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第171回 ・宝池北公園で何やら面白い事が…~地元と京都市が公園でつながる社会実験~又は、ドSとドMの戦い

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山: 山内 成介 氏(岩倉南自治連合会 副会長)
葉: 葉山 和則 氏(京都市建設局 みどり政策推進室 公園利活用企画課長)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
      (左:山内 成介 氏  右:葉山 和則 氏)

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲスト紹介です。早速打ち合わせとは違うことをやってみようかなというイタズラ心がムクムクっと頭をもたげてきましたが(笑)。では、まずはお一方目、岩倉から来ていただきました。岩倉南自治連合会の副会長をなさっています山内成介さんです。
山: はい、山内です。本日はよろしくお願いいたします。
絹: もうお一方は、ご近所さんです。市役所のみどり政策推進室 公園利活用企画課長でいらっしゃいます葉山和則さんです。
葉: 葉山です。よろしくお願いします。
絹: では早速いたずらを仕掛けます。葉山さん、進行役の絹川は手を抜くことが多くありまして、ゲスト紹介をゲストにやらせてしまう、いわゆる他己紹介です。自己紹介ならぬ他己紹介というのを、時々やります。葉山さんに問います。岩倉南自治連合会の副会長さんの山内成介さんとはいかなる人物ぞ、短く述べよ。
葉: 自分と考え方がすごく似ている人なんですけど、すごく前向きと言うか、未来を見据えて、楽しく面白く物事を進めて行こうというような、企んでいらっしゃりそうな感じの方です(笑)。
絹: 葉山さんと似たタイプということは、倒れる時は前向きにというタイプですか(笑)?
葉: そうですね。まず行動するというところで、今回お付き合いできることになりましたので。
絹: ありがとうございます。それでは山内さんの番です。山内成介さん、みどり政策推進、葉山和則さんとはいかなる人物ぞ、短く述べてください。
山: 葉山さんは京都市電みたいな人やと思っていますね。
絹: 懐かしいなあ(笑)。市電ですか。そのこころは。
山: 葉山さんは今、公園をガラッと変えようとしておられる先駆者なわけですね。以前の職場でも京都の市民新聞の紙面もガラッと変えて、すなわちガラッと変える先駆者!
絹: 市電も先駆的なものでしたと。
山: あれも日本で初めての前例のないところを、皆で色んな事を考えて、それをどんどん広げていくと。まさに葉山さんは京都市電そのものやないかなというふうに思っております。
絹: リスナーの皆さん、今日のゲストの人となりの一部、少し透けて見えたでしょうか。ということで、このお二方と進めて参ります。
さあ、本日の番組タイトル、テーマです。「宝が池北公園で何やら面白い事が…~地元と京都市が公園でつながる社会実験~または、ドSとドMの戦い」と題してお送りいたします。さあ、いったい何が起こっているのか、葉山さんに口火を切っていただきます。お願いします。
 

■エピソード1 そもそも何が起こっているんですか

●今までの公園の使い方、本当にそのままでいいの?
葉: 宝が池公園で今行っているのは、社会実験です。公民連携公園利活用トライアル事業という、ちょっと私も時々忘れるような名前でやっているんですけど(笑)。名前の通り、公園でちょっと色んなトライをしてみようよということで、今までの公園の使い方が本当にそのままでいいのかと。公園それぞれで大きさやポテンシャルが違うものですが、それを今の公園は全国的にどこも同じような禁止だらけの公園になっています。でもそこに住んでいる人の思いによっては、禁止事項でも本当はやりたいと思っている方もたくさんいらっしゃったりするんじゃないかと。そういった事を公園それぞれで地域の方々と一緒に使い方を考えて、試しにやってみましょうと。で、失敗した場合は、ドMのようにしばかれましょうと(笑)。そういうようなチャレンジ精神で、色んな方と連携してやっております。
 

●公園であんなこと、できたらええなあ

絹: 広報資料を私の手元資料として持って来ておりますが、京都市建設局のみどり政策推進室でいただいたものです。
公民連携 公園利活用トライアル事業公募開始!!
本格的な人口減少、環境保全、災害対応、新型コロナウィルス感染症等、本市を取り巻く様々な課題の克服に向けて、都市の魅力、活力、憩いを生み出す貴重な空間である公園を最大限に利活用していくために、来園者層や規模の異なる3箇所の公園において、柔軟な発想のイベント・サービス等の企画により、試行的利用を行う民間企業等を募集・選定します。
で、広報資料のくせに、「公園であんなことできたらええなあ」という吹き出しが踊っています(笑)。これの元締めに近い所におられるのが葉山さんです。という捕捉を入れさせていただきました。
(京都市HP 【広報資料】公民連携公園利活用トライアル事業公募開始!! より)
葉: ありがとうございます(笑)。
その大きい公園、小さい公園、具体的には宝が池公園とこのラジオカフェの近くにある新京極公園と御所の近くにある竹間公園の三ヵ所で、それぞれの公園に合わせて、やりたいことを募集しました。民間企業さんと一緒に組んでもらうというのが前提になっています。というのは京都市は今、大変な財政難なので、この取組を進めて行くのに予算がないんです。
絹: 存じ上げております。コロナの影響でなんと五百数十億の税収不足という、京都市の悲鳴が聞こえてくるような気がいたします。そんななかで新しい事をやってしまおうというとんでもない人たちがこのお二方です。
 

●岩倉南自治連合会さんからびっくりするような、多彩な提案をいただいて…

葉: 民間企業さんが参画することで、地域で何かやりたいと思った時に、民間企業にバックアップしてもらう形で、やりたいことを実現していくというものです。募集したところ、想定以上にたくさんの企業に応募いただいて、その中の1つとして、宝が池公園で岩倉南自治連合会の皆さんと、いくつかの民間企業さんがタイアップして、宝が池公園でアウトドアのイベントであったり、地域交流のイベント等、具体的にはバーベキューや魚のつかみ取りやカフェ、フラダンスなどちょっと変わったものまで、色んな提案を頂きました。しかもイベントで単に楽しくやるというだけではなく、地域に貢献してもらうというお題も挙げていたのですが、公園の美化活動はもとより、樹木で危険木のようなものもあったりするので、そういうものを手入れしていただいたり、あるいは森林の保全に向けて学習するような機会を設けたり、そういった様々な、本当にびっくりするくらいの多彩な提案を頂いて、有難く採択させていただきました。
絹: 実は宝が池北公園にこの間お邪魔してきました。山内成介さんとも初めてそこで出会ったわけですが、本当に素敵な居心地のいい空間やなと思いました。
さあ、ここで山内さんにご登場願いまして、そういう企画の中心におられて、なぜああいうことをやろうと思ったのか、あるいはご苦労などエピソードを開陳していただければと思います。
 

●岩倉南、そもそもモチベーションの高い地域なんです

山: 岩倉南学区の自治連合会の副会長をやっているのですが、岩倉南学区は地下鉄の国際会館駅の周りの学区なんです。宝が池公園もその中に入っていて、学区内には住んでおられる方が15000人弱おられるのですが、非常にモチベーションの高い地域で、例えばノーベル賞が2人出ているんですね。たぶん世界的にもそんな地域はないのではないかと思うんですが。
それからこの前のパラリンピックにも1人、競泳の選手が出ていたり、本当にモチベーションが高くて、未来志向で、みんなどんなふうな未来がいいのか、そして今はどういうふうにしたらいいのかということを考える方がすごくたくさんおられるんです。実はこの話がある前から、どういった取り組みがいいのだろうとか、どういうふうにしたら次の世代にいいものを残せるのかということで、公園に関しては勝手に「宝が池セントラルパーク構想」というのを、我々の中で練っていたりとかですねえ(笑)。
 

●宝が池セントラルパーク構想、考えてたんです

絹: セントラルパークって、あのニューヨークの?あれみたいにワイワイ使おうぜみたいな感じ?
そうなんです。「宝が池セントラルパーク構想」って、これ、商標取ってないんですけど(笑)、そういうのも色々考えていたところに、宝が池公園をどんどん今の人たちが楽しめるような形で、トライアルでやってみませんかという話が京都市さんの方から出てきまして、「これはめちゃくちゃええ機会やなあ」と思って、我々は企業じゃないんですけど、自治連合会として何か参画して今まで考えていた事を、最初の第一段階として具現化できる、それを積み重ねていける最初の第一歩にしたいなと思ったわけです。
絹: 葉山さん、自治連合会さんが乗り出してくるのって、珍しくないですか?
葉: そうですね。正直それはやりながら巻き込んでいけたらなと期待してたんですけど、最初から前のめりで来ていただけるとは、ちょっと思っていなかったですね。
絹: これは自分の単なる思い込みですけど、自治連合会の副会長さんと言うと、ごっつい長老で、高齢の方だとイメージとして持ちますよね。山内さん、バリバリやないですか(笑)。なんか噂によるとPTAも熱心に活動されていると聞いていますけれど、おそらくは40代の方が推進エンジンとして、この間も社会実験の所にいっぱいおられましたものね。あれが全部地元の方々ですか。
 

●PTAの活動がベースになって

山: そうですね。PTAの会長を2年間やらせていただいて、その後もずっと皆仲良くやっているのですが、やはりPTAをやっていると、地元の問題点や誰がどういうふうなことを欲しているとか、色々わかってくるんです。今回参加させてもらっているスタッフや児童もPTA関連の人が結構多くて、会長をやっていたのは5~6年前なんですけど、それからも非常に仲が良くて、コロナの前は月に一回必ず飲み会があると(笑)。そういうことをしていると、色んな事を話し合ううちに、地元をどうしていったらいいのか、公園も含めてどういうふうにしていこうというような話ができるわけです。
絹: 月に一回の飲み会で「宝が池セントラルパーク構想」が生まれてきたわけですね。リスナーの皆さんにそのセントラルパーク構想の一部をイメージして頂くために、私が直接見聞きした当日の社会実験の一部をご紹介します。
 

■エピソード2 宝が池北公園の社会実験、ちょっと覗いてみましょう

●バーベキューも、キッチンカーも、フラダンスも、そして鮎すくいも
絹: デーンと写真を僕、撮りました。公園利活用トライアル事業、デカデカと京都市社会実験中と、カラーコーンの所に書いてあります。このカラーコーンより内側は毎週土曜と日曜、社会実験をしていますと。イコール「ここは特別な空間ですよ」と宣言してあるわけです。普通、公園でバーベキューをしたら怒られますよね。堂々とやったはりますし、それからキッチンカーの素敵なものが並んでいたり、フラダンスの雰囲気のある方々が踊っていらっしゃったり…。
(公民連携 公園利活用トライアル事業 宝が池公園より)
山: 映えますよね、本当に公園に。
絹: それを遠巻きに観客が見ておられる姿、そして岩倉川の中に鉄筋の柱を4本打ち込んで、ブルーのネットで囲んで、その中になんと地元の漁協の協力を得て、鮎が放してある。子どもたち、小さい子と親子連れがそれを手で掴もうとしてワイワイやったり、網ですくったりして、それを取って来ると、土手に上がると炭火が熾っていて、職人さんが串を打って塩焼きにしてくれる。なんちゅう企画ですか(笑)。
(公民連携 公園利活用トライアル事業 宝が池公園より)
 

●各方面との調整に、押したり、引いたり、それでも…

葉: これのすごいところは採択してから数カ月しかないのに、そこでここまで漕ぎつけたというところの皆さんの熱量が本当に素晴らしいなと思います。
絹: 本当にびっくりしました。先ほどもおっしゃいましたように、ドSとドMの戦いというのがあったそうで、行政はやはり「これはルールやで、あかんものはあかんがな」というのと、「いやいやヤレ!」というのと、それの交渉が結構きつかったんですか?
葉: ドSとドMというのはたぶん私と山内さんが、時にはドSになり、ドMになりみたいな、どっちも嫌いじゃないみたいな感じでやっていたところもありますし(笑)、周りの関係者の方々も、例えば岩倉川は実は公園の施設ではなくて、京都府さんの管理なんですね。そこにまたこういう、向こうも未経験の相談をいきなりしに行って、相当難色を示されたわけです。とは言え、封鎖も何とかしてあげようとなったところで、厳しいことは言いつつも何とか合意に達したりして…(笑)。
 

●地元の方々の熱量、すごいんです!

絹: 手元に証拠写真がありまして、宝が池公園利活用推進運営委員会スタッフと、背中にビブスを貼り付けた親父さんがおられました。この方が「たまにこうやって岩倉川の中に人が入って、子どもたちが足で藻を剥がしたりするのは、川の環境のためにもいいんです」と力説されるんです。「漁協の方々の協力、すごい得たんです」と、この方確か造園屋さんでしたよね。この方もPTAの?
山: はい、僕が会長をやっていた時の副会長さんです。めちゃくちゃ男気のある方です。
絹: もう走り回ってはりました。子どもの世話に。
葉: びっくりするのは、やっている前の日と次の日も掃除に来てはるんです。やる前とかも、大規模に草刈りとかもしてくださったりして、正直そこまでやって、自分の余暇まで使って、お金も使ってやるわけですから、そこまでやってくれるんだというのは…。
絹: 地元の方の熱量と言いますか、今ある公園のルールを超えたところで、「何か行動を起こしたら、きっとワクワクするぜ」みたいなことを思っていらっしゃるのでしょうね。
葉: たぶんそうだと思いますね。やはり公園というのは本来楽しい場所であるはずなので、楽しいことを考えたりする、そしてそれが実現するということは、やはり満足感が高いのかなという気がしますね。
 
  (宝が池公園利活用推進運営委員会スタッフ様より)
 

●地域の循環を生むために考えていること

山: あと我々が基本として置いているのが、業者さんとそれを受ける人、作る人と食べる人の関係ではなくて、作る人が食べる人にもなり、食べる人が作る人がにもなる、それがすごく大事なんじゃないかと思っているんです。だから業者さんのキッチンカーに地元の人が食べに行く、ただそれだけの関係ではなく、自分たちでキッチンカーをつくろうやないかと。地元の方がサービスする側に回って、地元の人を迎え入れようやないか。それを見た地元の人が、「私らもやる方に回れるんやな」「こういうことをやりたいわ」と思ってくれる。そうしたら次はその人の企画を採用して、また地元の人がそれを楽しみに行く。そういうふうな循環があるのがいいんじゃないかというのが、基本的な考え方なんです。
葉: まさに我々の方も、同じ思いを持っています。公園を単に使う側だけじゃなくて、自分たちが何か楽しみをつくって提供する側に回るという人が増えていったら、公園のルールもどんどん変えていけるんじゃないかと思うんです。行政が何かサービスを提供していって、それを単に受け取るだけであれば、行政に対して権利を主張するというだけになってしまうと思うんですけど、自分たちがマネジメントして、自分たちが企画するということがあれば、もっと愛着もわくでしょうし、地域の居場所として機能していくでしょうし、そういう公園になっていけばいいなと思っていたら、いきなりそれを岩倉南自治連合会さんがやり始めているという、僕らからしたら話が出来過ぎているという…(笑)。
絹: リスナーの皆さん、今、葉山さんから良いキーワードを頂きました。地域の居場所として公園が機能すべきだと。この番組のヘビーリスナーの方でしたら、私自身が「まちの縁側」と呼ばれる居場所を追い求めていたというのを、覚えておられる方がいらっしゃるかもしれませんが。いいですねえ。岩倉で本当に素敵な事が起こっています。そして行政の方は制限をしたり、ルールで縛ったりするというところから、リスクをとって今、踏み出しかけておられます。その踏み出して勇気のある人をとっつかまえたのが、山内自治連合会副会長のようです。そんな風に見えてきました。
 

■エピソード3 公園から山へ 新たな社会実験

●山の荒廃をどうにかしなければ
絹: 宝が池公園の航空写真を見せていただいた時に、宝が池周辺は1つの里山エリアを構成していると。その山自体が鹿の害とか、楢枯れ、松枯れの害で、だいぶ傷んでいると。山の健康状態が良くないよということもみどり政策推進室の問題意識ですね。その辺りを少し触れていただけますか。
葉: 今、ご紹介いただいたように、色んな課題に直面して、森がどんどん荒廃していっています。昔の里山のように、たくさんの人が入って利用する機会がなくなってしまったので、鹿などもどんどん生息して、食害を起こしている状況です。これを本当に熱量のある方々が保全・再生の活動をされているのですが、それでも問題が大きすぎるんです。その人たちがいつまでも手弁当でやっているという状況だと、やはりこの問題は抑えきれない。となった時に、色んな人が公園という楽しみを通じて、もっと森に興味を持ってもらったら、その中で先ほど山内さんがおっしゃったように、守る側に自分たちが楽しみながら立とうじゃないかみたいな人たちが増えていくきっかけができると思うんです。だから今回のトライアル事業を通じて、そういう公園を好きになる、公園イコール山を好きになるという人を増やしていって、その中で現代的に山や森を使っていくというアイデアをどんどん出してもらって、それをまた社会実験としてやっていったりできると、この取り組みがどんどん意味を成していくんだろうなと思っています。
 
  (グーグルマップ 航空写真 宝が池公園周辺より抜粋)
 

●お医者さんと組んで山のアウトドアジムなんて、面白いでしょう?

山: 実は山の整備についても、年齢が多世代で、地元の人がそれに参画できるようなことを色々考えていまして、例えば人生100年社会になっていますので、高齢者の方がジムに行く代わりに山の木を切ったり、山道をつくったりするなどということもあるのではないか。全身運動になりますので、それを例えばお医者さんと組んで「こういう動きをしたら、非常に膝にもいいよ」とか、「3回に1回は背筋を伸ばしてください」とかサジェスチョンしてもらいながら、青空の下で、アウトドアジムをやっているというようなことをやっていければと思っています。
葉: 発想が面白いなあ。
絹: かつてのステレオタイプのお話ですが、街路樹の落葉するシーズン、ギンナンが匂う、落ち葉が自分の家の玄関に降り積もると、京都市に電話して「おい、掃除しに来んかい。わしは税金払てんねん」というのが、ある種市民の悪いパターン像でしたけれども、それとどうも一線を画す市民が、特に岩倉南自治連合会には多そうですね。
葉: そうですね。内部でもそんな相手っていないんじゃないかというのが、このトライアルをする時に課題として出たんですけど、それも含めてやってみようと思ったら(笑)。
絹: 企業は申し込んでくるかもしれへんなあと思っていたところが、企業を飛び越えて自治連のジモティーの皆さんが食いついた。大物が食いつきすぎて、びっくりしはったでしょう。
葉: びっくりするのは、実は新京極もそんな感じになりつつあるんです。地元の方が熱量を出してきて、「この公園、どういうふうに過ごすようになったら自分らは楽しいか」と考えるようになってくださって、本当にトライアルという感じでやったものが、思った以上に成果が出ていて有難いですね。
 

●「こんなことできたらええなあ」を皆さん、語り合いましょう!

絹: リスナーの皆さん、お気づきでしょうか。本当に行政と市民の関係が変わりつつあります。宝が池公園だけではなくて、新京極でも、船岡公園でも色んな所で熱量の高い市民が、「行政の資金力がなくなってきたらやれることを助けたるで」とばかりに口も出すけど、手も出すと。そういう人たちが我が京都には、ひょっとしたら数多くいらっしゃるようです。こういう方々が京都を住みやすく、風通しのいい都市にしていくという期待を感じてしまいます。ぜひ、皆様も公園で起こっている社会実験に覗きに行ったり、参画したりしていただけたらと思います。
山内さん、本当は冬用のやりたいことも温めてはるんですよね。
山: そうですね。冬はジビエにホットワイン…。
絹: いいなあ、公園でね、やってみたいですよね。
この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。最後に一言どうぞ。
葉: 公園の利活用というものを、このラジオを聞いた方も柔軟に考えて頂いて、「こんなことできるのかな」ということがあれば、ぜひ我々の所に来ていただいて、もちろん行かせていただきますし、夢を語り合えたらいいなと思います。ありがとうございました。
絹: 山内さん、ごめんなさい。タイムアップ。また来てね!さよならあ!
投稿日:2021/11/24
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