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まちづくりチョビット推進室
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第173回 ・藤ノ木セカンドハウスはじまるよ~市営住宅の空き室利用、福祉活用では第一号事例?

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山: 山内 忠敏 氏(向島藤ノ木学区民生児童委員協議会 会長/藤の木子どもキッチン 代表/藤の木セカンドハウス 代表理事)
大: 大下 宗幸 氏(公益社団法人 京都市ユースサービス協会 京都市中央青少年活動センター チーフユースワーカー)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
     (左:山内 忠敏 氏  右:大下 宗幸 氏)

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲストでありますベテランの男性とお若い男性のお二方、今日は色気がないですねえ(笑)という感じです。失礼いたしました(笑)。ではご紹介申し上げます。藤ノ木セカンドハウス代表理事をお務めになっております山内忠敏さん。
山: はい、よろしくお願いします。
絹: お願いいたします。そしてもうお一方、同じく藤ノ木セカンドハウスの事務局長をされています大下宗幸さん。
大: はい、よろしくお願いいたします。
絹: 番組のヘビーリスナーの方でしたらご存知の通り、絹川は手抜きを行っております。ゲストのご紹介を他己紹介という形で、まずは大下さんにお手伝い頂きます。大下宗幸さん、藤ノ木セカンドハウスの山内代表理事とはいかなる人物ぞ、短く述べよ。
大: 山内さんは、僕の約倍くらいの年齢を重ねておられるベテランの方なんですけど、すごくエネルギッシュで負けてはならないと、いつも活力を頂いております。
絹: ちょっとすると師匠筋に当たる方ですか?
大: いや、師匠というよりも仲間みたいなところがありますね。仲間でもありますし、人生の大先輩でもありますし(笑)、そのエネルギーにいつもあてられて、こっちもがんばらんと!と、いつも思っています。
絹: ああ、いいですねえ。そうありたいですねえ。
それでは山内代表理事、大下さんは仲間だと言ってくださった、大下さんとはいかなる人物ぞ、その人となりをお願いします。
山: はい、まさに仲間の一人で、4年前くらいに初めて知り合ったのですが、こんだけ頑張っている若者がいるんかと、びっくりしました。
絹: 新しいですね。4年前ですか。
山: もっともその前に若干知っていたかもしれませんが、深く付き合うようになったのがそのくらいで、私がこの仕事を始めるにあたっての一番の理解者ではないかと思いますね。わからないことを聞きに行ったり、「ここはこうしたらいいぞ」ということを教えてもらえるので、良い仲間であり、だから先輩後輩とか関係ないですよね。
絹: ほう、心強い。ありがとうございます。リスナーの皆さん、こういうお二方です。
それでは本日の番組タイトル、テーマを申し上げます。「藤ノ木セカンドハウスはじまるよ~市営住宅の空き室利用、福祉活用では第一号事例?」と題してお送りします。
さて、まずエピソード1ですけれども、そもそも藤ノ木セカンドハウスって何?みたいなところを紐解いていただけたらと思います。
 

■エピソード1 そもそも藤ノ木セカンドハウスってなに?

●一言で言いますと、それは居場所です
山: 一言で言いますと、子どもから大人までそこへ来て寛げる居場所になるような場所。
絹: 居場所!いいキーワードですねえ。
山: はい。もうこれしかないんですよ。
絹: 私自身も地域の居場所、まちの縁側、サードプレイスという言葉に、何か知らんけど異様なこだわりがありまして(笑)、その辺是非お聞かせいただきたいです。セカンドハウスは居場所であると。
 

●下校後の子どもたちが気になり始めたんです

山: その手始めが子ども食堂なんです。夕方5時くらい、今ですと真っ暗になってますね、例えば児童館を5時に終わった子どもたちが、家に帰ってもお父ちゃんお母ちゃんがいない家庭があるんですよね。その子たちの居場所、どないしてるんやろと。晩飯食っとるんやろかと。勉強しとるんやろかというのが気になりましてね。それがこの春ごろ、ぐっと思いが募ってきたんですよ。それを仲間である大下さんあたりに「どないしたらええんやろ」という話を持って行ったところ、たまさかその時期に同じ向島でグループホームができたんですよね。
絹: 例の愛隣館ですね。愛隣館の浅田さん(浅田 将之 氏:社会福祉法人イエス団 愛隣館研修センター インクルーシブ社会実現部 愛隣グループホーム 主任・第166回放送出演)もこのスタジオに座ってくれた時期があります。でもそれとはまたちょっと一味違うセカンドハウスなんですね。
山: はい。これは福祉目的としては京都で第一号になるんです。福祉目的ですから、子どもたちからは1円もお金は徴収しないんです。だから全部持ち出しになりますので、「家賃払ってたらやっていけへん」になるんです。それで京都市の担当の方に、「まずお部屋を貸してください。」と。「え?」という話から始まったんですけど、その辺の所は一番よく知っておられる大下さんにお願いしたいと思います。
絹: その前にリスナーの皆さんのためにちょっとだけ整理をしたいと思います。今、山内さんがおっしゃっているのは、向島市営住宅の8街区3棟116号室、空いていた部屋を京都市に対して、「貸して、子どもたちの居場所がないやんか」と。というのを大下さんに「どうしたらええ?」みたいな相談をかけられたと。
(場所:向島市営住宅8街区3棟116号室(京都市伏見区向島丸町4-7))
 

●相談した京都市にも「いいね!」と言ってもらえて

大: いや、相談されましたっけ(笑)という感じですけど。たぶん一緒の場にいて「ええやん、ええやん」と言っていたんですよね。それが今年の4月くらいですね。で、大阪などにそういう事例がいっぱいあるんですよね。大阪の公営住宅を使った子どもの居場所だったり、若者の居場所だったり。当初、この一年間はそういった事例とかを勉強しながら、色々呼びながら、言葉で選ばないで言うならば、それで京都市に圧力をかけていこうと(笑)。これは必要なんだと。子どもや若者という状況もあるし、大阪はやっているやないかと。京都は何をやっているのやと。まちづくりの政策も終わって(まちづくりの政策は前の4年間あったのですが)、その助成金も終わってしまって、放っておいたらどんどん活動が縮小していくんですけど、子ども・若者ニーズは、僕らが関わっている中で見えている。そこで「あかんやろ」というのをこの一年間でやろうと思っていたんです、実は。僕らは圧力団体みたいになって、ワーッと言っているのかと思っていたら、京都市の人が意外に「いいね!」と言ってくれたんですよね(笑)。めちゃくちゃいい人で(笑)。
絹: そのめちゃめちゃいい人のお名前を、よかったら…。
大: 長谷川さんとか、松村課長(松村 亙(わたる) 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅政策課 ニュータウン企画調整担当課長)とか、めちゃくちゃいい人で。
絹: 長谷川さんて、京都市都市計画局の住宅室の課長補佐の長谷川 源太さんですね。
大: そうですね。全然話がわからへんヤツかと思っていたら、めちゃくちゃいい人で(笑)。
山: めちゃくちゃというよりも、我々が大きな風呂敷を広げてるんですけど、それに感動していただいたような感じで。
大: 仲間という意味では京都市の方々もまさにそうで、最初は仲間と全く思ってなくて、どうやったら説得できるのかみたいな感じで(笑)。
 

●ぐるっと回って繋がりました

絹: 今、そのエピソードをお聞きして、大きな偶然が働いていたことに気が付きました。圧力団体という誤解を受ける言葉ですけど、いい意味で京都市に対してプッシュしていらした。時期を同じくして、ここに座っております絹川くんも同じ圧力を多方面からかけておりました。長谷川補佐の傍に座っている住宅室の課長さんで、菱崎さん(菱崎 裕之 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅管理課 課長・第166回放送出演)という方がおられて、そこの若い杉山さんもこのゲストに来てくださった方なんですけど、菱崎さんが松村さんを連れてこられて、この山内さんと大下さんを紹介したいと。
大: あ、そういう事だったんですか(笑)。理解できました。
絹: 僕は公営住宅の空き室で愛隣館の障害者グループホームができたと。それを1つで終わらせるつもりじゃないですよね、皆さん。というそういう優しめの圧力を、つぶやきを(笑)。
山: うれしいですねえ。色んなところから助けてもらっているんだ。
大: 本当にそうですね。
絹: 僕は本当に空室を、公営住宅だけじゃなくて、民間の空家も地域課題の解決のために使うことができればと思っているんです。僕は本職が建設屋ですから、大きい工事が出なかったら自分の首が絞まるんですけど(笑)、でもリノベーションで工事の費用を抑えてでもやらなあかんことができたらいいじゃないですかという話を、都市計画局の若手の人としていたんです。そしたら同じ思いの人がおられたと。すごい偶然!
山: こんな偶然て、あるんですね!
 

●居場所づくりに家賃は大きな問題でしたが

絹: それで大下さん、セカンドハウスが始まっちゃうわけですね。子どもたちからはお金は取れないよと。家賃安くしてねという交渉はされたんですよね。
大: それは山内さんがいつの間にかしていて、「0にならんやろか」と(笑)。「いや、0はさすがに…」みたいな話で(笑)。
山: 長谷川さんと杉山さん(杉山 有紀 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅管理課 主任第163回放送第165回放送出演)とは、ある時期週一くらいに会っていたんです。会うたんびに「家賃、安うしてね、安うしてね、0にしてね」という話をしたんですが、「いいや、それはムリ」という話はあったんですが、でも最終的にはほぼほぼ一致する金額になってきたし、それからさらにいざ納付書をもらった時に、「わ、ここまでしてくれはったんや」というのは思いましたね。ですから我々は少ない資金の中で、家賃にかなり取られると辛いものはあるのですが、少なくなりましたね、だいぶ助かりました。
 

●色んな人や団体に協力をいただいて

絹: まちの縁側や地域の居場所を運営していらっしゃる先達を訪ね歩いた日々もかつてはあったんですけど、皆さんその運営の資金に苦労され、「私はいつも金欠病よ」とおっしゃっていますけど、なぜかそういう人の集まる場所と言いますか、縁側とか居場所、子どもたちの居場所、高齢者の居場所、若者たちの居場所をやっている人たちの所には、人がまず集まる。それと情報も集まる。助け合いが自然に起こるという、不思議な異空間が顕れている場面を幾度か見ました。藤ノ木セカンドハウスがそうなっているわけですね。
今のところはまずは子ども食堂を、第一回がいつ頃始まったんでしたっけ。
山: 12月の8日が第一回です。
絹: じゃ、ほんとのほやほやじゃないですか。
山: 実は「使えるよ」と聞いたのが、9月の頭です。それから1年かけてやろうと言っていたのが、1年先取りしたわけですから、大慌てで「まずお金が要るやん」ということで、資金の調達も始めましたし、びっくりしました。なんとかそれでも…。
絹: 9月に「ええよ」と出て、よく3月で…。
山: まあ、自分でもびっくりするくらい走り回りました。お陰様で予定している全額ではないんですが、3分の2は集まりました。
絹: それはやはり浄財が集まると言いますか、寄付を呼びかけられたとか、助成がついたとか…。
山: 助成がつきましたね。
絹: やっぱり天は我を見捨てずという感じですね。
山: まさにその通りで、なければ12月のオープンは考えられなかったでしょうね。
大: よくやりましたよね。物を集めて、理事会してみたいな。色んな理事になってくれませんかとか、協力してくれませんかみたいなことを色んな団体さんにも呼び掛けて、「しっかりつくってみたんです」と言っておられたんですけど、任意団体なんですけど、色んな事業者、色んな地域の方に入っていただいて。
絹: 食器も要るでしょうし、組織固めもいるでしょうし、会社で言う定款みたいなものもいるでしょうし。
山: 規約と組織については大下さんが頑張ってくれました。私は食器集めを(笑)、それこそもうあっちこっち電話をかけて(笑)。
絹: それは大事!紙皿で食うわけにはいきませんから。
山: 私の思いは、ほんまもんを使いたい。プラスチックは嫌やと。そして紙皿は今のSDGSに合わないと。なので食器は陶器、割れたら割れた時のこっちゃ、割れるのが当たり前やと。子どもたちにも割れた時の処理の仕方も知ってもらいたいというので、私はもう絶対に陶器にこだわるということで、知り合いに「陶器でちょうだいね」ということでお願いしました。
 
 

●民生児童委員って、ご存知ですか?

絹: ここで手元資料からちょっとだけ読みます。
当団体は、平成29年10月から児童館にて子ども食堂を開催しており、こうした取り組みが評価されて、令和元年10月に「第1回食プロジェクトSDGS Food ACTION AWARDSにて月桂冠賞を受賞」とあります。当団体というのは藤ノ木子どもキッチン実行委員会さんのことです。という伏線があったんですね。
山: はい、お陰様でいただきました。今年度は子ども育み憲章で賞をいただきました。
絹: やはり地道に活動を続けてこられた延長線として、今回の藤ノ木セカンドハウスを行政の都市計画局の面々に交渉されて勝ち取られたというわけです。リスナーの皆さん、これも補足情報ですけど、山内代表理事の別の呼び名と言いますか、背景として向島藤ノ木学区の民生児童委員協議会の会長さんであられると。ということは民生委員さんをごっつう長いことやっておられるに違いないと。
山: いやいや、実は10年ほどなんです。言い方はナンですが、騙されまして(笑)。「名前だけでええよ」と。
絹: 人はよう言わはります(笑)。結構、ええ人が騙されます。
山: で、だんだんだんだんとのめり込まされまして、今はこんな状態なんです(笑)。
絹: リスナーの皆さん、民生児童委員さんて何をしたはるんやろって、ご縁のない方はご存知ない方も多いと思います。今日のエピソード、子どもキッチン藤ノ木セカンドハウスに類することまで、実は民生委員の方々は地道に活動されているようです。
山: これもみんな仲間がおりまして、私が会長やから「おい、やるから」と言ってできるものではありません。「こんな話があるんやけど、できるやろか」と言ったら「やろうやないか」ということで、委員のメンバーがみんな、「私にできることがあったら手伝うよ」と言ってくれたので、たぶんできたんやと思います。
 

●京都市ユースサービス協会と子ども食堂と

絹: 良い関係ですねえ。で、大下さんはその盟友と言いますか、仲間。その大下さんについても補足を入れますと、公益財団法人で京都市ユースサービス協会というのがありまして、大下さんは京都市中央青少年活動センターのチーフユースワーカーでもいらっしゃいます。青少年活動センターについては、私は山青こと、山科青少年活動センターの大場さん(大場 孝弘 氏:公益財団法人  京都市ユースサービス協会 京都市山科青少年活動センター 参事・第126回放送第131回放送出演)というベテランを存じ上げております。大間さんも山青も、山科で子ども食堂ネットワーク構想を立ち上げて、たぶん十指に余る子ども食堂を山科で繋いでいらっしゃるはずです。
大下さんの活動にはそういう背景があって、だからこそ定款はじめ、色んな準備が着々とできたんですね。
大: 私は前職で環境のNPOをずっとやっておりまして、それもあったのだと思います。
絹: いやあ、集まるべき方が集まられたという感じですね。セカンドハウスについて口火を切っていただきましたが、公営住宅、具体的には藤ノ木団地の空き室を用いて、こういう活動に着手されました。セカンドハウスは子ども食堂で恐らくは終わらないであろうという噂がちらほらと私の耳にも届いております。この先、セカンドハウスはいかなる形にという話を、次のエピソード2と言いますか、もう終わりに差し掛かっているんですが(笑)、どうですか?
 

■エピソード2 藤ノ木セカンドハウスのこれから

●子どもだけでなく、若者も、地域も…、夢は次々ふくらんで
大: 今は子ども食堂だけなんですが、子どもだけではなく、私もいますので、若者みたいなところ、プラス地域みたいなところの関係が紡がれるような場所になったらいいな、そのための拠点にしたいなと思っています。例えば来年1月以降ぐらいから、今は子ども食堂は小学生ぐらいなのですが、私たちの活動の主な対象である中学生以上に向けた若者食堂をやろうかと思っていますし、来年度以降は地域の住民の方と子どもや若者が交流できるような事業であるとか、子どもや若者がまちに参画するような機会をつくりたい。そういった活動を藤ノ木セカンドハウスを拠点としてやれたらいいなと思っております。それ以外にも外国にルーツを持つ方が多く住んでいるエリアでもありますので、多文化共生に関するような居場所機能などもやれたらいいなと夢を語っています。プラスそれをどうやってやるのか、人財や資金など課題ではあるのですが、つくる楽しさと言いますか、今日もラジオが始まる前に山内さんとヤイヤイ悪だくみをしていたところです。
 

●3L APARTMENTプロジェクトのこと

絹: そういう野望と言いますか、次なる夢をお持ちのお二方ですから、おそらくはご存知の情報とは思いますが、伏見区での田中宮市営住宅での龍谷大学と京都市の握手、お耳に届いていますか?
大: そうですね。三木さん(三木 俊和 氏:有限責任事業組合まちとしごと総合研究所 グローカル・シンカー・第165回放送出演)とはものすごく仲良くさせていただいています。
絹: なんてプロジェクト名でしたかね。
大: 3L APARTMENT”ですね。
山: 昨日も会ったのですが、そこの学生さんが来てくれていました。また違う取組なので、学生さんが見に来てくれまして、めいっぱいお手伝いをしてもらいました。
絹: その“3L APARTMENT”プロジェクト(第165回放送)は、龍谷大学の学生さんが3年間に渡って田中宮市営住宅の空き室に京都市が少し補助をされて、確か25,000円の月額家賃で安く入れる。だけどそれだけじゃなくて、地域活動だとか、地域のお祭りだとか、子どもの見守りだとか、地域のために学生の知恵で考えてやってねというのが、すごくうまくいったというプロジェクトでしたね。それと大下さんがおっしゃっていることって、すごく一脈も二脈も通じますよね。
大: ほんとそうなんです。その“3L APARTMENT”にも京都市の長谷川さんも尽力されていて、同じような事を語っていますね(笑)。
絹: 京都市がつくった“3L APARTMENT”のプロモーションビデオを見せていただいて、感激して、勝手にコピーしてあっちこっちに配っているんです(笑)。
 

●私の大きな構想として

山: 行政らしくない動きをしていただいたので、今、私たちはこうしたこともできるし、当初食堂だけだと言っていたのを、だんだん広げた話をしていっても、「うん、いいよ、いいよ」という話になってきて、今、私の方として考えているのは、高齢者の居場所をお昼にお茶と200円か300円でうどんかカレーが食べられる、2時間か3時間いてもらえるような場所づくりにしていきたいと。そうすると昼間の時間が使える、夜は夜で子どもたちが来て、あるいは学生、中学生や高校生が来て、そこで食事をする。そしてもう1つ言えば、今、藤ノ木の子ども食堂を卒業していった子が、今度は中学生高校生の食堂へ行って、そしてそれが帰ってきてボランティアとして食堂を支えてくれるというのが、私の大きな構想なんです。死ぬまで頑張らないけません。
絹: はあ、いいですねえ。いやあ、死ぬまで頑張っても足らんかもしれません(笑)。と言いますのは、京都市の市営住宅はたくさんあるので。でもまずはここの藤ノ木団地で、これは素晴らしいです。
リスナーの皆さん、これまでお聞きになっていかがでしたか?我々の知らないところで、行政らしからぬ動きを引っ張り出したお二方がこの目の前におられます。地域の課題、公営住宅・市営住宅が空いて困った。家賃取れないし困った。子どもたちの居場所がなくて心配や。と相談されたら「いいよ」と言った長谷川さんたちという行政マンが実際におられます。どうです?京都市は変わって来たでしょう?
山: 昔の行政マンらしからぬ人たちと会えたので、私は今もう最高と言っていいくらいうれしいですね。
絹: 無責任な民間人の第三者ではありますが、こういうちゃんとした仕事をする前向きな行政の方に出会った時には、是非皆さん、拍手するなり、握手するなり、ハグするなりしてあげてくださいね。
ということで、本当に短いあっという間の時間ですが経ってしまいました。この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。お一言ずつどうぞ。
山: できればご支援をお願いしたいです。もうその一言です(笑)。
大: ご支援お願いします。
絹: リスナーの皆さん、ありがとうございました。
投稿日:2021/12/27

第172回 ・みんなで作るお祭り「ツクル森」の紹介~京北でスゴイ化学反応が起きてます!

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フ: Feilang Tseng 氏(株式会社ROOTS 共同代表 ソーシャルデザイン)
熊: 熊澤 洋子 氏(バイオリン奏者)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
      (左:Feilang Tseng 氏  右:熊澤 洋子 氏)

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲスト、妙齢のご婦人お二方をお呼びしております。発音が難しいと言いますか、間違ったらごめんなさい。フェイランさん。フェイラン・ツェンさん。
フ: はい、フェイラン・ツェンです(笑)。
絹: 11月の初旬に初対面です。よくわかりません。よくわかりませんがなぜか「出ていただけませんか」と言っちゃったという方です(笑)。そしてもうお一方、フェイランさんのお友達、熊澤洋子さん。
熊: はい。よろしくお願いします。
絹: どうやらバイオリニストらしいということで、お二方をお招きしてお送りいたします。それではほぼ初めて、二度目にお会いするという方々ですので、自己紹介からお願いします。フェイランさん。
フ: はい、改めましてフェイランです。私は元々サンフランシスコという場所で、インダストリアルデザインというお仕事の勉強をして、その後某大手企業で働いた後…。
絹: え、某大手企業って、京都?
フ: はい、京都の健康機器のメーカーで、11年くらいお仕事をさせていただいた後に、そのオムロンで仕事をしながら、京都の京北町という場所で、250年くらいの茅葺の家屋を見つけ、そこに移住をしながら徐々に地域の事業創生とか、イベントづくりというところに携わっていきました。現在はオムロンを卒業させてもらって、コミュニティデザインという名目でお仕事をさせてもらっています。
絹: たぶんそういうことをよく知らずに、でも魅力を感じてしまったのは、たぶんそのコミュニティデザインというキーワードだったと。なんで惹かれたのかは、たぶんそこですね。はい、それでは熊澤洋子さん、自己紹介をお願いします。
熊: はい。先ほどもお話がありましたが、バイオリンを弾いています熊澤洋子と申します。普段はバイオリンの中でもクラシックの演奏ではなくて、ルーマニアとかハンガリーとか東ヨーロッパの地域に根差した民族音楽が大好きで、そういうものを取り上げて演奏する演奏活動や、バイオリンを皆さんに教える講師みたいなこともさせていただいています。
絹: さっきも「意地悪しますね」と言っていたのですが、進行の絹川はよく手を抜きますので、ゲストの方にゲスト同士を他己紹介していただくというコーナーが自然にできてしまっています。さあ、洋子さん、フェイラン・ツェンさんとはいかなる人物ぞ、短く述べよ。
熊: 短く言うと、すごく愛に溢れた彼女です。もう本当に。それからつくりたいものに対して、とても明確にビジョンがあって、それを大事な人、大切な人とつくっていきたいという思いを持っている彼女だと思います。
絹: ありがとうございます。リスナーの皆さん、今の情報で想像を逞しくしてくださいね(笑)。それじゃあ、フェイランさん、洋子さんはいかなる人物ですか?
フ: 洋子ちゃんは本当に、私がデザイナーという領域の中でお仕事をしてきたのとは、また新たな形で想像力があるというか、クリエイティブなミュージシャンです。今までミュージックというものを、ジャンルとか好き嫌いで見ていた自分が恥ずかしくなるくらいなんです。
洋子さんと、旦那さんのきしもとタローさんという笛の演奏家のご夫婦なんですけど、音楽というものを解体していくというか(笑)。音楽というものを理解していく時に、色んな文脈があるんですよね。「ツクル森」というイベントを通してお二人とお仕事をさせて頂いているんですけど、例えばリズムというものが、ダンスとセットとなっているんだなということを改めて感じ入ったり、民族と民族同士の対立があった時に、音楽がどういう風に変化していくのかみたいなこととか、本当に地図の上でも歴史的にも、色んな角度から音というものを、多角的に学ばせてもらっているという感じですね。
絹: ありがとうございます。すごく貴重な情報を。ご主人のきしもとタローさんの話も出てきましたが、ぐいぐいと興味を惹かれます。それではゲスト紹介を終わりまして、大事な番組のタイトル、テーマですが、いただいたテーマが「みんなで作るお祭り“ツクル森”の紹介~京北でスゴイ化学反応が起きてます!」と題してお送りいたします。
実は11月の6日に、“あうる京北”、古い人は京都府立ゼミナールハウスと言った方が通りがいいかもしれません。そのお隣に広大な原っぱがあるのですが、そこで「新しいつながりへのお祭り」と題して“ツクル森”プロジェクトというのでしょうか。イベントがありまして、なぜか引っ張られて、よくわからずに紛れ込みました(笑)。スーツにネクタイで行っているおっさんは唯一1人で、浮いてたと思いますけど、すっごく居心地のいいお祭りで、京北でこんなことが起きているんだということを、今まで知らなくて、たぶん初めてじゃないですよね。3回目?
(“ツクル森”HPより 令和3年11月6日 あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)にて)
熊: 4回目ですね。
絹: 私は京都府の色んなエリアに移住ということが起きることがすごく大切だと思っている部分がありますので、大切なところを担っている人たちがこんなに面白くて、楽しいことをやっているというので、「このプロジェクトの中心メンバー、キーマンは誰?教えて」と声を掛けたのが洋子さんです(笑)。
熊: そうです。そうです。はい!(笑)
絹: ということで、そもそも「みんなで作るお祭り“ツクル森”ってなに?」というところから、フェイランさんに口火を切っていただきます。
 

■エピソード1 みんなで作るお祭り“ツクル森”って、なに?

●木材が、マテリアルが、つくる人が集まると、どんなお祭りができる?
フ: 私が11年前に京北町という場所に、京都市内から移住したのですが、その時に里山の知恵みたいなものに触れまして…(笑)。色んな方がいらっしゃるんですよね。京都市内だとあんまり見ないかもしれないんですが、京北だと鹿がすごい出たり、イノシシがすごい出たりとかするんですけど(笑)、それを仕留めるハンターさんみたいな猟師の方がいらっしゃって、そのお肉を使ってジビエ料理を作るよというようなケータリングをされている方がいらっしゃったり、はたまたタローさんと洋子ちゃんのようにミュージシャンとして、京北町という場所に住みながら、ご自身の創作活動をされているような方もいらっしゃる。ミュージシャンだけじゃなくて、絵画を描かれている方もいらっしゃいますし、音楽家さん、陶芸作家さん、クラフト系の方たちですよね。また、京北は木材が豊富な場所なんです。千本丸太町という場所があると思うんですけど、あそこは桂川の上流に当たる京北から千本の丸太がやってきた場所と言われていて、それぐらい京北町は木が豊富なんですね。木材が豊富、マテリアルが豊富、つくる人たちがたくさんいる。そういう人たちが集まった時に、どんなお祭りができるかなというような、ある種、つくる人たちのサロンとか、ギャザリングみたいな感じでスタートしたのがきっかけになります。
絹: 元々つくる人たちの集まり、クラフトマンと言うか、陶芸家も含めてミュージシャンも含めて、そういう人たちがぎゅうっと集まってきたのが第一回だったんですね。
 

●つくる人とローカルの人との交わりでケミストリーが生まれる

フ: そうですね。いわゆるその人たちIターンと呼ばれる新しく住み始めた人たちもいるんですけど、ツクル森には元々のローカルの方たちも参加してくださっていて。
絹: あ、それ大事!
フ: 例えばアイガモ農法をされていて、昔からちゃんとオーガニックをされている方だったり、鮎釣りの名人で、鮎を焼きますよという方だったり。
絹: ごちそうさまでした。一口いただきました。美味しかったです。
熊: 召し上がっていただけたんですね。上桂川が鮎の名産地で本当にたくさんの釣り人の方がいらっしゃるんですけど、地元で名人ですごく良い鮎を釣っておられます。
フ: そういう方たち、ローカルの知恵を引き継いでおられる方たちというのも、非常に創造的で、ゼロから1を生み出すような人たちというのがたくさんおられて、その人たちを交わらせることで、新しいケミストリーが生まれるんじゃないかという、割と実験的につくりだしたところがあるんですけど(笑)。
絹: Iターンで移住してきた人たちだけがやっているのかと思ったら、ちゃんと地元の知恵の伝承者が一緒にやっているというあたりが、「ああ、これやわ」と。ちらっとしか行ってないけど、“ツクル森”のイベントと言うか、お祭りがなぜこんなに居心地がいいのかという空気を、還暦過ぎのおっさんが感じてしまったのは、1つはそこにあったのかもしれない。
    (“ツクル森”HPより抜粋)
 

●“ツクル森”のブースは、美味しくて安全なものばかり…

フ: 最近はSDGSとか言われていて、環境の意識の高い方たちがIターンの中にも多いんですが、別に最近に限ってではなく、地元の人たちはそんなことを言われなくてもやってるよと(笑)。そういう一周回って新しいみたいなところというのが、すごく味わえる場所じゃないかなと思います。ビーガンの方でも楽しめるようなお店もあり、フードのお店だけで30店ほどあります。
絹: 今、さらっとすごいことを聞いたような気がするけど、京北町に30店舗?
熊: いえいえ、“ツクル森”にです。
絹: ああ、“ツクル森”のブースですか。そういえば、食べる物がいっぱいあったわ!
フ: そうなんです。一軒、一軒、こだわりの、とても美味しくて安全なものというのを、気を付けてくださっている方を、できるだけお呼びしているんです。
絹: 皆さん、これ、本当にまだ続きますから、行かれるといいですよ。掛け値なしに楽しい。そして一泊二日じゃなくて、二日間の連続で、テントサイトに泊まり込む親子もいたし、音楽のイベントもあって、洋子さんが演奏するのは聞けなかったけど、メインステージと言うか、メインテントはサーカス小屋みたいなでっかいテントがあって。
         (“ツクル森”HPより抜粋)
 

●今回は「火をつくる」ことから始めました

熊: はい、とんがりテントを今年はステージに立てたんですけど。
絹: ステージの前では子どもたちを集めて、大人たちがサポートして、みんなで火起こし。あんな大きな丸太をくるくる回して、火が付くのかみたいなことを、一生懸命やったはりましたね。
フ: 本当に今回は「火をつくる」というところから始めさせてもらって、あとタローさんと洋子さんが中心になって、世界の音楽会というのをプロデュースしてくださっているんですけど、そこでもただ単にバンドのミュージシャンが前で演奏して聞くということではなくて、できるだけお客さんにツクルという体験をしてもらいたいと思っていて、その辺りをちょっと洋子ちゃんからも説明してもらいたいなと。フォークダンスなんかもやらせてもらっているんですけど。
 
 
           (“ツクル森”HPより抜粋)
 

●「世界の音楽会」のこと~みんなでその瞬間を共有したい

熊: まず「世界の音楽会」というふうに銘打って色々企画しているんですけど、本当に知らないものに出会うって、すごく素敵なことですよね。あのワクワクというのは、私自身もそういうのを経験して今に至っているなと思っていて、そういうのを皆さんにも経験していただきたいという思いがすごくあるんです。
なので1つは全然知らない国の音楽を聴くとか、そういう場に“ツクル森”をしていきたいというのがありますね。あと、ダンスのワークショップ。私は東ヨーロッパの音楽を生演奏で弾いて、その生演奏に合わせてフォークダンスを踊るというスタイルでワークショップをやらせてもらっているんですけど、最初の方でランちゃん(フェイランさんのこと)が言ってくれたように、音楽と踊りはすごく密接なんです。踊ってもらうと音楽がどうしてこのリズムなのかがわかりますし、細かいところを超えて、パッとその国にいる人たちの気持ちがわかったりとか…。フォークダンスはみんなで輪になって手をつなぐんですけど、その時の輪になった感じというんでしょうか、そこがその場を共有しているエネルギーをすごく高めてくれるなと思っていて、そこに音楽が生で奏でられて、みんなでその時間、かけがえのないその瞬間をつくっているというのが、すごく素敵だなと思っているんですね。なのでそこが“ツクル森”の大事なところかなと思っているんです。
絹: “ツクル森”はカタカナでツクルと書いて、木が3つの森なんですけど、今お二方のお話を聞いていますと、ツクルという言葉を非常に大切にされていて、音楽も聴衆と演奏者を分けるのではなく、一緒にツクルみたいな。それもリズムを感じて、自分の体が、背中が、お腹が、どんな風に感じるの?みたいなのを、一緒にダンスまでやっちゃおうと。なんかコンサートというよりも、ワークショップみたいな感じですよね。
フ: そっちがメインですよね。ガムランというインドネシアの音楽も演奏いただいて、お客さんにもはじめての楽器にふれて演奏してもらいました。また子ども達に身近な竹を使って楽器を作ってもらい、演奏会に参加してもらったり…。
 
                      (“ツクル森”HPより抜粋)
絹: 小さい子たちが竹を切っている写真が、ここにある!これですね。
フ: 日本だと楽器を買って、どこかクラスに通って、そこから何年もかけて、ピアノとかね(笑)。なんでも練習してやっと獲得するという感じがあると思うんですけど、“ツクル森”ではすごく身近な物を簡単に演奏というところまで一緒にやれちゃうという…。
絹: エピソード1で際限なくなってしまうんですけど(笑)、実はエピソード2で流していただきたい音源があるんです。そちらへの導入をちょっとお願いできますか。『家守(やもり)の木』という絵本があるんです。素敵なヤツが。
 

■エピソード2 “ツクル森”プロジェクトのこれから

●『家守(やもり)の木』という絵本のこと
熊: この『家守(やもり)の木』は、ランちゃんが文章を書きまして。
フ: 家の守と書いて『家守(やもり)の木』と言うんですけど、先ほどお話した千本丸太町まで木が行っていたよという歴史があるんですけど、その京北町の木を題材にして、小さな杉の小杉くんという子がメインに出てくるんですけど(笑)。京北の色々な事、獣害とかも色々あるんですけど、かわいいお話の中に、そういった課題なども含めて、ほっこりするような絵本になっています。
これを作っていたら、タローさんと洋子さんから…(笑)。
熊: まず先に曲?歌の方だっけ?この『家守の木』の主題歌を作ろうということになりまして、それで歌詞を夫のタローさんが書いて、曲をつくったんです。それをたぶんかけていただけるかと思うんですが(笑)。
 
 

●主題歌です!ここでちょっと流します…

絹: それではこのタイミングで、エンジニアさん、行ってください!
 

山の向こうに光が差したら、
ながめてごらん、
僕らがそこにいるよ。
誰も来ない森で、
さびしかったけれど、
家守の木々たちがそっと教えてくれた。
伸びて、伸びて、伸びて根を伸ばして、
光集めて
伸びて、伸びて、伸びて時を超えて
君を待ってる…

 

絹: ありがとうございました。1番だけですけど、これきっと笛?フルート?たぶんダンナですよね。
熊: はい。そうなんです(笑)。
フ: 京北の子どもたちもね、一生懸命な声で(笑)。
熊: みんなに歌ってもらったんです。
 

●京北とのつながり、皆さんに感じていただきたくて

絹: 今、ほうっとしてますけど、家守の木、その絵本を、というか小冊子をおつくりになったその心について、また少し続けていただけますか。
フ: やっぱり京北町は平安の時代から京都市とつながりがあったので、都に寺社仏閣を建てるために木を送っていたというところがあって、今まで流通が変ったりして、そういったつながりがなくなって、京都市の方たちが「京北って、どこなの?」ということが結構増えているんですけど、この『家守の木』の本を見ることで、私たちの長いつながりというのが感じてもらえたらいいなと思っています。
絹: 「みんなで作るお祭り“ツクル森”」の紹介というタイトルのラジオ番組で、ここまで家守の木の絵本のお話まで。この人たちすごい壮大な事をやっているぜみたいなことが、改めて、なんかスゴ!
本当に30分番組で収まるはずもないような内容です。“ツクル森”のプロジェクトだってもう4回やられて、この先もジモティと言いますか、里山の知恵をずっと伝承してきた人たち、ローカルの人たちとIターンの人たちが良いミックスと言うか、ランさんの言葉で言うと、ケミストリーが起こっているという。この先どうなるんでしょうねえ。楽しみですねえ。
熊: そうですね。ますます豊かになっていくと思います。
フ: こういう連携した創作物というのが、もっともっと増えて行ったらいいなと思っています。
絹: リスナーの皆さん、京北と言うと、なにかすごく保守的で頑固で、なんも変わんねえみたいな、京都市内の人間には変な、間違った思い込みがある部分も少しあると思うのですが、起こっていますよ、変化(笑)。だから本当に行ってほしいなあと思います。
 

●“ツクル森”イベントは続きます 今度はぴゅーんと飛びますよ!

絹: そして告知情報として、これは“ツクル森”の新しい変化を象徴するイベントかもしれません。さきほど教えていただいたのは何でしたっけ。
フ: “ツクル森”は、大きな原っぱをお借りしてつくっているんですけど、二日間のお祭りだけではなく、継続的に色んな方たちにその原っぱを、ツクルフィールドとして使っていってほしいなと思っています。
絹: あのフィールド、アウルの原っぱは、使っていいんですか。
フ: そうなんです。“ツクル森”クラブ的に使っていいよ、という感じになっておりまして(笑)。
絹: 堅苦しい言葉で言うと、指定管理者になっているという、そんな感じ?“ツクル森”チームが管理をまかされているような…。
フ: そこまでカタく考えなくてもいいんですけど(笑)、今回のお話で行くと、「ボウケンノモリ」という会社さんたちと連携しまして、“ツクル森”の原っぱの上空をジップラインでぴゅーんとスーパーマンのように飛べるような、そういうようなものを一緒につくろうというイベントをやらせていただきます。
 
  (Facebook“ツクル森 アート・クラフト・世界の音楽会”より抜粋)
絹: お願いがあります。できれば体重制限を95㎏ぐらいまでに上げておいていただけませんか(笑)?
熊: 大丈夫だと思います。大人も普通に乗れますので。
フ: 3回に分けて行うのですが、1回目はこの放送中にはもう終わっていまして、2回目が1月15日の土曜日にジップラインのログステアというものを行います。丸太カットとか丸太の皮むきとか、丸太の設置とかを行う10時から3時くらいまでのイベントになります。そして2月12日にジップラインを張って飛ぶというようなイベントをやります。ご興味がある方は京都府立ゼミナールハウスの“あうる京北”さん、075-854-0216にお電話いただいて、予約していただけたらなと思っています。
絹: 今日は本当に、お二方、ランさんと洋子さんに来ていただいてよかったです。本当に京北で何かすごく大切なことが起きています。Iターンの方と地元の方とが融合し始めています。ああ、終わり?みんな来てねえ!
両: お願いします!
絹: ということで、この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクトの応援でお送りいたしました。フェイランさん、洋子さん、ありがとうございました。
両: ありがとうございました。
投稿日:2021/12/16
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