくださって、今はきれいな花が色々咲いているんです。そういう迎え入れようとしてくださる気持ちを持って頂いている方がいるのはすごく有難いし、あたたかいなと感じました。
 
(愛隣グループホームの花壇より)
絹: なにか勇気が出ますよね。僕は建設屋の端くれとして、かつて北区で、アルツハイマーの中期くらいのお年寄り1ユニットのグループホーム併設のコーポラティブ住宅を請け負ったことがあるんです。7戸だけの小さいものですけど、無茶苦茶周りから反対されました。
わかるんです。お気持ちは。徘徊が起こったら、自分らの商店街の店の前で交通事故が起こったらどうするんだろうとかって。でもある種そういう施設は、ある層のご近所さんにとっては迷惑施設なのだなあということを思い知らされました。でも浅田さんたちの場合は、向島ニュータウンの場合はそうじゃなかったと。これはなんか素晴らしい感じですね。
浅: 本当に有難いことです。
絹: 障がい者本人さんも決定権を持って、慣れた所に暮らし続けたいという企画を京都市さんもつくってしまわれたのですものね。
菱: そうですね。地元の皆さんから非常にご理解いただいたのがありがたいですね。先ほど浅田さんからお話されたように、現地にお邪魔した時に花壇の話を聞きまして、正直、今もなんですけど思い出すだけで鳥肌が立ちました。
絹: そうですよね。鳥肌ものだし、何かゾクッと来ますよね。やっぱりうれしかったやろなあ。
浅: 本当にうれしかったですね。
絹: 僕らの世界で言うと、舗装工事って、匂いはきついし、埃も立ちますよね。でもちょっと昔の話ですけど、先輩たちによると、舗装工事をしに行くと、近所のおばあちゃんが「うちの前の道、きれいにしに来てくれてありがとう」とやかんに麦茶を入れて持って来てくれはったという、そんな時代があったそうです。そういうエピソードを思い出します。やっぱりそうなってくると建設屋冥利ですわ。すいません、いらんことを。
で、浅田さんは二ノ丸学区で自主防災?
 

●だからこそ、地域のためにお役に立ちたい…

浅: 自主防災と、あと学区の社会福祉協議会の仲間にも入れさせていただいています。地域の色んな活動を、できる範囲ではありますが協力させていただいて、僕自身が何かできることを地域に返していきたい。愛隣館としてもやっぱり地域のために喜んでいただけることを、障がいのある方だけではなく、地域住民の方に喜んでいただける活動をという思いでやらせていただいています。
絹: 浅田さんはこうやって、やることをやっておられるから反対もされへんし…。だから浅田さんだけでなく、今まで愛隣館の先輩の人たちがきっと地域でものすごい信用力を持っておられるということですね。
菱: そうですね。愛隣館さんの信用があったからこそ、皆さんもご理解いただいたのだと思います。
あ、わたし、しくじりました!番組タイトルを入れるのを忘れてました(笑)。この頃還暦を超えたら、右向いて左向いたらすぐ忘れる(笑)。
今日の番組タイトルですが、「レンケイプレーがあたりまえに生まれるワルダクミって何?~例えば向島ニュータウン」と題してお送りしております。
 

■エピソード3 タウンコレクティブのこれから
●住宅供給公社での経験から

絹: ここでもう一回、菱崎さんに5月29日にまだ言い足りなかったことがあるそうですので、お話しいただきたいと思います。実は土曜日にシンポジウムがあって、休み明けの月曜日朝いちばんに菱崎さんから電話をもらいまして、「絹川さん、テンションあがったわあ!寝られへんかったわあ」とおっしゃって、その後「もうちょっと言い足りないことがある」と。ほな、ラジオ行きましょかということで、来ていただきました(笑)。
菱崎さんの言い足りなかったことというのは、市営住宅の空き室のみならず、さらなる使い道を考えたいというワルダクミ第三弾のようです。では菱崎流のワルダクミをどうぞ!
菱: 当日、やっぱり興奮していたんでしょうねえ。ちょっとビールは飲んだんですが、やっぱり寝られなくて…(笑)。
絹: 2時ごろまで寝られなかったとおっしゃってました(笑)。
菱: 『言うことを考えてたのに、言えないで終わってしもた…』というのがありまして(笑)。というのは、これも僕もだいぶ絹川マジックにはまっているんですけど(笑)、感化されまして、私のワルダクミですけど、今、住宅管理課長として2年目なんですが、その前は住宅供給公社の調整課長ということで2年、向こうに出向していました。その時の経験からなんですけど…。
絹: ちょっとごめんなさい。リスナーの皆さんのために、菱崎さんの前職である住宅供給公社って、どんな仕事をするとこかご存知でしょうか。ちょっとだけ解説していただきましょう。
菱: 市営住宅の管理や入居の募集などを京都市から委託されて、実際にやっているところです。
絹: そういう公的な住まいに関する募集とか、管理とか。でも公営住宅の中でもバラ色だけで、何の問題もなくてというのではなくて、色々心配事も生まれるんですってね。
菱: はい。調整課長なので、苦情の対応とか、お困りごととか、そういうのがあるんですけど…。
絹: しんどい部署ですね(笑)。
 

●市営住宅の空き部屋でデイサービスとか…

菱: 地元の自治会の会長さんとお話している時に聞いた、ちょっと困ったことなんです。市営住宅も高齢化がだいぶ進んできたというので、デイサービスを利用される方が非常に多くなっています。「朝は結構多くて、いっぱいなんやわ」という話、そこにちょっとヒントがあったんです。
色んな会社が迎えに来てくれるんですけど、例えば市営住宅の空いてるところがあって、土地が空いていたら、事業者さんに来てもらったらどうなんやろうと。それなら利用される人も車に乗って行かなくても、すぐ近くなので行けるし、事業者さんも色んな所に迎えに行かないで済みます。それに例えば車のガソリンの使用量も減るし、地球にも優しいしという形で、何か空いている土地で、市営住宅の入居者の方はもちろんそうですが、市営住宅の周りの近所の方も利用していただけるような、みんなに喜ばれるような、何かできひんかなというのを、ちょっと思っています!
絹: これが菱崎さんのワルダクミ第三弾で、当日のシンポジウムで言えなかったことの一端であります。さあ、そのお話を聞いて、社会福祉法人で実際に働いていらっしゃる浅田さんはどう思われますか?
 

●通所も車を使わず、色んな送迎手段が考えられるはず

浅: ニュータウンですからたくさん空き部屋があるとは言っても、住民はたくさんいらっしゃるはずです。ところが病院であるとか、福祉施設などはニュータウンの中には限られた数しかない。そういう意味ではたくさん住民がいらっしゃる所に医療機関や福祉施設があるというのは、本当に安心できる材料になると思います。また先ほどガソリンを使わなくても済むようになるとおっしゃいましたが、別の形で何か送迎手段、徒歩で行けるとか、住民の人がそれをお手伝いすることで通所できるというのも考えて行けると楽しいなと思いましたね。
絹: 打ち合わせなしの思い付きですけど、2つの連想が、今わきました。
府庁の近所の堀川商店街、あそこも何かありましたよね。七野会さんのデイサービスセンターできてますでしょ。商店街の中に。あれや!と思って…。それと上賀茂の御園橋の西側の商店街に三輪車の自転車タクシーが、以前あの辺を走り回っていたんですが、今どうなっているのか。理事長さんがすごく頭の柔らかい方で、そんなんを導入されたわけです。そしたら向島ニュータウンの中でデイサービスの送迎の代わりに、三輪車のタクシーというのも面白いなと。
実は私のお袋も当年とって87歳で、週に一回デイサービスにお世話になっていますが、ちゃあんと迎えに来てくれはるんです。送迎の手間は大変やと思います。それから訪問看護師さんが毎朝来てくれはるんです。ラッタッタで走り回って(笑)、来て下さるので、エリアがもし集約できたら、菱崎さんがおっしゃるように、色んな事が楽になるかもしれませんね。
 

●配食サービスと安否確認…エトセトラエトセトラ

菱: 例えばですけど、配食サービスがあるとお昼、夜、行った時に食事に手を付けられてなかったら、何か異変があるのかというので、すぐに管理事務所と一緒に対応したりとかいうのもできないかなとか、そういうことを思っています。
絹: 僕、こうやって今日、菱崎さんと浅田さんに来ていただいて、こんな色んなことが飛び出すとは、実は思ってなかったけど、ある部分、5月29日にも言いましたけど、心の中で「シメシメ」と思っている自分がいるんです。
タウンコレクティブ構想って、なにかようわからんけど、要は助け合いが起こる“一緒くたの暮らし方”じゃないか。それには色んなやり方があるよねって、京都市の人も民間の人もそれぞれ独自に工夫してモデル的な実験をやっておられるわけです。「これはみんなで寄ってたかったら、また色んな事が起こるで!」みたいな、そんな感覚がして仕方がありません。
こうやって菱崎さんに来ていただいたら、「言い残したことがある!」って、次なるワルダクミのアイデアが出てくるわけでしょ(笑)。そして浅田さんみたいな福祉の業界のプロが聞かはったら、それに肉付けしてできるかもしれない。それを聞いた絹川くんは「京都府の府営住宅でもある堀川商店街にも似たようなものがあるで。住宅の下やった」と。「そういえばうちも民間やけど、7戸のコーポラティブアパートの一階がグループホームやった」とか、やっぱり近いのっていいかもしれない。どう思われます?
浅: とってもいいと思います。やっぱり住民にとっても京都市にとっても事業者にとっても、みんなが「これ、できてよかったな」と思えるようなことをアイデアを出しながら考えていけたらいいなと。そういうワルダクミしたいなと思いますね。
絹: ワルダクミという言葉、今日は菱崎さんから出してもらいましたけど、僕も好きです。カッコつきのワルダクミね。ほんまのブラックな悪巧みと違って、なんかにっこりできるような…。今日、菱崎さんが持ってこられたホヤホヤの京都新聞の夕刊のところをもう一回読みますね。
「愛隣館の平田義館長は、利用者には自立心が芽生え、地元の人も新しい仲間という雰囲気で迎えてくれている。空き部屋の活用に役立ててうれしいと話されています。京都市の住宅管理課は向島での運用がうまくいくか見定め、今後の他の地域でもペア住宅の空き室活用に活かせないか検討している」
 

●夢は、言わんと始まりません

絹: と、言っている舌の根の乾かぬ内に、その先のワルダクミまで考えてますやん(笑)。「そんなんラジオで言うていいのか」「いやあ、妄想レベルや、夢や、それでええやん」と(笑)。
菱: 言わんと始まりませんから。
絹: そう、口にすることがいかに大事か。シンポジウムでも言いましたけど、私の妄想を口にしたら、みんなが応援して関係のある人を呼んできてくれて、なんと108人集まったんです。
皆様いかがでしたでしょうか。京都の中には本当に熱い方々がおられます。そうした方々の存在に気が付いた時は「おおきに!がんばってな!」と声を掛けるのも、我々一般市民の役割かもしれません。是非ご注目ください。愛隣館、そして京都市の向島ニュータウングループホームプロジェクトです。
この番組は心を建てる公成建設の協力と、我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。菱崎さん、浅田さん、ありがとうございました。
両: ありがとうございました。
投稿日:2021/07/12

第165回 ・住み続けて1年、本音で語る3L APRTMENT PROJECT

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三: 三木 俊和 氏(有限責任事業組合まちとしごと総合研究所 グローカル・シンカー)
 3L APARTMENT PROJECT コーディネーター  
悠: 伊藤 悠希 氏(龍谷大学 政策学部4年生)
朱: 伊藤 朱音 氏(龍谷大学 法学部3年生)
杉: 杉山 有紀 氏(京都市 都市計画局 住宅室住宅管理課)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
伊藤 朱音 氏伊藤 悠希 氏三木 俊和 氏杉山 有紀 氏
絹: 皆様こんにちは。こんばんはかもしれません。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。今回は、2月オンエアした「3L APARTMENT」の杉山有紀さんをメインゲストに招聘しての続きです。タイトルは「住み続けて1年、本音で語る3L APRTMENT PROJECT」と題してお送りいたします。それでは本日のゲスト、4方おられます。いつものように他己紹介から行きますよ。まずは龍谷大学の政策学部の伊藤悠希さんと、法学部の伊藤朱音さん、偶然伊藤さんだけど兄妹ではないんだよという方々です。では伊藤朱音さん、伊藤悠希さんとはいかなる人物ぞ、短く述べよ。
朱: 伊藤悠希さんは、一言で言うと、本当にまじめな人という感じですね。
絹: ザ・真面目。政策学部4年生、伊藤悠希さんです。では今度は入れ替わって悠希さんが三木さんを紹介します
悠: 有限責任事業組合まちとしごと総合研究所の三木俊和さん。僕たちの3L APARTMENT PROJECTの行政と大学の間として僕たちのサポートをしてくださっている、とても心強い方です。
絹: 三木俊和さんです。実は私とは今日お会いするのは、リアルでは初めてなのですが、オンラインではモニターの端っこで何度かお会いしております。注目していた方です。
三: ありがとうございます。私が伊藤朱音さんを紹介したいと思います。3L APARTMENTは地域と繋がってやっていくということで、現在の入居者としては男子が多いのですが、伊藤朱音さんは女子の入居者さんということで暮らしていただいています。
絹: 確か今、6名やったっけ?
三: 新しい人が入ってくれて7名になりました。
絹: また増えてるやん!7分の1の紅一点。
三: 学生の間からは、何の話題を振っても笑顔でニコニコしてくれるので、自分がすごい面白い人になったんじゃないかと(笑)。「あかねん」と呼んでいるんですが、「あかねん」と喋っているとこっちが元気をもらえるような、そんな学生さんですね。
絹: ということで、ゲストの紹介は軽くドタバタと(笑)。この番組のヘビーなリスナーの方なら、2月放送を思い出してくださるかもしれません。さりながら一応、過程として「3L APARTMENT PROJECTってなあに?」ということを、三木さんに復習の意味で軽く語っていただきます。
(三木 俊和 氏 有限責任事業組合まちとしごと総合研究所より転載)
 

復習ですー3L APARTMENTとは

三: はい、ありがとうございます。前回、京都市の杉山さんの方からお話していただいているのですが、私の目線から3Lをお話したいと思います。3L APARTMENTという事業では、大学生の皆さんたちが、ともすれば学校と駅、実家との往復で、「大学で伏見に来てくれているんだけど(龍谷大学さんなので)、伏見に触れることなく結局卒業しちゃったな」という声があったりしまして…。せっかく伏見の大学に来たのだから、その地域に住んで、地域の人たちと触れ合うことで、ただそこに下宿したということではなく、そのまちに住んだ、まちで暮らしたということを感じながら、卒業していってほしいなという願いが地域の思いとしてあるわけです。そういうなかで3L APARTMENT事業は、大学生に京都市の市営住宅に比較的安価に住んでいただきながら、地域の自治会の活性化にも寄与していただくというプロジェクトになります。
絹: 短くまとめてくださって、ありがとうございます。3L APARTMENTの存在を最近知りまして、会う人ごとに僕、おしゃべりしているんです。そしたら初めの一言、「安っ!」て(笑)。京都市の市長さんと龍谷大学の学長さんが握手されている写真を見ました。三木さんが「まちに住む」というキーワードをくださいましたが、「キャンパスは大学の中だけじゃない。まちこそキャンパス!フィールドワークやれ!」という感じの大学の後押しを感じてしまいます。さあ、ざくっと3L APARTMENTの概要説明を三木さんにしていただきまして、それではエピソード1に入ります。この担当は実際に住んでいる学生お2人にしていただきましょう。ということでトークテーマはお2人に丸投げしますので、好きにしゃべって(笑)。
3L APARTMENTの舞台「田中宮市営住宅」 ホームページより転載)
 

■エピソード1 3L APARTMENTに住んで – 感じたこと、活動、えとせとら

●住もうと思ったきっかけ
絹: まずは学生2人の自己紹介とか、例えばなんでこんなところに好き好んで住んでいるの?とか、なんでそのパーカー、カッコイイ田中野宮3L APARTMENTのパーカーをお揃いで着てるの?とか、色んなこと話して!
悠: では早速、自己紹介から改めまして、龍谷大学政策学部新4回生の伊藤悠希です。
朱: 法学部新3回生の伊藤朱音です。よろしくお願いします。
絹: いきなり絡んでしまいますが、政策学部ならなるほどと、公共政策勉強するからこういうことに興味があるのかなあと自然に思ったんですけど、法学部で「お、これは珍し!」と。朱音さんの行動についても、後で紐解いていただけたらうれしいです。
悠: 住もうと思ったきっかけですが、ちょうど大学2年生の時、一人暮らしをすごくしたい時期ってあるじゃないですか。で、すごい一人暮らししたいなと思っていた時に、ただやっぱりお金がないので、なかなか住めないなと思っていたら、以前から3Lで住まれている先輩がいるんですけど、その人と共通の知り合いがいて、「3Lていうのがあるんやけど、安く住めるし、何よりも地域で学んだりもできて、政策学部の活動とも合っていると思うねんけど、どう?」みたいな話があって、「面白そうやな」というので…。
絹: そこで乗ったわけやね。ということはその先輩のことをあなたは信用していて、ちょっぴり尊敬していたりして…。
悠: そうですね。すごい尊敬している先輩で…。
絹: 朱音さんはどうして住もうと思ったの?
朱: 私は伊藤さんとは違って全然知り合いもおらずという感じだったんですけど、友人が学校の連絡をちゃんと見る子で、その連絡の中に、3Lの入居者募集がありました。その募集を見た友人から「自分一人暮らししたいって言ってたんなら、こういうのやってみたら?」みたいな感じで言われたことがきっかけなんです。
絹: 連絡をしっかり見る友達がいるということは、あんたはあんまり見ないということやな(笑)。
朱: 恥ずかしながらそうですね(笑)。でもそれがきっかけなんですけど、実際本当に「住みたい!」となったのは、自分は地元が寺内町と言いますか、結構お寺とかが多くて、京都もお寺が多いという土地柄を知っていたので、そこに下宿生としてではなく、本当に地域にいる人としてお祭りとか、催事なんかに関わりたいなと思ったので、そういう取組みをしているのなら「やってみたいな」ということで参加しました。
絹: 地元は寺内町とおっしゃったけど、京都の人ではないんやね?
朱: 京都ではないです。大阪です。
絹: 奇特な人やなあ。今のコメントなんかねえ。催事とか地元の行事に関わってみたいって、かつての学生のステレオタイプのイメージと今ここにお2人おられる方と違っているって、おっちゃんは感じます。「関わらんでええわ」みたいな、もっとクールで、最短距離で卒業だけ、単位だけ取れたらええねんみたいな、そんなタイプが多いのかなと思っていたら、どうやらお二方は違いますよねえ。リスナーの皆さん、学生気質が古いイメージとは変化しているようでございます。というのが私の観察です。
 

●住んでみたら、めっちゃ楽しかった!

絹: さあ、令和2年度の学生さんたちが行った取組みとか、実際に住んでみてどう?
悠: 率直な感想として、住んでみて、めっちゃ楽しいです。何がと言うと、学生同士すごい仲もいいんですよ。7人いるんですけど、学生同士、横のつながりもあるので、実際に地域の活動に参加する時も楽しい雰囲気で、学生同士も地域との関係もその雰囲気が醸し出されて…。
絹: ワンフロアに固まって7人が住んでいるわけ?
悠: そうですね。
絹: 1つの部屋に2人が住んでいるような寮的な感じではなくて、独立した部屋が7部屋あるわけ?
悠: そうですね。
絹: 寮に近いけど、でも周りに大人の人もいっぱい住んでるみたいな。朱音さんはどうですか?
朱: 本当に同じ意見なんですけど、めっちゃ楽しいんです。女の子一人で結構不安だったんですけど、大学生になって部活くらいの仲の良さがあるのは、ただ下宿しているだけでは味わえないかなとすごく思います。
絹: 素朴な疑問で、今、部活という言葉が出ましたけど、部活とか他の活動はやっておられる?
朱: 私は大学生になってはやってないです。
悠: 僕もゼミ活動だけで。
絹: 研究室とか、ゼミとかはあるわけやね。了解です。
 

●火の用心活動をやりました

絹: 令和2年の学生がやった取組みって、結構あるの?
悠: いくつか学生が取り組んだ活動があるんですけど、1つの例としては「火の用心」の活動です。実際に一月の夜、「火の用心!」と言って学生で管内の棟の周りをまわって呼びかけました。
絹: 「火のよーじん!」ポン!みたいなことやるんやね。かつてこのチョビット推進室に、消防局の今の消防局長さんがゲストで来られて、本職の大きな拍子木を持ってきて、ここでバチンとやってくれはった(笑)。その山内さんに成り代わって「京都の防火にお手伝いいただきまして、ありがとうございます。」と言わなあかんな(笑)。ありがとう。他には?
(火の用心! 3L  APARTMENTホームページより転載)
 

●子どもたちとあいさつ運動

朱: 「あいさつ運動」と言って、小学生の朝の登校時間に起きて、自分たちも「おはよう!」「おはよう!」みたいな感じであいさつをするという…。
絹: 朝の何時ごろ?
朱: 朝の7時45分から登校までの時間をちょっとやるという感じです。
絹: ほう。これもごめんね、ステレオタイプで。大学生は夜型、寝坊助、昼過ぎに起きだしてという感じですが。これはいかんね、ステレオタイプで。早起きやんね?
悠: そうですね。朝起きるのはちょっと大変やなと思う時もあるんですけど(笑)。
絹: ほう。見守り活動なんかもなさっていると。それはやっぱり親御さんたちや近所の人たちからしたら評判いいでしょ?
朱: 前までは毎朝子どもたちにお母さんがついていたりしていたんですけど、もうそのまま「大学生がおるからいいや」みたいな感じで、こっちに預けてくれたりみたいなこともあって。
絹: 実は私、自分自身では見守り活動をしたことがなくて、イメージが持ちにくいんですけど、実際に登校時に送り出す、どんなことを見守り活動というのか、もう少し平仮名にしていただけますか?
朱: 見守り活動と言うか、完全にしゃべってるという感じです。来た子たちとしゃべって…。来た子たちは集団登校するんですよ。その集団登校の集まる時間に行って、お見送りするという感じです。
絹: じゃあ集団登校というのも、みんながちょっとずつばらけて集合場所に来るわけやね。それまでに立ち話したりして、朝の子どもたちをほぐしてあげているわけや。精神的に。
朱: 私もほぐされています(笑)。だいぶ。
絹: これも黒子的な動きやけど、すごい精神衛生的にも子どもたちにはいいかもしれませんねぇ。ではエピソード2へそろそろ移ります。エピソード2は、3Lはただ学生が住むわけじゃない!学生と地域を支える三木さんについてということで、お話を進めましょう。杉山さんも入ってください。それでは三木さん、杉山さん、エピソード2をお願いします。
(朝のお見送り風景 3L APARTMENTホームページより転載)
 

■エピソード2 コーディネーターの役割と支える思い

●接着剤としての役割と、全体を見渡してのサポートと
三: 私は京都市さんと龍谷大学さんと自治会さんが取り組んでいる3L APARTMENTのプロジェクトにおいて、三者をつなげ、学生さんの日常の暮らしをサポートする取組みをさせていただいています。
絹: 三木さんは接着剤と言うか、糊と言うか、握手をしていただくのを導いている人、そんな感じですね。
三: そんな風にポジティブな言い方をしていただけると嬉しいです(笑)。
絹: コーディネーターの役割、そういう糊みたいな人がなんで必要なんでしょうねえ。杉山さん。
杉: やっぱり地域が学生に対して言いづらい事が出てきたり、学生も地域に対してどうしていいか悩むところも出てくると思いますし、行政や大学だけではカバーできない範囲というのが、どうしても実際に住むとなると出てきてしまうんですね。そういったところを三木さんにカバーしていただいたり、このプロジェクト全体を支えてくださっているという感じですね。
絹: リスナーの皆さん、今、三木さんと杉山さんにご登場いただいて、なぜコーディネートをする裏方の三木さんが必要なのということをお話しいただきましたけど、ここ、たぶん赤線の二重線を引いていただく所だと思います(笑)。自治会長である岡田会長、アツい方であります。この方もそういう役割、学生を守るというお立場でものすごくお気を遣われたというエピソードをお聞きしておりますが、全くそのカウンターパートとして、三木俊和さん(まちとしごと総合研究所)がいらっしゃいます。もともと京都市内に市営住宅が90前後、増えたり減ったりしておりますが、それに3L APARTMENT的な地域共生型集合住宅、コミュニティ生成型とも説明していいかもしれません。そういうプロジェクトを広げるのが杉山有紀さんの野望ですものね。
杉: そうですね。広げていきたいと思っています。
有限責任事業組合まちとしごと総合研究所 ロゴ)
 

●大学のフィールドワークが増えて…

絹: 最近、地域と学生の連携が増えているらしいぜ、というタレコミがございますが、どうですか?
三: 大学と地域の連携というのが、言われて久しくなってきまして、先ほど絹川さんが言われたように、昔の大学生と比べて、今の大学生って、比較的遊んでいる時間がなくなっちゃったところがあるのかなと思います。僕が現役の大学生だった時は、社会的なことを考えたい学生がNPOとかに電話をかけて、「何か関わるボランティアとか、インターンとかやってないですかね」みたいに相談に行って、「良かったら入力のお手伝いとかしてくれる?」と自分から何とか切り開かないと、そういう所につながれなかったんです。今となってはもはや授業で「この地域に入って、こういうことをします」という連携が行われつつあります。
絹: ああ、大学も変わったんだ。特に龍谷って、そういう雰囲気あるの?公共政策の悠希さん。
悠: そうですね。大学ではそういう授業がいっぱいあります。
三: そういうなかで、かなり地域に大学生たちが出てきてくださっているんですが、プログラムを組んで出てきてくださり、丁寧にやられる所はいいんですけど、やっぱり地域の中に学生がボンと入れば、きっと学ぶんだとか、学生と地域がガチっとやれば学ぶんだというところが…。
絹: そんなわけないようねえというのが、ありますよね。やっぱり糊と言いましたけど、美しいバラ色の話だけではなくて、トラブルの種とか、こんなはずじゃなかったと胸を痛めたりというケースに至らないように、周りの大人たちが学生さんを守る、あるいは地域を守るという立場の人はやっぱり要りますよね。
 

●守り過ぎず、ほったらかし過ぎず

三: そうですね。しかも難しいのは、今度は過度に大学生たちを守り過ぎてしまうと、貴重な経験、例えば地域とある意味良い感じでぶつかる事自体はすごい学びだと思うんです。もちろん取り返しのつかないようなぶつかり方はダメですが…。ですから守り過ぎず、ほったらかし過ぎずという、このバランスを取るということですね(笑)。
絹: ちょっと見守りつつ、痛い目にも遭わせてやると(笑)。
三: 色んな経験が大事だと思いますね。やっぱり。
絹: でもねえ、今のお話を聞いてね。そういうプロセスを通して社会に出てくる学生さん、うちの会社やったら欲しいと思うわ。たぶんね、周りの京都のリーディングカンパニーが企業訪問した時に「3L APARTMENT」と言ったとたん、「ああ、来てください!」とか、役員面接通るんじゃないかと。半分冗談で半分本気ですけど、それってすごく企業側にとっても「うん!」と思う事だと思います。さあ、何か言い残したことないですか?
 

●緩やかに住みながら繋いでいく

三: 地域という文脈の中で言うと、学生のパートナーとして大切な地域の自治会さんたちですね。なかなか難しいと思うんですが、自治会って、おじいちゃんおばあちゃんがやってくれて、ご夫婦は働いて、子どもたちは行事にお客さんとして参加するということがだいぶ増えていると思うんです。もはや自治会と文化とか、あるいはお祭り文化といったものは、あえて教えないといけなかったり、一人暮らしの様子も教えないといけないわけです。これまでは肌感覚で伝わってきたような若い方々への継承みたいなものを、どう肌感覚性を失わずに緩やかに繋いでいくかということを、住みながらやっていくというのが、コンセプトの柱として大事なのではないかと思っています。
絹: リスナーの皆さん、大切なキーワードをいただきました。緩やかに住みながら繋いでいく。ここも二重線引いてくださいね。大切なキーワードをちょうだいしました。リスナーの皆さん、今までお聞きになっていかがですか。何か聞いていてうれしいです。学生たちが地域に入ってそこで学ぶことを良しとする。ただそれを入って一緒に暮らしているのではなくて、サポートしようという大人たちが周りにいる。しかも京都市さんがちゃんと「見守るぜ」というスタンスで、これは実験的なプロジェクトが2年間続いているんですよね。
杉: そうですね。ちょうど2年ですね。
絹: 「だけじゃなくて、この先もあるぜ」と有紀さんは野望として公営住宅に広げていくという話をされています。最後、有紀さんに渡してPVやっちゃってください。
 

●3L APARTMENTのプロモーションビデオ、作成しました!

杉: はい。ここでアピールさせていただきたいのですが、今の3L APRTMENT PROJECTのPVを作成しまして、ちょうど3Lのフェイスブックのアカウントがあるのですが、そこでそのショートバージョンを公開しております。また是非そちらも見ていただきたいです。さらにドキュメンタリービデオでちょっと長編の30分弱くらいの映像も今順次公開に向けて、準備をしていますので…。
絹: 僕、できたてほやほやのそれを見せていただきました。感動的!力が入っています!京都市一生懸命作っています。写っている学生さんたちもかっこいい!ちょっと褒めすぎですけど、本当に素敵です。
杉: 是非是非見ていただきたいので、3L APRTMENTのフェイスブックをフォローしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
絹: ということで、終わりになっちゃいました。皆さん、さよならあ!
全: どうもありがとうございました。
   
(3L APARTMENTオリジナルストーリーのショートムービーはこちら
(3L APARTMENTロングインタビュームービーはこちら
投稿日:2021/04/09

第164回 ・人とのつながりは、しんどいけど大切や~「ことらいふ東寺」の挑戦

ラジオを開く

増: 増田 二三夫 氏(㈱ことらいふ 代表取締役)
増: 増田 隆子 氏(まちの縁側「よっとーくりゃす」代表)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
  (増田ご夫婦:増田 隆子 氏 ・ 増田 二三夫 氏

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。マスク越しで苦しいです(笑)!ちょっとくぐもった声で失礼します。本日はなんと10年ぶりにかつてのゲストが戻ってきてくださいました。本日のゲスト、10年前の当時は「まちの縁側よっとーくりゃす代表 増田隆子さん」という紹介をいたしました。増田さん、よろしくお願いいたします。ようこそお帰り(笑)。
増: ああ、どうも。帰ってきました(笑)。トシを取りました(笑)。
絹: そして、そのパートナーであらせられます増田二三夫さんです。よろしくお願いいたします。
増: よろしくお願いいたします。
絹: 増田さんは“株式会社ことらいふ”代表取締役でいらっしゃいます。高齢者居住の研究などに興味のある人は注目している人もおられるかと思いますが、株式会社形態を持たれて珍しい成功事例として高齢者のグループリビングを運営されておられます。さて、今日の番組タイトルですが「人とのつながりは、しんどいけど大切や~“ことらいふ東寺”の挑戦」と題してお送りいたします。それでは増田二三夫・隆子ご夫妻、エピソード1はどちらから口火を切っていただけますか?
増: お父さん、どうぞ。
 

■エピソード1 “ことらいふ嵯峨野”の実践

●“ことらいふ”の意味
増: 隆子のパートナーの増田二三夫と言います。よろしくお願いいたします。“ことらいふ”という名前、なかなか珍しい名前だと思います。これはまず古い都の古都と、ライフの生活という意味があるのですが、私どもではグループリビングと言いまして、今は高齢者中心の助け合い、支え合いながらともに暮らしていこうというのを嵯峨野の方で運営をしております。このグループリビングというのは、1人ひとりの性格や考え方、あるいは生きてきた道のりも含め、異なる人たちの集まりであるということ、その間にトライ、挑戦していこうということと、ライフの生活を掛け合わせた造語を、みんなで考えて、こういう会社の名前を付けました。
絹: 古都の暮らしかと思ったら、間にトライが隠れていたわけですね。さらっとグループリビングとおっしゃいましたが、実は大変なはずですし、うまいこといかなかった事例もいくつか聞いております。そやけど、“ことらいふ嵯峨野”は5年間…。
増: そうですね。オープンして丸5年になります。
絹: ここをおじゃましたのが5年前ですけど、あれはお披露目の時でしたか。
増: ええ、絹川さんに来ていただいて、美味しいワインをいただきました。
絹: この頃もう、右向いて左向いたらコロッと忘れてまして、そんなこといたしましたか、生意気な(笑)。でもね、冗談めかして言いましたけど、リスナーの皆さん、ほんまにすごいんですよ。5年間も続けているって。
ことらいふ嵯峨野 企業組合もえぎ設計ホームページより転載)
 

●グループリビングって、何?

絹: すみません、リスナーの皆さんの中にはグループリビングをご存知ない方もおられるかもしれません。ひらがなにしていただけると助かります。お願いいたします。
増: グループリビングは、高齢者の施設でもないし、共同住宅でもない。血縁関係もない、そういう人たちが1つ屋根の下で暮らし合う我が家、そういう中身です。
絹: “ことらいふ嵯峨野”さんの場合は、何人がお住まいになっているんですか。
増: 今、70歳から94歳まで、5人の方々です。非常に元気で、5人とも毎日朝6時に起きて、最初に廊下とかお風呂とか階段などの共用部分の掃除を皆でして、朝は仲間の方が料理を作っていただくという生活で朝が始まります。
 
絹: 5人組の方、長老が94歳、一番若い方が70歳であると。5人だけではなくて、ひょっとして“よっとーくりゃす”さんみたいに“よっとーくりゃすサポートメンバー”みたいな形で周りを支えるような方はおられるんでしょうか。
 

●地域の皆さんに温かく迎えられて

増: 嵯峨野という地域は、たまたまそこに素晴らしい物件があって決めたんですが、私たちにとっては縁もゆかりもない所で、落下傘みたいな形で降りてきたんですが、地域の皆さんが早速「こんな立派なリビングがあるのやったら、是非ここで子ども食堂をしたい」ということで、地域の方々が温かく向かい入れていただきました。毎月そこに子どもたちが集まるのですが、高齢者の方も個食よりも月1回だけみんなの顔を見て食べられるということで、多い時は100人くらいがリビングに三交代で集まったりして、本当にそこに来て地域の皆さんに支えられてよかったなと思っています。
絹: 地域の人が温かく迎えてくれて、「こんな立派なリビングがあるのなら、子ども食堂をやろうや」と声が掛かったわけですよね。これも珍しいなと思うんですけど、増田隆子さんは京都市のOGで水無瀬文子さんて、聞いたことないですか?
増: とねりこの家”ですよね、はい。
絹: “まちの縁側、とねりこの家”です。あそこが始め、地域に信用してもらうまでものすごく時間がかかったという苦労話を聞いたことがあるんです。はじめは「なんやけったいな人が落下傘で来た」と。「ちがいますねん」と言っても「新手の宗教か?」と言われたと。増田さんとこの“ことらいふ”は嵯峨野ではうまく受け入れてもらえたのは、人徳ですか?理解のある人たちだったのかな。
(とねりこの家外観 まちの縁側とねりこの家ホームページより転載)
 

●嵯峨野という地域性

増: 南区と比べてやっぱり意識が高いなというのは感じます。地域性はすごく違いますね。
絹: 増田さんたちがなさろうとしていることに対して、理解が早かった。
増: 絹川さんも来ていただいたオープンの時の竣工祝賀会で、あの狭い所に120~30人集まって、もう地域の方で大入り満員でしたから。その方がこのリビングを見て、「こんなに広いリビングがあるから、ここで何かしたい」ということで、むしろ地域の方々が…。
絹: ということは当該の嵯峨野エリアには地域の人たちが寄って何かをしたいという要望や思いはあったけれども、実際の空間がなかったと。それに対して増田さんたちの空間 “ことらいふ嵯峨野”が、「ワシとこはワシとこだけ」とばかり閉じてなくて、「どうぞ」と開いてはったわけですね。それは“よっとーくりゃす”そのものですね。5年間、今まで成功裏に続いておられる。ということは近所の方々とも仲良く続いているということを意味しますよね。
 

●“よっとーくりゃす”のこと

絹: 嵯峨野の5年間の実践から隆子さんが“よっとーくりゃす”を始められたのが10年前?
増: 13年前です。
絹: 南区の御実家、西九条ですよね。10年前はご自身で「西九条村」とおっしゃってましたが(笑)。結婚して外に出ていて、帰ってきたら街が変質していて寂しかったと。なんとかせなあかんと始めたのが“よっとーくりゃす”ですよね。“よっとーくりゃす”と“ことらいふ”似通ってるけど、ちょっと違うので、その辺の事を復習していただけませんか。
 

●“ことらいふ”の姿勢として

増: “ことらいふ”の場合は、先ほども言いましたように地域性というのがあって、ちょうど建物の空間もすごく良い空間であって、周りの方たちもそういった意識を持っておられる方も結構いらっしゃった。町内会の活動も活発で、あそこの持ち主の方も色んな方を招いておられたようです。
絹: ああ、元々の持ち主さんが…。
増: 祭りの神輿の出発場所になっていたみたいです。
絹: それはみんな知ったはりますわあ。
増: “ことらいふ”という会社が、家の中だけの生活ではなく、地域で住むということで、門戸を広く開いていた。そして定期的に色んな歌声とか、落語会とか、そういうこともやりながら…。
絹: やるべきことをちゃんと外に開かれるべく、自分たちの姿勢はこんなんやと、イベントを丁寧に打ってはったわけですね。
増: それはもう、ずっと定期的にやっていました。
絹: それは元々神輿の発信基地であって、それだけ地道な活動をされていたら、信用力はありますね。
増: それと私どもの会社の理念の中に、今まで培ってきた経験を地域社会に生かしましょうというものがあるんです。それと地域の方の要望がぴったり合ったというのが非常に大きいのではないかと思います。
絹: 高齢者グループリビングと言われていますけど、なんや若い衆が一緒に住んでいるらしいという噂も聞いたんですけど、どないですの?今も一緒に住んではるんですか。
増: いや、去年半年ほど学生さんがそこでおばあちゃんと一緒に暮らすということで頑張っておられましたが、今はもう卒業していないんです。
絹: いたはった時は可愛がられたんでしょうし、役に立ったんでしょうね。きっと(笑)。
増: 役に立ったんかな、あの子(笑)。
 

■エピソード2 “よっとーくりゃす”での実践

●“ちょっとお助け隊”のはじまり
絹: “ことらいふ嵯峨野”の5年間の実践から、今度は“よっとーくりゃす”のそばに、新たな“ことらいふ東寺”という新規プロジェクトを立ち上げられるという噂を聞きました。そこで今回ゲストに再登場をお願いしたのですが、“ことらいふ東寺”は隆子さんの御実家の近所だそうですね。その3軒の町家の地主から「増田さんとこやったら、どうぞ」と借りることになって、改修する話が動いたそうですね。
増: 13年間地域の活動を続けてきまして、1つひとつ思い返すと、地域の要求とか困りごと、それだけではなくスタッフの要求、それからやりたい事、その人たちに合った能力を引き出す活動を地道にずっと続けてきたんです。一方で、うちの町内も非常に高齢化が進んで1人暮らしの人がたくさん出て、例えば隣の人とか、向かいのお兄ちゃんお姉ちゃんに「ちょっと頼むわ」みたいなことが全くできないような状況になってきまして、町内会の役はおろか、町内会自身もやめる、縮小しているような状況がずっと続いていたんです。その中で一人ひとり、スタッフになってくれはりそうな人に声を掛けまして、今は25人くらいいるんですけど、色んな活動をやっています。
絹: リスナーの皆さん、今、えらいことをさらっと隆子さんは言わはるんです。25人、“よっとーくりゃす”という地域の居場所、コミュニティカフェ的な場所でもあります。そこのサポートメンバーが地元に25人、人に恵まれてはりますねえと言うか、それだけの方を育ててきはったと言うのか。すごいなあ。確かに生協さんの共同購入の取次ぎみたいなことをずっとされてきて、お年寄りが「字が小さいし、見えへんわ、書けへんわ」と言ったら、「書いたげよか」と言う小さいお子さんがいたり、そんな人たちの集まりなんですね、きっと。
 

●子ども食堂、ほんとはジジババ食堂(笑)もやってます

増: そうです。だからもう1人ひとりに声を掛けて、1人ひとりのことを考えながら、ずっとやってきました。ものすごく地味な事なんですけど、生協の共同購入は一週間に一回必ず来られる、顔を合わせる、そこで顔を合わして、荷物を渡すだけやなしに、色んな話をする。地域の情報が入って来る。その情報に基づいて色んな事をしてきたんです。例えば、栄養失調で倒れられたおじいちゃんがおられたので、お年寄りの食事状況をちょっと聞くと、非常に劣悪な、お弁当を取っておられて、それを三食に分けて食べるとかね。栄養失調の方がすごく多くなっているんです。それで本当は子どもやないけど、子ども食堂をつくったわけです。それで子どもも呼び寄せてね。
絹: 子ども食堂に来るのは、子どもだけとちゃうと。
増: 違います。ジジババ食堂なんです(笑)、本当はね。子どもの数は少ないんですけど。それから最近やっぱり注目されるのは、“ちょっとお助け隊”。それは先ほど言いましたように、近所の方の助けがなくなってきた、声掛けができないような、そういった状況の中で、例えばブレーカーが落ちたと。一晩中ずっと暗い所にいはったわけです。それで「なんとかして」ということで、そういうような状況になっているわけです。
 
(こども食堂 ことらいふホームページより転載)
 

●“ちょっとお助け隊”最初はボランティアでしたが…

絹: “ちょっとお助け隊”、ニアリーイコール25人の“よっとーくりゃす”のサポートメンバーが相談に乗ってあげはるわけですね。
増: というよりも、うちの方に情報が入ってきて…。
絹: 「増田さん、こんなんで困ってるねん」という第一報が入るわけですか。
増: はい。でも今は包括センターから入って来るんです。施設とか。
絹: 地域支援包括センターでしたっけ。公的な所からですね。
増: そうです。どんどんどんどん入ってきます。だから15分200円です。最初ボランティアでやっていたんですけど、ボランティアですると依頼者がものすごく遠慮をされて、ビールとか何やかんや持ってきはるんです。だからもう15分200円。
絹: 逆にそうした方が気楽やわと。
増: 気楽ですしね、15分200円はものすごく貴重なんです。例えば「洗濯物がちょっと屋根にかかったから取って」とか、夏になったら「簾かけをしてくれ」と。今は「ゴミ出しができないので、してくれ」とか、色んな事があります。それがどんどんどんどん忙しくなってきているんです。
絹: リスナーの皆さん、聞かれました?知らなかったでしょう?南区の片隅で13年間、こういうことを地道に続けてこられた方々です。さあ、それがです。“ことらいふ嵯峨野”に続く“ことらいふ東寺”という新しいプロジェクトを立ち上げようとしておられます。そのことについてお話しいただけますか?
 

■エピソード3 “ことらいふ東寺”の挑戦

●お助け隊が出張?
増: 昔から一緒に住むということは、1つの選択肢だと思っていました。お年寄りだけじゃなくて、今、若い人の家もお金もないという中で、相談は結構入っているんです。だから一緒に住もうと。それと今はもううちの近所はお年寄りが多いので、若い人を勧誘しようということで、第二のグループリビングを考えました。1つ、嵯峨野と違うのは、地域の中での助け合いがあるということです。嵯峨野の方の色んな用事があるとすると、年に何回か私の所が派遣しています。
絹: ほう、お助け隊を出張させてはる?
増: そうです。だからそれは必要な事だと昔から思っていたんです。
絹: “よっとーくりゃす”と“ことらいふ”がええ感じでミックスされていくんですね。
増: 進化してきたんです。お父さんどうぞ(笑)。
 
 

●“ことらいふ東寺”のサロンでやりたいことー地域食堂・地域居酒屋…

増: 実は私は京都生協に三十数年間勤めていて、不動産の開発の関係の仕事もしていまして、昨年は4人、大家さんから「家を取り壊すので出て行ってくれ」といったことがありました。そんな経緯で町内の空家の所に4人のお年寄りと1人はまだ若い40代の方に来ていただきました。そのうち1人は今度“ことらいふ東寺”に入居していただくことになりました。“ことらいふ東寺”というのは、単に入居者(今度4人が住むわけですけど)だけと違って、それプラス長屋風と言うのを考えています。“ことらいふ東寺”のサロンでぜひやりたいのは、地域食堂と言うんでしょうか。地域で特に一人暮らしの毎晩お弁当を取っている方は、そこで温かいご飯をみんなと一緒に食べてもらうようなサロンです。
絹: 共同の、みんなの台所みたいな感じですね。
増: そして月に2回くらいは、安くてうまい居酒屋もやろうかと(笑)。
絹: なるほど。そういう形でご夫妻のタッグを組まれて13年、そして15年とやってきたことが新たな形で船出しようとされています。でも事前の打ち合わせで、「もう、しんどいわあ」「あかん」と思われたことが、二度や三度ではなかったと。それからラジオに一緒に出るのも、「ラジオでケンカしたらどうしよう」と、ものすごく心配してはったそうです。(笑)それも乗り越えてまた新たにやろうとされているわけですが、5月にシンポジウムなどもできたらいいよねと語っておられましたが、そのことについても構想と言うか、野望と言うか語っていただけませんか。
 

●自分に何ができるのか考えてみて、そこに色んな仲間が集まってきます

増: それは何かと言いましたら、本当にしんどいんです。新しい事を立ち上げるということは。お金もすごくかかることなので、だけども色んな工夫と皆さんの努力と知恵でなんとかできるのと違うかというふうに、それを私たちは発信したい。自分に何ができるのかという夢から出発してもいいんです。だからそこを諦めないで追及してほしいし、色んな仲間や色んな人たちが集まってできるのではないかと。で、今はやっぱり色んな意味でも好機やなと思いますので、是非とも皆さん頑張ってください。
増: 私どもがやっている“ちょっとお助け隊”もそうなんですけど、やっぱり地域の方々にちょっとお助けすると「ありがとう」という笑顔で応えていただく。その笑顔と「ありがとう」が何よりも次の励みになるのかなと思います。そういうまちになっていったら、やっぱり地域が変わっていくのではないかと思っています。
絹: リスナーの皆さん、実際にここ13年15年と地道に地域で、そして南区と嵯峨野で実践を積み重ねてこられたご夫妻の言葉だけに重みがあるように聞こえませんか?そしてさらに好機であると隆子さんはおっしゃいました。と言いますのは、同じ思いをしている人たちが京都の中に、南区にお一方、山田木工所の山田さんと言う方、それから山科区にてんぷら屋さんの笑人(わろうど)の盛武さゆりさん、この方も地域の子ども食堂のネットワークの一角を支える方です。同じ思いの方が同時多発的に助け合おう、集まろうという動きすらあります。行政もサポートしてくれるはずですし、京都府も動き始めております。ぜひ、皆さん、ご注目を。この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市・景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。お二方、ありがとうございました。
両名: どうもありがとうございました。

 

投稿日:2021/03/12

第163回 ・3つのLって何のこと?京都が変わり始めてまっせ!~地域で暮らしながら学ぶ

ラジオを開く

杉: 杉山 有紀 氏(京都市都市計画局住宅室 住宅管理課)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
  杉山 有紀 氏

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。さて、本日のゲストをご紹介いたします。杉山有紀さんです。お気づきのようにお若い女性です。肩書は少々長うございます。京都市都市計画局住宅室 住宅管理課の杉山有紀さんでいらっしゃいます。よろしくお願いします。
杉: はい、杉山です。よろしくお願います。
絹: まだ今日会って三回目くらいです。杉山さんの上司がおもろいおっさんでね(笑)。岩本剛さん。もうだいぶ前にこのチョビット推進室のゲストに「まちづくりの最終形って何?」というようなタイトルで出てくださった方と再会しまして、「絹川さん、ワシよりも有紀出して!」と仰って、今日の御出演が決まりました。
杉: はい、ありがとうございます。
絹: そんな不思議なご縁に導かれての、本日のタイトル、ちょっと謎みたいなんですよ。「3つのLって何のこと?京都が変わり始めてまっせ!~地域で暮らしながら学ぶ」と題してお送りいたします。では今日のゲストの杉山有紀さん、そもそも3つのLって何か、ひも解いていただけますか。
 

■エピソード1 そもそも 3つのLって、何?

●市営住宅の困りごとと学生さん
杉: 3つのLって何のこと?と書かせていただいたのですが、これは私たち住宅管理課で行っている3Lアパートメントプロジェクトというプロジェクトのお話です。何かかっこいい名前ではあるのですが、何の話やということだと思います。これは大学生に市営住宅で暮らしてもらって、住民として地域の自治会活動に参加してもらうというプロジェクトになっています。私たちが市営住宅を管理している側になりまして、そのつながりで市営住宅の単身部屋に学生さんに入ってもらうようになります。
絹: 京都市って、市営住宅が結構たくさんあるはずですよね。
杉: 88ありますね。
絹: お、さすが本職パッと出てきたね。88か所もある。僕がパッと思い浮かぶのは、洛西ニュータウン、あれは市営住宅ですか?
杉: そうですね。あとニュータウンで言うと、洛西ニュータウンのほかは向島とかもありますね。
絹: 向島もでかいですね。そして素人であります我々が思い浮かぶのは、ああいう市営住宅を管理されている方が、抱えておられる困りごと、あるいは地域が抱えておられる困りごととして、「空いているのちゃうの」とか、「高齢化してお年寄りが増えて、若い人が少ないんとちゃうかなあ」とそんな想像を働かせるのですが、それと関係ありますか?
杉: そうですね。市営住宅、若い人もいらっしゃるのですが、お金をためて持ち家を買うために出ていかれる場合もありますし、どうしても元々住んでいらっしゃる方の高齢化というのも進んでいますので、自治会活動をされている中でも役員の担い手不足で悩んでおられるという声を伺っております。その声を受けて、私たちの方でも何かできないかと考えまして、学生に入居してもらうのはどうだろうという案が出てきました。この学生というのが、京都市の人口の一割を占めておりますので…。
絹: リスナーの皆さん、今大事なポイントが出てきました。京都市の総人口約142万人、それの一割と言うと、14万人から15万人の学生さんが京都にいはると。京都はそれがすごい特徴で、日本中で一番学生比率の高い街ではないかとすら言われているそうですね。 さあ、そんな中で住宅管理の担当をされている有紀さんたちが色々考えられました。それを象徴する手元資料をちょっと紹介してもいいですか?
杉: ありがとうございます。お願いします!
 

●掲載された京都新聞から

絹: 実は隠れて予習しているんです(笑)。 令和2年3月8日月曜日の京都新聞です。見出しが「伏見の市営住宅に龍大生、連携事業1年、自治会活動暮らして学ぶ」とあって、「大学生が市営住宅に住んで、自治会の一員として地域活性化に一役買う。伏見区竹田の田中宮(たなかのみや)」「自治会と地元の龍谷大学、市の連携事業3Lアパートメントが始まって今年で一年を迎える。全国でも珍しい試みで、龍大生3人が行事や防災などの活動に加わって地域に溶け込みつつある。」これが去年の3月の新聞記事です。
3L APARTMENT ホームページより転載)
 

●市営住宅に暮らす学生さん、増えています!

杉: 今、ご紹介いただきました伏見区にあります田中宮市営住宅、こちらに龍谷大学の学生さんに暮らしてもらっていまして、現在は3名だったところから6名に増えておりまして…。
絹: 増えてるやん。ということは先細りじゃなくて、ちょっとずつ広がりつつあると。うれしいじゃないですか。
杉: そうなんです。うれしいことです。元々住んでいた3名の学生の口コミで広がっていったり、後は募集を見て、「全然地域と関わったりしたことなかったけど、興味をもってやってみたいな」と思ってくれた子が参加して、だんだん広がってきているものになります。
絹: 実際に僕は取材していないから門外漢としての想像ですけど、実際に住んでおられる人たち、若い学生さん6人も来てくれたら、すごくうれしいのと違うかしら。
杉: やっぱりパッと明るくなったよねというような声は聴きますね。学生さんたちが自治会活動に参加してくれているだけで雰囲気が変わるという声を頂いています。
 

●学生さんの入居、実は地元の要望でした

絹: 新聞記事には、田中宮市営住宅でも入居約80世帯のうち、高齢者を含む世帯はおよそ半数以上で、防災面などの不安を抱えていたり、単身者用の部屋が空いていることをなんとか活用しなければと、自治会の方から京都市に学生の居住を要望された、とありますが。
杉: そうなんです。元々、田中宮市営住宅には龍谷大学の学生さんがボランティアで一時的に入ったりして、学生とのつながりがあったんです。で、「来てくれている学生たちがずっと住んでくれたらもっと地域とも深く関わってもらえるのに、どうにかそういう仕組みってつくられへんのやろか」というような相談もありまして…。
絹: リスナーの皆さん、その田中宮市営住宅の位置関係ですけど、皆さん土地勘はありますか?近鉄の竹田駅よりもちょっと南…。
杉: 歩いて10分~15分くらいの所ですね。
絹: それから京阪で言うと墨染の駅から西に向かって15分くらい歩いてという感じですか。国道の赤池から歩いて10分くらいかな。そんな感じの位置関係です。城南宮さんの南のほうですね。
 

●「暮らしながら学ぶ」を実現するために

杉: この取組みとしては入居している学生さんが自治会の役員として地域の自治会活動に参加していくというもので、「暮らしながら学ぶ」というのを大きなテーマにしています。
絹: 大学側も全面的に協力されているみたいですね。
杉: そうなんです。地域に学生が入って、それで終わりではなく、大学、自治会、地域、そして京都市、他にも色んな関係機関が集まって学生や地域をサポートできる体制を取っています。
絹: 別の新聞記事には「空き部屋になっていた単身用の部屋、1DK約29㎡を使っている」とあります。入居費管理費は計24800円。これは手ごろですよね。
杉: そうですね。近隣の学生が一人暮らしをするようなお部屋の家賃からすると安く設定されていると思います。
絹: 僕はそんなに詳しいわけではないですけど、例えば息子がワンルームマンションに入ろうとすると5万くらい確保しないといけないのではと…。
杉: そうです。4~5万円くらいがこのあたりの相場とは聞いています。
絹: 学生の経済的負担を軽くするために、事前に京都市がお風呂を改修したり、エアコン、冷蔵庫、家電製品も設置したと。もう至れり尽くせりじゃないですか。
杉: そうなんです。もう身一つで入ってもらえるという状況ですね。
絹: でも地元の方から「学生さんによかったら入ってほしい」という声が京都市に届いて、それを京都市が丁寧に拾わはった。これもなかなかちょっと美しいじゃないですか。
杉: ほんまですか!
絹: それもちゃんとそういう声が届くんですね。
杉: やっぱり頂いた声をどうにか私たちも実現できないだろうかというのは考えてまいりますし、その中でも特に田中宮については、単身部屋が空いたまま、次の募集を待っているような状態だったので、条件としても整っていたというところはあります。
絹: 大学に通うだけでは経験できない色んな世代の住人との関わりを通じての学び、それも京都で学生生活を送る上での大事な学びではないのかと大学でも思われたわけですよね。
杉: 大学の学内では学べないような関りを、市営住宅をフィールドとして学んでもらえる良い機会になるのではないかというところで、龍谷大学さんに賛同いただいたという次第です。
3L APARTMENT ホームページより転載)
 

●3つのL の答えです

絹: さあ、そこで謎のタイトルの答えが出てきます。
杉: ついに申し上げます(笑)。3つのLというのが「local」「life」「learning」という3つの単語の頭文字を取っております。これが「地域に暮らしながら学ぶ」という3Lアパートメントプロジェクトを表している要素になっております。
絹: 「local」「life」「learning」、地域で学んでくれと。
 

■エピソード2 熱くて優しい自治会長さんのこと

●田中宮に自治会を立ち上げる
絹: さあ、次のエピソードです。なんか面白い自治会長さんがいたはるらしいですな。
杉: そうなんです。自治会長さんがとてもインパクトがあると言いますか、個性的な方でして…。
絹: 新聞記事でお坊さんみたいにつるんとした人が作務衣を着て…。結構恰幅のいい人、この人?
杉: そうです(笑)。第一印象はちょっとこわもてな感じもある人なんですが、実際話してみると義理と人情で、とっても優しい熱い方なんです。
絹: お名前は?
杉: 岡田俊秋会長です。
絹: 岡田俊秋自治会長。これは平成31年の時点で御年62となっていますから、今はもっと上ですね。
杉: 63歳ですかね。そもそも田中宮市営住宅には自治会がなかったのですが、平成24年度に自治会を自ら立ち上げられた方です。
絹: どうやら熱い方のようですね。
(左側 : 岡田俊秋自治会長 3L APARTMENT ホームページより転載)
 

●ふれあい祭り、子ども食堂、ソフトボール大会…みんなの喜ぶ顔が見たい

杉: とても熱い方で、地域のことをすごく考えておられて、「ふれあい祭り」という地域のお祭りとか、子ども食堂や、ソフトボール大会など、色んな行事を実施して、「子どもたちの喜ぶ顔が見たい!」「地域の人が喜んでいる顔が見たい!」という気持ちで活動されている方です。学生の事もすごく気にかけて下さっていて、コロナ禍ということもあり、昨年はアルバイトができない学生がいたんですけど、「大丈夫か?」「食えてるか?」と、とてもこまめに声を掛けて下さっていました。自治会としても住人の皆さんに対して色んな策を練っておられて、実行されていて、とても優しくて熱い方です。
絹: 3Lアパートメントのフライヤーと言いますか、三つ折りパンフレットがあります。その中を見ますと、岡田自治会長の人となりを表す、「田中宮名物、岡田会長の粕汁」というのがあって、会長が蔵元から仕入れてくる美味しい酒粕を使って手製の粕汁を振舞ってくださいますと。これまで粕汁が苦手だった方も絶賛と書いてあります。
杉: 冬と言えば会長の粕汁で、めちゃくちゃ美味しいです。
(田中宮名物、岡田会長の粕汁 3L APARTMENT ホームページより転載)
絹: それとともに子ども食堂をやっていらっしゃるんですね。周辺の子どもたちにお声かけをして、学生と一緒にご飯を食べますと。時には夜に地域の大人たちが大人食堂って…。食堂って言ってますけど、当然アルコールとか出そうですよね(笑)?
杉: そうですねえ(笑)。色んなものが出てますね(笑)。
絹: いやあ、面白いですね。それから「ふれあい祭り」。地域で途絶えていた夏祭りが十数年ぶりに復活。
杉: 毎年秋に行っていまして、これが一番、田中宮市営住宅自治会の行事の中では大きな行事になっています。ちょっと今年度はコロナの影響で、規模を縮小しての実施という形で、外ではできなかったんですけど。
絹: それはしょうがないですよねえ。
杉: ただそれも入居している学生が中心となって、「今年もぜひやりましょう」ということで、たくさん動いて実施してくれました。
 
  (第5回ふれあい祭り 2020.10月開催 3L APARTMENT ホームページより転載)
 

■入居している学生さんのこと

●「地域に入ってやってみたい!」
絹: それでは住んでいる学生さんの様子について、教えていただけますか。
杉: 入居している学生は、今は6名なのですが、とっても真面目ないい子たちで、地域のために自分たちも何かしたい、何ができるやろかということを、すごく考えて、志を持って入ってきてくれているんです。
絹: なんかちょっと美しすぎません?僕、以前はね、学生さんは地域にかかわらないとか、ほっといてみたいな、スマートフォンの中身だけ、ネットの世界に没入してというイメージがあって…。ああ、でも運動部とかガンガンやっている人はやっていたよなあ。
杉: 私も最初は失礼なんですけど、そういうイメージを持っていまして、学生さんで地域に入ってやりたいなんて、やる気を持ってくれている子がいるんやろかと思ってたんです。ただ実際、こうして募集してみると、みんな「やってみたいです!」「入ってみたいです!」と言ってくれる子もいて、今年も入居募集はもう既に終えたんですけど、1つの枠に何人もの学生さんが応募してくださって…。
絹: リスナーの皆さん、今のところ赤線引いてくださいね!枠よりも多くの人が応募してきたと。ということは、龍大生のある部分は大学に近いし、条件もいいし、地域のお手伝いもしてという希望があるわけや。
杉: そうなんです。「地域に入って僕もやってみたいです!」と言ってくれるのは、本当にうれしかったですね。
 

●3.11以降、学生気質が変わった?

絹: 3.11って、もう何年前になるんでしょうかねえ。
杉: 2011年ですよね。
絹: そうすると10年ですよね。あの頃から被災地に入る学生さんとかが増えて、何か学生気質が変わってきたような、そんな気も少ししているんです。言葉を選ばずに言うと、「恥ずかしげもなく世のため人のために動く」という人が、少し若い人の中ににょきにょき出ているような気がせんでもないのですが、その辺有紀さんの年代はどう思います?
杉: 私が学生の頃は、そこまで地域にとか、誰かのためにとかいう人、もちろんいたとは思うんですけど、目立ってそういうイメージってなかったですね。
絹: そういう人口比率がちょっとアップしてきた気がしません?3Lアパートメントプロジェクトなんかに関わっていると。
杉: 今の学生さんを見ていると、本当にそうで、龍谷大学の学生さんだけじゃないのかもしれませんが、関わっている学生も自分たちで変えたい、何かをしたいということで、すごく自発的に動くということをしていて…。
 

●住んでいる学生同士もすごく仲がいいんです

絹: 頂いているメモを見ますと、「彼らは何か志を持っているような気がする」というコメントと、住んでいる龍大生同志も仲が良くて、一緒に飯を食ったり、部屋に集まったり、寮みたいな雰囲気も、その田中宮市営住宅にはあるようで。あ、学生さんが集まっているフロアって一緒なんやね。
杉: フロアが同じ階で、隣り合わせになっている部屋もあるので、フラッとみんな集まって一緒にご飯食べたりして、同じ階に住んでいる仲間なので終電とかも気にせずにいられますし…。
 

●学生を守るためのルールが設定されています

絹: でも、一定トラブルを防ぐために、田中宮の一般の住民は彼らの部屋を訪ねるのはやめようというのは、マナーとしてあるみたいですね。
杉: 学生たちも住民さんの部屋の中には入らない、また住民さんも子どもであっても学生の部屋には入らないということを、岡田会長が徹底してされています。
絹: それはやっぱり岡田会長の学生を守ろうというご配慮なんですか?
杉: そうです。この事業を始めるにあたって、学生を守るための方法としてルールを設定されています。
絹: そっかあ。なかなか深いですねえ。さて、時間が残り少なくなってきましたので、これからどうなっていくのだろうという予告編と言うか、展望も含めて、コメントしていただけますか。
(集団登校する小学生の見送り 3L APARTMENT ホームページより転載)
 

●3Lアパートメントプロジェクト、市営住宅以外にも、全国にも広げていきたい

杉: ちょっと私の野望みたいなところも含めての話になるのですが、現在、これは田中宮の市営住宅で行っているのですが、他の市営住宅にも広げていきたいなと思っていますし、それだけではなく市営住宅以外の自治会にも広げていきたい。やっぱり地方から出てきて下宿している子もたくさんいると思いますし、そういった一人で住んでいる学生も地域に関わっていって、サークル活動の一環のように、地域をフィールドとして学生の自由な発想や感性が活かせる場をつくっていけたらと思っています。
絹: そのあたりを運営協議会の事務局長を受けていらっしゃる三木俊和さんあたり、“まちとしごと総合研究所”あたりと話をしてみたいですね。
杉: そうですねえ。これは30分では全然収まらない話なので。
絹: その有紀さんの野望が、京都市だけでなく、全国にもね。
杉: 全国にも広がって、新しい自治の形になってほしいなと。
絹: その前に、京都府さん、なんで京都市さんの真似、できないのと。あ、ひょっとしたらもうされているかもしれませんけど、府営住宅もあるものね。僕は建設屋ですから、民間の立場から田中宮で起きるような共同住宅、3Lプロジェクトが起こりうるようなマンションだとかアパートとかをつくってみたいですね。
杉: 実際に入居学生の中にも、不動産だったり、ハードの部門で3Lみたいなことができないかと思ってくれている学生も住んでいるので、是非学生の声もお届けできたらなと思います。
絹: いやあ、彼らと悪巧みしたいねえ!
杉: 是非、しましょう!
絹: そのためのプラットフォームなんかも、実は京都府の方々と作り始めているんです。ですからそんな話も、連携プレイをしていけたらと思います。リスナーの皆さん、今までの話、お聞きになっていかがだったでしょうか。京都市の住宅室、市営住宅を管理している部門が何やら悪巧み、それも非常に大切な悪巧みを始めて一年以上経っています。これが広がると京都市はより暮らしやすく、学生が元気になる、そんな気がしませんか。一回で終わるような話ではないので、第二弾、第三弾と続けてまいります。またプロモーションビデオもおつくりになっていますので、できた時点でお知らせいたします。この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市・景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。有紀さん、ありがとうございました。
杉: はい、ありがとうございました。

 

投稿日:2021/02/26

第162回 ・大学生のためのアプリ KYO-DENTってご存知ですか?~開発学生のプロジェクトメンバーに直接聞いちゃおう!

ラジオを開く

大: 大久保 忠重 氏(京都市総合企画局総合政策室 大学企画係長)
小: 小尻 真希 氏(京都市総合企画局総合政策室)サポート
園: 園山 倫太朗 氏(京都文教大学 総合社会学部2回生)
松:  松本 彩 氏(佛教大学 社会学部現代社会学科2回生)  
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)

 

大久保 忠重 氏) (園山 倫太朗 氏)    (松本 彩 氏

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は、当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲストはお三方をお招きしております。まずお一方目は京都市総合企画局総合政策室大学企画係長の大久保忠重さんです。
大: 大久保忠重です。よろしくお願いいたします。
絹: よろしくお願いいたします。それからスタジオの外に、やはり京都市からサポートスタッフとして小尻さんに来ていただいています。今日はお声は出されないかもしれませんが。
それからお若いゲストが2人おられます。園山倫太郎さん、よろしく!
園: よろしくお願います。
絹: 島根出身、京都文教大学2回生。今回のプロジェクトチームのリーダーを去年務めたと。
園: おこがましい限りです(笑)。
絹: それからコロナの影響で、スタジオの中に入れる人数を制限していますので、ゲストですけど、もう1人松本彩さんという学生さんもおられます。おーい!
松: はーい!
絹: あとでまた登場します。というゲスト紹介です。
今日の番組タイトルは「大学生のためのアプリ KYO-DENTってご存知ですか?~開発学生のプロジェクトメンバーに直接聞いちゃおう!」と題してお送りいたします。それではエピソード1に入っちゃいましょう。口火は大久保さんから切っていただきましょう。「そもそもKYO-DENTってなんぞや?」行きましょう!
 

■エピソード1  そもそもKYO-DENTってなんぞや 

●京都ならではの大学生のための学びのアプリ、リリースしました! 
大: KYO-DENT、大学生のためのアプリということで、今年の3月にリリースされたものになるのですが、京都市には38の大学があって、15万人の学生さんが学んでおられます。これはいずれも政令都市ナンバー1の数でして。
絹: 京都市民の数、減り気味ではありますが、昔習ったのは140万人、一時は150万人、すると何人に1人が学生さんになるんですか。
大: 10人に1人ということになります。多いです。東京よりもはるかに多くて、学生さんが活躍しているまちということになります。その学生さんに少しでも充実した学生生活を送っていただきたいと、この4年間で京都でしっかりとした思い出を学んでほしいということで、このアプリを開発させていただきました。この京都、例えば世界遺産で学べる授業であったり、今年からは京都鉄道博物館で学べる授業など色んな授業もありますし、地域の町内会さんとかに学生が出向いて、色々交流を深めてもらったりなど、大学のキャンパス以外にも学びを深めるツールがたくさんあります。ところがそれがなかなか伝わっていない、学生さんが知らないということで、それがきっかけで今回このアプリを開発して配信をさせていただいております。
絹: いい試みですねえ。僕らの学生時代って、自分自身もう60を超えていますので40年近く前ですけど、なかなかそういう授業はなかったですものね。
(※京都市ホームページより【広報資料】「大学のまち京都・学生のまち京都」公式アプリ KYO-DENT(キョーデント)配信について※キャンペーンは終了しております)
 

●大学生の皆さんにアプリのもろもろ、考えてもらいました

大: ありがとうございます。京都ならではの学びというところを、どんどん深めているのが私どもの仕事でして、ただ学生のためのアプリなので、大学生に実際に機能とかデザインも含めて考えていただこうということで、先ほどご紹介した園山さんとか、松本さんを中心にプロジェクトメンバーを立ち上げて、今回KYO-DENTの中身を議論いただいたというのが、開発の経緯になります。
絹: 口火を大久保さんに切っていただいたところで、次なるバトンは倫さんですか?
 

●横のつながり、縦のつながりを広げたい

園: 倫さんです(笑)。その当事者としての意見を、ちょっと話させていただきます。
このアプリをつくった目的としては、やはり京都って、市民の10分の1学生がいるにも関わらず、横のつながりがまだうまくできていなくて、大学それぞれの孤立した環境にあるなと自分自身感じていました。また、様々な企業さんがおられるにも関わらず、縦のつながりもあまりできていないなと思ったので、このアプリ開発プロジェクトが立ち上がったことで、横のつながりと縦のつながりをより広げていくためのアプリとして、自分は位置付けています。
絹: それで偶然、すごい迷惑なコロナさんが来てしまって、その中でよけい横のつながりがブチブチに分断されているなかで、ひょっとしてこのアプリを開発されたタイミングって、バッチリ違います?切れているつながりをつなぎなおすのに、いい時期につくってくださいましたよね。
大: そうですね。対面での活動が制限されているなかで、こういったアプリを通じて配信できるというのは、強みかなと。こういうコロナ禍の中では、このアプリは非常に使えるのかなと。学生さんが自分で動けないなかなので、そういった中でも色んな取組みがされており、私どももしていますので、それを届けるツールがこの3月にできたというのは、僕らの心強いものになっていますね。
園: 学校に行かないと、本当にこういう情報を得ることができなかったのが今までだったのですが、アプリとして手元で持ち運ぶことができるようになると、そこから情報を得ることができるようになるので、大変今に合ったものかなと思います。
絹: しれっと大久保さん、今ここに座っておられますが、隠れていい仕事をしていらっしゃいますね。
大: 園山君と松本さんのお陰です(笑)。ほんまに。
園: アプリの機能は、大学生が色々と話し合うことができる掲示板の機能があったり、これまでの学習の積み重ねを記録する機能があったり、大学生なので飲食店などのクーポンが使えるものであったり、歴史の長い京都には文化施設が多いので、そういう所にも安く入れるような機能もついています。
 

●このアプリをきっかけにプロジェクトが立ち上がれば…

絹: さっき、このアプリの本質的なこと、横のつながりができるといいよねと、それから地域とのつながりができるといいよねという話を、打ち合わせでしていましたが、資料に「みんなの掲示板」機能と書いてあります。僕がインタビュアーとして興味があるのは、この掲示板機能がうまく使われると、面白いことが起きるのではないかなと、そんな予感がするんですけど。
園: 横のつながりをもっと増やしていきたいという思いがあるので、学生同士が課題とか、「こういうところを、もっとこうしたらいいのでは」といった議論を活発にできたことの延長線上に、もし何かのプロジェクトが立ち上がったりしたら…。
絹: ここに「大学の枠を超えた、学生だけの居場所とかコミュニティをつくるのに、このアプリがきっかけになるのでは」と書いてありますね。今のミレニアム世代よりも更に先のZ世代の連中は僕らと違って、オンラインでこのアプリがきっかけになって、「おーい、こんなプロジェクトやるけど、集まれ」なんてやりかねないね。
大: この京都の学生だけが使えるというところがミソになっていまして、ツイッターなんかは全世界に発信されるんですけど、京都の学生だけがこのアプリの掲示板に投稿できるように制限を設けています。
絹: いいですね。コミュニティサイズと言うか、スモールシティ京都に特化できると言うか。「あ、すれ違ったアイツ、アプリで会ったヤツとちゃうか」みたいなそんなこともあるかもしれませんね。
倫さん、こういうことにプロジェクトリーダーとして携わって、どの辺がワクワクした?
 
  コトカレ ホームページより転載)
 

●最初の0から1をつくるということ

園: やっぱりこうやって学生同士がつながってプロジェクトを立ち上げることができれば、どこまでできるかわからないですけど、もしできたら、すっごい面白い事が起きる。と言うか、そこから大学のプロジェクトとか、サークルに終わらず、その後の人生においても自分がやりたいことをできるように、やりたいことをそのまま延長線上としてできたらいいなという思いがあるので、それを自分たちがつくる、最初の0―1をつくるというのは、すごいうれしかったですね。すごいワクワクしました。
絹: 今、良いことを言いましたね。0―1をつくるって。倫太郎さんは結構欲張りで、大学の枠を超えていくことを良しとするタイプの人のようです。この辺りはなかなか見どころありと、おっちゃんは思います。
さあ、13分になりましたので、一度外におられる彩さんに交代しましょうか。後で「ちょっと喋らせろ」という時はサインをくださいね。バタバタと交代しますからね。
園: 了解です(笑)。
 

■エピソード2 KYO-DENTのコンセプトとおススメいろいろ

●せっかくの京都。ちょっと覗いてみませんか?
絹: では選手交代で、同じくプロジェクトチームのメンバーであります松本彩さんに声を出していただきます。軽く自己紹介を!
松: はい。佛教大学社会学部現代社会学科2回生の松本彩と言います。よろしくお願いいたします。
絹: 彩さん、エピソード2は何から行きます?やっぱりこの扉ですね。
松: はい。このKYO-DENTのメインとなるポスターの画像を見ていただきたいのですが、是非これを聞いていただいている皆さんも検索して見ていただきたいと思います。
この黄色いポスターの中にスマホが扉になって、「せっかくの京都。ちょっと覗いてみませんか?」という言葉と共にある画像なんですけど、これがすごくこのアプリのコンセプトにぴったりで、やっぱり自分自身もそうだったのですが、大学に入って何をしたらいいんだろうとか、何かきっかけが欲しいとか、そういう人たちって、意外とたくさんいると思うんです。そういう人たちにとってこのアプリがきっかけになれば、たった1つのスマホから大学の色んな選択肢の幅が広がればという気持ちで、このアプリを作ったし、このポスターを作ったんです。
 
絹: リスナーの皆さん、ラジオで画像を想像するのって、無茶言うなという話ですが、イメージしてください。黄色いA4のポスターのところに、KYO-DENT 2020.3.26リリースというタイトルのチラシがあると。背景は黄色い無地なんですけど、その真ん中に扉を開けるところをイメージしてください。扉はスマートフォンなんです。スマートフォンにノブがついていて、それを回してカチャっとやると次なる世界に行くよと。このKYO-DENTは「Kyoto」と「student」を縮めた造語?
松: はいそうです。「Kyoto」「student」を掛けており、京都の学生に使っていただけたらということで、この名前にしました。
絹: 松本彩さんは、アプリのコンセプトと言うか、明示しているものは扉だということに、一番ワクワクされていますね?
 

●大学生になったものの、何をすればいいのか…

松: そうですね。自分自身がこのアプリ開発プロジェクトが扉となったというか、大学生になって、最初何をすればいいのか、何かやってみたいけど、4年間ってあっという間で何をしたらいいんだろうという時に、アプリ開発プロジェクトのポスターを見て、それがきっかけになって、ここに飛び込んでいったんです。その飛び込むきっかけがこのアプリ開発だったので、アプリの中で何かできないかなと思ったのがこういう形でした。それこそアプリの中に色んな学生団体だとか、色んなプロジェクトだったり、色んな京都の学生のための情報が詰まっていて、みんながたくさんある中から選択肢として選べるというのが、このアプリの魅力だと思います。
本当に自分で選択肢を見つけていくって、すごく難しいんですよね。でもたくさんの選択肢が、行政の方たちが私たちに提供してくださるのを一気に見られるというのは、すごくメリットがあるなと私自身思いますし、本当に学生に使ってもらいたいなと思っています。
絹: リスナーの皆さん、お気づきですか?松本彩さん、すっごく力が入っていますよ(笑)。
それでね、利用対象が大学コンソーシアム京都加盟大学に在籍する学生で、しかもこれはニクいなというのは、日本語・英語2か国語対応と、やるじゃないですか。それから構成メンバーは8大学から12名、うち2人が留学生、京都医療科学大学、産業大学、京都大学、文教大学(さっきの倫太郎さんですね)、同志社大学、佛教大学(これが彩さん)、立命館大、龍谷大学ということですね。
ちょっと質問ですけど、プロジェクトチームの活動は12月で終わってますけど、まだまだお2人、このアプリの行く末に関わろうという気持ちはありますか?
松: ありますね。やっと出来上がったところと言うか、ここからまたたくさんの学生の方が使ってくださって、またどんどん改善点が見えてきているところなので、それを自分自身も開発メンバーとして見届けたいところがありますし、最後まで責任をもってやり遂げられたらなと考えています。
 

●安心して使えるアプリです!おススメは…

絹: すばらしい。そしてすごく色んな機能を持っているアプリケーションのようですが、松本彩さんが一番好きな「この機能がお勧め!」みたいなところを紹介していただけませんか。
松: 「京のコト機能」というので、学生向けの情報配信をしている機能があるんですけど、京都市さんだったり、大学コンソーシアム京都さんなど、学生向けのニュースを配信しているんですけど、やっぱり大人の方たちが配信してくださる情報であり、なおかつ行政なので、安心して見られるというところも魅力的で、自分たちで情報を取捨選択していくのって、結構難しいんですけど、安心と言うのは学生にとってすごくいいかなと。
絹: ある程度、総合企画局を中心に、それぞれの部局がスクリーニングして、いい加減な情報は排除して「これいいね」というものが配信されるということですね。
例えばうちの会社、公成建設の「インターンシップでネクスコの高速道路の城陽高架橋の工事を見に行きませんか」とか…。
あるいはバードマンラリーって聞いたことある?鳥人間コンテスト。あれのプラットフォーム、発射台をうちの会社で40年以上つくり続けているんですけど、「その現場、本番前に見ます?」みたいな情報をもし総合企画局に寄せたら、ちょっと見て、「この情報、やめとこか(笑)」なんていうプロセスがあるんやね(笑)。はい、すみません(笑)。どうぞ。
松: このアプリを最初に開発した時に、難しいと感じたのが、行政のアプリだけど学生が魅力的に感じるというのが、意外と結構難しくて、ただそこをいいとこ取りしたんじゃないかなと感じていて、学生が何か情報を求めていて、でも安心した情報を行政だから得られるというところで、これはやっぱり一番使いやすいのではないかなと思っています。
 

●お得情報の発信もあります!

絹: もう1つ、好きな機能は何ですか?
松: お得情報を発信している機能がありまして、「お得!機能」というものなのですが。
絹: おお、やっぱり女の人のお得情報って、うちの嫁さんも好きそうやわあ。
松: キャンパス文化パートナーズ制度とか、学割とか、学生の間にせっかくだから京都をたくさん見て知りたいけど、やっぱり学生なのでお金があんまりかかるのも…というのがここで色んなものを使っていただいて、京都を満喫していただけたらというので、ここは推していますね。
絹: ここでもう一度倫ちゃんに入ってもらいましょうか。
大: じゃあ僕が出て、倫ちゃんに代わります。
 
  (キャンペーンは終了しております)
 

■エピソード3 アプリ開発者としてお伝えしたいこと

●KYO-DENTをきっかけに、新たな一歩を踏み出してください!
絹: さあ、それではリスナーの皆さん、エピソード3という形で収束に向かいますが、さっき2人に喋ってもらって、本当に短い時間だったけど、アプリケーションを紹介してもらいましたね。他にもう少し、リスナーの皆さん、あるいは学生さんに伝えたいこと、地域のおっちゃんおばちゃん、じいさんばあさんに伝えたいこと、それぞれ一言ずついただけませんか。
松: やっぱり私自身がそうだったのですが、大学生活何をしたらいいだろうとか、何を始めたらいいだろうと、すごく皆さんこれから不安になるでしょうし、2回生や3回生の方でも、何かやっていれば良かったかなとか、そういうことがたぶん色々あると思うんです。このKYO-DENTがきっかけとなって、何か踏み出してみようと思えたらいいなと、そういうきっかけがたくさん詰まったアプリだと思うので、これを見てきっかけにして、何か大学生活を踏み出していただけたらと思っています。
 
 

●KYO-DENTを通して、地域の方々とつながりたい

園: 今言っていただいた学生目線としては本当にそうで、後悔して欲しくないです。たった4年間なんですよ。人生の中で。だから僕たちは一年生の時からこういうことに関わる事ができたんですが、早めに色々な事が知れるアプリにしていきたいと思うのと、やはり地域の皆さんとも関わっていきたい、縦のつながりも本当に増やしていきたいと思っているので、人口が減っていく、高齢化していく社会の中で、いかに学生が地域の中に入り込んで、色々共助することができたらなと思っています。
絹: 倫太郎さんは良いキーワードをくれました。共助、共に助け合うと書いて共助と読みます。このアプリケーションを学生さんに伝えるだけじゃなくて、私たちのようなおっちゃんおばちゃん、じいさんばあさん、長く地元にいる大人たちがいかにこのアプリにアクセスして、これを扉にして学生さんたちとつながるかというようなことも大切になってくるね。
園: そうですね。本当にそう思います。僕も地域で色々やっているので、このアプリを通して、このアプリは学生のためなんですが、色々なルートを使えば関わる事ができると思っているので、そういうふうに幅を広げていきたいと思っています。
 

●KYO-DENTと思い描く未来

絹: もしすごくこのアプリが有名になって、色んな事が起こるとして、近く起こりうる未来みたいなことを短く「きっとこんなことが起こるぜ」みたいなことあるかな?
園: 今さっき、僕が0-1という話をしたんですけど、本当にまだ1なんですね。リミッターはないと思っているので、100がゴールとは限らないんですけど、どんどんみんながつくりあげていく過程で色々なプロジェクトが起こって、そういうのが社会課題となっていることであれば、色んな大学の学生と関わる事ができるので、プロジェクトが起業に代わって、起業から事業としてうまくランニングしていくことができるようなことが生まれていくのではないかなと思っています。
絹: いいですねえ。それじゃあ、最後私がまとめを引き取るとして、今、勝手な思い付きですけど、河原町御池にQUESTIONビルという新しいビルがあります。あそこにStudents Labというプラットフォームみたいな学生のたまり場もできています。
園: 行きました!
絹: QUESTIONビルとこのアプリが連携する未来が、なんとなく妄想として私の頭に沸いております。それからコミュニティステップスというでっかい階段教室みたいな面白いセミナールームがありますが、あそこで夜な夜なアプリを介して、リアルとオンラインで学生と地域の人たちがミーティングしているという未来もなんとなく妄想されてきます。
リスナーの皆さん、いきなりよくわからない話をしてしまいましたが、学生たちにきっかけを渡して、京都市の総合企画局 大学政策担当の皆さんは面白い仕事をしています。このスマートフォンが扉になっているという絵に象徴されるように、学生たちはひきこもるのではなく、京都のまちに一歩二歩と踏み込む思いを持っておられます。その受け皿として京都市民はいかに受けるか。これは京都の先人たちがずっとしてきたことです。若い人たちを大事にすることで、新しいものを歴史の上に積み重ねる。それが我がまち京都のはずです。是非KYO-DENT、アプリケーションをダウンロードのうえ、ご協力を賜りたいと思います。
この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。倫さん、彩さん、そして大久保さん、小尻さん、ありがとうございました。
全: ありがとうございました。
(KYO-DENTアプリケーションのダウンロードは上記よりお願い致します!)
投稿日:2021/01/21
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