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第189回 ・京都に若者子育て世帯が住む!まずは洛西から一気呵成に~「洛西SAIKO Project」

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前: 前田 史浩 氏(京都市都市計画局住宅室長)
堀: 堀崎 真一 氏(京都市都市計画局まち再生・創造推進室都市の未来創造担当部長)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
      (左:堀崎 真一 氏  右:前田 史浩 氏)

 

絹: 皆様こんにちは。そしてこんばんはかもしれません。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲスト紹介です。このスタジオの本当にご近所さんからお二方お招きいたしました。京都市都市計画局まち再生・創造推進室、そして肩書がもう1つあって、都市の未来創造担当部長であられる堀崎真一さんです。堀崎部長、よろしくお願いします。
堀: よろしくお願いします。
絹: 堀崎さんとの出会いは本当に最近で、この4月の1日に東京からと言いますか、国交省から京都市にご着任されたと聞いております。ネットで堀崎真一さんという名前を見ますと、住宅局が長いようで、あっちこっちで講演をしまくっておられるようです(笑)。ですから皆さん、期待していてください!
それからお二方目のセカンドゲスト、同じく京都市の都市計画局からお越しいただきました。住宅室長の前田史浩さんでございます。
前: よろしくお願いいたします。
絹: 非常に熱い行政マンでいらっしゃって、私のような素人が議論をふっかけに行っても、ちゃんと聞いてくださるという懐の深いお方です。よろしくお願いします。
そして先ほどお二方と相談して決めた今日の番組タイトルを申し上げます。「京都に若者子育て世帯が住む!まずは洛西から一気呵成に~“洛西SAKO Project”」と題してお送りいたします。
リスナーの皆さん、“洛西SAKO Project”って、聞いたことがありますか?洛西ニュータウンで何かこれからすごいことが起こりそうで、ワクワクしております。そのことについて聞いた事のない人のために“洛西SAKO Project”について、まずは堀崎さんにまずはマイクをお渡ししますので、教えて下さい。じゃ、行きましょう!
 

■エピソード1 そもそも“洛西SAKO Project”って、なに?

●都市の未来創造担当は、こんなことを進める部署です
堀: まずは僕のポストについてお話したいと思います。都市の未来創造担当なのですが、この4月にできて、京都市の都市の成長戦略を実現していくという目標のためには何でもやるというポストになります。例えば、この4月に15年ぶりに都市計画の大幅な見直しをしたのですが、これをとにかく実現するため、ディベロッパー等に働きかけて、働く場所や住まいなどを生み出していくといったこと。さらに洛南新都でも産業の集積を進めるため、今、都市計画の見直しを進めています。その他、まちづくりのDXを進めるなど、色んなことをやるポストではあるのですが、その仕事の中の1つが、今回の洛西ニュータウンを始めとした洛西地域のまちづくりとなっています。
絹: なんでもやれとは、京都市さんもエラい注文を出しますなあ。
堀: 逆に自由を与えられているので…。
絹: 好きにやれみたいな部分もあるのですか?
堀: そういうことです。
 

●洛西地域のポテンシャル

堀: さて、“洛西SAIKO Project”の概要なのですが、洛西地域にまだ行かれたことのない方がいらっしゃるかもしれないので、簡単にご説明します。西京区にありまして、非常に自然が豊かな地域で本当にたくさんの樹木がある地域です。公園も非常に多くて、住環境が非常に良い、子育て施設も非常に充実した、洛西ニュータウンを中心としたエリアが対象になっています。
絹: 確かあの一角に日文研?
堀: あります。京都大学もありますし、学術機関は揃っていますね。
 

●洛西のまちづくりを次のステップへ進めるために

堀: この周りで近年、開発が進んでおりまして、京都の縦貫道も開通しましたし、阪急の洛西口もできましたし、JRの桂川駅も開業するなど、最近は非常に利便性も高まっているというエリアです。バス事業者も4事業者が走っていて、京阪、京都交通、阪急バス、ヤサカバス、そして市バスとすごい頻度で運行されています。非常にポテンシャルを秘めた地域ではあるのですが、例えばニュータウンで言うと、まち開きからもう40年が経過をしており、更新のタイミングを迎えているのです。ですからまちづくりをこれまでから次のステップへと進めて行く必要があるということです。
今回の“洛西SAIKO Project”は、この洛西地域の魅力をもっともっと高めるために、前提条件なく、あらゆる壁を突破して、一気呵成に施策を推進していこうと、全庁一丸となった取組になります。4月に本部会議を立ち上げて、これまで検討してきたのですが、7月27日に中間の取りまとめを公表しています。
具体的な中身について、詳しくはホームページを見て頂ければと思うのですが…。
絹: リスナーの皆さん、本当にぎっしり書いてあるので、その情報量を平仮名化して短くまとめるって、本当に難しいんですよね。本部長が“洛西SAKO Project”の坂越さんという副市長さんで、実はこのスタジオにも少し前に座っていただきました。
「どんどんやるからね!期待してよ!」と帰って行かれましたけれども(笑)。それを具体的に今日教えていただきます。さあ、どうでしょう。
 

●便利で賑わいのあるくらしのために

― タウンセンターリニューアル、サブセンターブラッシュアップ、建築ルールの見直し…

堀: まずニュータウンのタウンセンターにラクセーヌ専門店街という商店街があるのですが、そこを全面リニューアルします。
絹: 高島屋さんとかがある所ですか?
堀: そうです。そこが12月にリニューアルオープンします。それからニュータウンの中にサブセンターがあるのですが、サブセンターのあり方についても住民の方と議論していくということを開始します。
さらにニュータウン自体の都市計画を見直して、今まで住宅地には基本的に住宅ばかりだったのですが、そこに店舗や事務所が立地できるように、都市計画の見直しをして、住むだけではなく、働く場所や店舗などもうまくミックスさせて、暮らしやすいまちづくりをしていこうということで、団地の一階をリノベーションして、カフェや食堂にしたり、テレワークができるようなコ・ワーキングスペースを設けたりとか、そういったことができるように見直しを進めて行くというのが、例えば1つの取組の例です。
絹: やはり賑わい創出、まちに人がいる、お家から出てくるということは、一階部分に人が行きたくなるような、サードプレイスと言いますか、居場所と言いますか、「おいで!」「僕ら、行ってもいいのね」みたいな所、そういう所をたくさんつくろうという感じが含まれていますね。
 

●若者を呼び込む住まいづくりのために

  住みたい人はいるのに、住宅が足りない…

堀: さらに住まいづくりにも取り組んでいきたいと思っています。洛西地区の最大の課題は、住みたい方はたくさんいらっしゃるのですが、住めるような住宅があまり多くない、供給されていないということが課題としてありますので。
絹: 具体的に言うと、高いということですか。
堀: 高いし、空き家も実際にあまり多くないところはあるのです。公営住宅はあるのですが、それ以外の住宅ではあまり空きがないということです。
絹: 府営住宅もあるし市営住宅もあるし、それからURもあるんですよね。その辺り、だいたいどれくらい空いているんでしょうか。勝手なイメージですけど、10%や20%、ひょっとしたらもっと空いていて、割合お年寄りが住んでいる所が増えて、若い人が少なくなっているような、勝手な素人のイメージですけど、合ってます?
堀: 洛西で言うと、市営住宅・府営住宅はだいたい2割程度の空きがあります。おっしゃったように市営住宅で言うと、階段でエレベーターのない住戸では、上の方が人気がなくて、下の方にしかも高齢者がたくさんおられるという状況です。
絹:それを何とかリノベーションして、若い人に入ってもらおうという作戦が“洛西SAKO Project”の中には1つの柱としてあるんですよね。
 

●市営住宅を民間事業者がリノベーション

堀: そうです。市営住宅の空き住戸を民間事業者に貸し出して、民間事業者がリノベーションして、子育て世帯に貸し出すというような取組も1つありますし…。
絹: その時の大事な眼目として、若い人、子育て世代が入れるように安くしてよと。確か市長は、記者発表や取材の時に、「京都市は市営住宅の空き室で儲けようとは思わない。安く出すから、安くしてよ」と詰め寄られたという噂を聞くのですが(笑)、事実ですか?
堀: そこのところは詳しくは承知していませんが(笑)、やっぱり安く住んでもらうのは大事だと思っています。
それからもう1つは、市営住宅の間取りは割合昔の間取りで、部屋が多いというところがあるので、今回事業者さんで所謂3DKを2LDKに変えたり、もっと大胆に1LDKに変えたりとか、部屋を大きくして若者・子育て世代に入っていただこうという工夫をされています。
 

●“京女×UR”の成功事例から

絹: 堀崎部長は東京におられたので、京都女子大学の井上えり子研究室のことを、あまりお聞きになったことがないかもしれませんが、京女×URって、結構有名ではなかったですか?
堀: 東京でも有名ですよ。
絹: その結果なのか、洛西のURさんが管理している所は空きがかなり市営住宅・府営住宅に比べて少ないと。これは10年間かけて、京都女子大の学生さんたちがリノベーションの絵を描いたものが若い人に受けてという話を井上先生から聞いたことがあります。
堀: その通りで、90㎡くらいの部屋を1LDKで出したり、やっぱり人気なんですね。そこを見に来た人が、普通のURの住宅を見て、環境を気に入って、URの普通の住宅にも住むようになって、入居率が上がっているということで、相乗効果になっているようです。
絹: それを聞いてびっくりしまして、京都市、URに負けてなるものかですよね。今度の“洛西SAKO Project”は期待できるところですね。
 

●タウンセンターに 賑わい×マンションを誘導

堀: 市営住宅のリノベーションもやるのですが、それと併せてタウンセンターについても取り組んでいきます。一般的なタウンセンターは現状ではマンションは建てられないのですが、低層部に商業施設を入れればマンションもタウンセンターに建てられるようにしようと、都市計画の見直しもこれからしていきたいと考えています。
絹: 低層部に賑わい施設、人が寄って来るようなものをつけてくれたら上は人が住むようにできるよと、ニンジンをぶら下げたわけですね。
堀: いやいや(笑)、タウンセンターは賑わいも大事なので。
絹: タウンセンターは確か洛西ニュータウンは4学区あって、それぞれの学区に1つずつありましたっけ?
堀: それはサブセンターですね。タウンセンターは一番真ん中の高島屋がある所に1つです。
絹: 商業施設集積のタウンセンターで、高島屋さん、エミナースなどがある所ですね。
堀: エミナース、ラクセーヌ、高島屋さん、ニトリと、なんでもあります。
絹: おさらいしますと、タウンセンターにはラクセーヌさん、ニトリさん、高島屋さん、エミナースさんなどがある所で、サブセンターは学区のそれぞれの拠点となる公民館的なものという位置づけですね。
 

●ニュータウン内の住宅を買取販売

堀: 住まいづくりの面では、市の住宅供給公社が既存の空き家を買い取って、リフォームして売るという買取販売に乗り出したりとか…。
絹: 戸建て住宅なんかも、京都市の住宅供給公社さんが買うよと。そして流通するようにリフォームして、背中を押すよと。
堀: その他、今は戸建て住宅街は規制があって、あまり敷地を分割できない都市計画になっています。しかし今の若い世代はあまり広いお家は買えないし、そもそもそこまでの広さを求めてないので、必要であれば敷地も分割できるように規制も見直す必要があるかどうかを、住民の皆さんとこれから相談していきたいと考えています。
絹: なにか本当に、若者・子育て世代が住むんだというのが打ち出されていますね。
 

●公園の魅力アップ ― 遊具やトイレのリニューアル、公園の使い方もみんなで考えよう

堀: さらに公園が使いやすいと子育て世代が来てくれるということで、これまでも遊具を充実したりなど、進めてきたのですが、さらに遊具の更新をどんどん進めたり、トイレが古くなっているので、トイレのリニューアルも進めたり、公園にキッチンカーが出店したりなど、今まで公園でできなかった事もできるように、新しい使い方を、これも地元の人たちと相談しながらつくっていこうというのも今回の取組です。
絹: ソフト部分ですね。これ、建設局のみどり政策推進の連中が社会実験を少し前に仕掛けて、「公園で焚火したらあかんのか」みたいな挑戦をしたり、キッチンカーが来たりしていました。その社会実験が洛西に繋がるのかあ!なるほど。
 

●芸大跡地の活用へ

堀: それから芸大跡地がありますので、ここに新しい賑わいを創出すべく、あるいは雇用を創出すべく、早ければ9月に事業者の公募をおこなっていこうというのも、このプロジェクトの1つになります。
絹: リスナーの皆さん、今まで堀崎さんのお話を聞かれていかがですか?本当に一気呵成にできることをどんどんやっていこうぜという京都市の気概が伝わってきます。実はもっともっと細かいのがいっぱい下敷きとして手元資料のなかにもあるのですが、気になられた方は京都市のホームページ、“洛西SAKO Project”のところをお読みいただいて、できれば何かの形で関わって、あるいはタウンミーティング(僕もこの間、行ってきましたが)など、市民と行政との、あるいは地元の方との相談事がプラスアルファで進んでいくはずです。
 

■エピソード2 市営住宅の空き住戸を有効に活用したい

●市営住宅の目的外使用にチャレンジしています
絹: さあ、ではエピソード2ということで、今度は前田さんにマイクをお渡ししたいと思います。前田さんは何を語っていただけるのでしょう。
前: 私は市営住宅で空き住戸を有効に活用したいということで、少しお話をさせていただきたいと思います。
市営住宅は市内に23,000戸あります。もちろん住宅に困った方の住宅支援のためのセイフティネットの住宅ですので、その役割をしっかり果たすというのが、まず第一義です。
絹: もともと福祉目的住宅ですので、そこが一丁目一番地だと。だけどだいぶ空いてきたと。23,000戸のうち空きはどれくらいですか?
前: まず使えるのが1,000戸から2,000戸ぐらいあります。それを使っていきたいということです。この間、その空き住戸を使って、市営住宅以外の使い方、これを目的外使用と行政用語で言うのですが…。
絹: リスナーの皆さん、専門用語です。施設の目的外使用という言葉です。一般市民は別に覚えなくてもいいのですが、真面目な行政の方にとっては、施設の目的外使用というハードルは、実は高いもののようです。で、今回京都市さん、京都府さんは、そのハードルを越えられ始めました。覚悟を決められたと思います。それは国交省の後押しもあるんですよね。
前: その通りで、この間、子ども食堂とか、障がい者さんのグループホームといった使い方もさせていただいて…。
絹: 藤の木子どもキッチンだったかな。
前: よくご存じで(笑)。そのほかにも学生さんにも入居頂いているという状況です。
 

●3LAPARTMENT、覚えておられますか? ― 龍谷大学との連携

絹: このチョビット推進室の我が番組でも、3LAPARTMENTプロジェクトという、非常に勇気のある田中宮市営住宅での取組を取り上げました。龍谷大学の学生さんを7人だったか、月額2万7千円の低い家賃で入ってもらって、「君ら公共政策の学生なら、キャンパスだけが学びの場とは違うで。フィールドに入れ」と、田中宮で一緒に生活された素晴らしい実験についてお聞きしました。でもそれは初めてじゃないよと。もっと前にあるんだよと前田さんはおっしゃっていました。
前: まず田中宮で言うと、今もう始めて5年になります。学生も入れ替わって、実は京都に就職してくれている学生さんもいて、京都に愛着を持ってくれていることは、非常にうれしい成果かなと思っています。
 

●醍醐中山市営団地での取組 ― 京都橘大学との連携

前: それからその前に醍醐中山市営団地での取組もあります。醍醐駅の少し山手に行った所にある団地で、これも古い団地なのですが、距離的には自転車で20分の所に(区は変わって山科区になるのですが)京都橘大学があります。そこで大学と連携して、橘大学の留学生も含めた学生さんに住んでいただいて、一緒に地域の活動に参加するというのを、3LAPARTMENTの3~4年前から始めています。
絹: 結構古いですね、すごいなあ。それで団地のコミュニティを元気に持って行こうという実験が始まったわけですね。
前: この8月の終わりにも、橘大学の学生さんが中心となって、地元でお祭りをされると聞いています。これも非常にうれしい取組かなと思います。
絹: それで3LAPARTMENTのプロジェクトに繋がって、また西野山市営団地でも何かやらかそうとしておられますね。
 

●西野山市営住宅は京都市立芸術大学と連携します!

前: よくご存じで(笑)。西野山市営住宅では、団地の自治会の高齢化問題を解決したいと、これまで京都福祉サービス協会という所と連携をしてきたのですが、直近では京都市立芸術大学が京都駅の方に10月に移転してきますので、市立芸大と一緒になって学生さんに住んでいただこうという取組を始めようとしています。
絹: 漏れ聞く所によりますと、西野山の松尾自治連会長さんという方がすごく熱心な方でこの人のアイデアで「市立芸大来るやろ、西野山市営団地とバスで20分ほどしかかからへん。西野山に住んでもらえへんかな」とつぶやかれたそうです。それを拾われたのは前田さんですか?
前: 私らも全然知らなかったのですが、西野山市営団地にバス停があって、そこから十条トンネルを通って、十条を出て、ちょっと北の方に上がると、すぐに京都駅ということで、20分で繋がると。
絹: 十条トンネル、別名稲荷山トンネルですね。公成建設がメンテナンスのお仕事を頂戴しております(笑)。
その西野山で、福祉サービス協会の方々に2つの部屋をなんとかしてと京都市さんが注文を出されて、そこをボランティアの拠点やデイサービス拠点など、何かいい形にしそうなプロジェクトも動くそうですね。
前: そうです。地域交流拠点として使っていただけることになって、できればそこでも学生さんとの交流も深めて行きたいと考えています。
絹: ここまで背景をお聞きして、色々な実験的なプロジェクト、最初は醍醐中山、次が田中宮市営団地、西野山市営団地と、そこで培ったノウハウなんかのソフトを“洛西SAKO Project”につぎ込もうとしておられるように、素人からは見えてしょうがないのですが、その辺りはどうですか?
堀: そういうことだと思います。
絹: 僕、“洛西SAKO Project”のホームページや資料を読ませていただいて、割合ハードなところはパンと分かりやすくどんと出ているけれども、それを裏打ちするソフトウェアの部分の説明が少し薄いかなと思っていたら、そんなことはない、水面下でいっぱい隠してはりますやん(笑)。とまあ、そんな風に素人ですけど読めてしまいます。京都市さん、やるべきことはちゃんとやっておられますので、深掘りして調べてみると、「あんたらそんなことまでやってたん…」、と目が点になることが起こりそうです。
前田さん、続きはどうです?
 

●エッセンシャルワーカーの方たちを市営住宅に

前: 先ほど申し上げたのは今までやってきた事なのですが、元々市営住宅はやはり地域課題とか、社会課題の解決をしていきたいということで、実は今、エッセンシャルワーカーと呼ばれるような方々、保育士さんであったり、介護士さんであったり、そういった方々も市営住宅に入居できないのかということで、既に(水面下ではありますが)ニーズ調査も始めているところです。
絹:
私の議論相手である京都市の保育園連盟の会長さんである嶋本弘文先生の所に、前田室長と竹中係長が乗り込まれて、「どうしたら現実化できるかね」という相談を既に始めておられるそうです。
リスナーの皆さん、今までお聞きになっていかがでしょうか。先ほど図らずも私の口から出たように、ホームページで読み取れる以外に京都市さんは地道に色んな実験を何年にも渡って積み重ねていらっしゃいます。是非ご期待ください。
この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。

 

投稿日:2023/08/22
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