第155回 ・畑をキャンパスにみんなの夢を描く“エクボファーム”ってご存じですか?~農業という表現方法
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※田んぼ作り〜つかの間の休憩〜 |
竹: | 竹内 雄哉 氏(鳥取大学 農学部 2回生) |
絹: | 絹川 雅則 (公成建設株式会社) |
※本収録は、新型コロナウィルスを考慮しまして、Web会議ツールを使用しています。 |
絹: | 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。 この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードを御紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。 リスナーの皆さん、実はちょっと今日は緊張をしております。生まれて初めて自宅から「Zoom(ズーム)」を介しての収録ということに挑戦しております。勝手が違いますので、音が割れたり、BGMが僕に聞こえなかったり、色々トラブルを感じながらの収録ですが、よろしくお付き合いください。 それではゲスト紹介から参ります。今日のゲストはお若い方です。なんとズームを介して距離を飛び越え、鳥取大学からのご参加です。鳥取大学農学部2回生 竹内雄哉さん(休学中)、どうぞ竹内さん。 |
竹: | はじめまして。よろしくお願いいたします。今、鳥取大学の農学部を休学しています。「畑をキャンパスにみんなの夢を描く」を目標に、“エクボ”という農業を通した自己実現団体、学生団体をつくっています。 |
絹: | はい。ありがとう。竹内さんという若い鳥取大学の学生さんと、実はリアルで会ったことがないんです。オンラインのミーティングで一昨日出会って、意気投合しちゃった。そういうことでご登場です。今日の番組タイトルは、「畑のキャンパスにみんなの夢を描く“エクボファーム”ってご存じですか?~農業という表現方法」と題してお送りします。ちょっと何やら面白そうでしょう?なんだかBGMが聞こえないから、調子が出ないけど、スタジオから離れるとこういうトラブルもあります。では、竹内さん、エピソード1から参りましょう。 |
■エピソード1 “エクボ”ってなに? |
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●“エクボ”にしたわけ | |
竹: | コンセプトは「畑をキャンパスにみんなの夢を描く」なんですけど、なんでまず“エクボ”という名前を付けたのかというところからお話ししたいと思います。“エクボ”になっている状態って、自分のやりたいことを好きなように表現しているのと、純粋無垢な少年少女のような状態なのかなという…。 |
絹: | なんかかわいい表情みたいな感じですよね。 |
竹: | そうですね。本当はここに農業というものも含めたいと考えたりしたんですが、でも僕らの本質は農業じゃなくて、農業を通した自己実現というか、自分たちのやりたいことを表現するというところなので、“エクボ”という名前を付けて、農業を通して将来役立つこととか、自分の成長につながることをやっていければと思っています。 |
●耕作放棄地を開墾することから始めました |
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絹: | リスナーの皆さんに補足説明であります。竹内雄哉さんのフェイスブックページを覗きました。そうしたら「2018年10月耕作放棄地からのスタート」という文言がありました。おそらく“エクボファーム(EKUBO FARM)”というのは、僕が勝手に想像するんですが、この耕作放棄地が土台になっているんですね。 |
絹: | ああ、ツイッターで反応があった。若い人って、感じですね。鳥取大生って、たくさんいるの? |
竹: | 全部で6000人くらいいると思うんですけど。 |
絹: | 6000人いる!でも全部が農学部ではないよね。 |
竹: | 全部が農学部生ではないですね。 |
絹: | そのツイッターで反応してきた人は農学部生? |
竹: | 農学部生でした。 |
絹: | 今、ちょっとだけ期待したのは、農学部以外の人が入ったら面白いのにとか。 |
竹: | 僕の理想はそうです。 |
絹: | すみません。突っ込みばっかり入れて。エピソード1続けてください。 |
竹: | “エクボ”をつくったというのは、結果的にできちゃったというのがあるのですが、それこそ「一人でやっていると楽しくないよね」というところから始まって、「じゃあみんなで一緒にやったら楽しいんじゃね?」というところから人を集めて、チームになって…。 |
絹: | 畝立てやって、田植えやって、セイタカアワダチソウをなぎ倒して、本当はやってはいけないけど、野焼きもやるのかもしれないし、ごみを出したりする単純な作業のなかで、目の前のことじゃなくて、頭の中では別のエピソードがわさわさ沸いてきたりして、そういうプロセスを経験したんですね。 |
竹: | そうですね。まあ、いわゆる瞑想みたいな、内なる世界を見ていくというか。 |
絹: | わかるような気がする。お坊さんが着る作務衣の作務で、お掃除しているなかで、座禅を組んでいるのと似たような感じになるよみたいなことかな。 |
竹: | そうですね。 |
絹: | 何かそこで気が付いたこと、ありますか?そういう感じ方をしたのは竹内雄哉さんだけ?ほかのメンバーも、作業を手伝ってくれた人も、コアの4人のメンバーの方も、似たような感想を持った方はおられましたか? |
竹: | そこは僕が見つけた農業に対しての答えと言うか…。なのでまだメンバーに聞けてないというのが現状で。 |
絹: | でもそこは深めて、他のメンバーに投げかけてみると、面白いテーマですよね。60過ぎのおっちゃんは、非常にその辺面白いと思います。というのは、僕自身もずっと座禅だとか、瞑想、マインドフルネス瞑想というのかな、そういう訓練を、興味をもってやり続けていますので、実は研究テーマの一つなんです。面白いなあ。 |
■エピソード2 なぜ農業をチョイスしたのか |
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●しんどかった時、自然が好きな自分を思い出しました | |
絹: | さて、エピソード2に行きましょうか。なぜ農業をチョイスしたのか。 |
竹: | なぜ農業を選んだのかというところで、僕はすごく自由に憧れていたと言うか、自由になりたかったという思いが昔からあったんです。それはなぜかというと、中学校の時、校則が厳しくて、「あれやっちゃいけない、これやっちゃいけない」とか、宿題ができてないことで先生にお伺いを立てなければいけない、何かそういう気を遣うことがすごく苦痛で、そういうことがあって、中学の時は不登校になっていたんです。そんな時に、ふと外から金木犀の香りがして、「自然が好きだなあ」ということを思い出して、高校は農業高校に行こうみたいなことを考えて、高校は農業高校に行きました。 |
絹: | 農業高校から鳥取大学って珍しいことじゃないの? |
竹: | 僕の高校では初めて行ったみたいな感じではありましたが、まあどうなんですか、わからないです(笑)。 |
絹: | 僕の勝手な、おっさんのイメージだけど、鳥取大学って結構入るのが難しい学校じゃないの? |
竹: | そこは言い回しが難しいですけど、どうなんでしょう。 |
絹: | 大学受験でたくさんの大学に落ちた数十年前の経験があるものですから(笑)。すみません、続けてください。 |
竹: | 農業高校に行って、農業の実習とかするじゃないですか。そうした時に自分らしくいられたというか、誰の目も気にせずに作業に没頭できたということがあって、それがすごく気持ちいいし、心が穏やかだったんですね。 |
絹: | やっぱり土に近いとそうなるんだよね。土に近いと農だけじゃなくて、山に近いとそうなるような気がするし、海に近いとそうなるような気がする。 |
竹: | 今までは外の刺激ばかりに目をむけていたんですけど、そこから自分てどうしたいのかなと思い始めて、内側に目が向き始めた気がします。 |
●作ることが目的ではなく、自分らしくありたいから |
竹: | できそうですね(笑)。 |
絹: | リスナーの皆さん、今日初めてのトライアルでしたけれども、どうでしたでしょうか。鳥取大学のすごい面白い、農・畑・水田…。これを何か違う形で昇華させようとしている若者がおられます。中学の時に不登校と自らおっしゃいましたけれども、そういう方が内面に向き合いながらやるということが、何か私にとっては魅力的です。ぜひ、この方の存在をどこかで意識してもらえたらと思います。フェイスブックページとか、紹介してよ。 |
竹: | 活動自体はツイッターでやっているので、@ekubo_farmで調べてもらえれば、僕のツイッターが出てくると思うので…。 |
絹: | リスナーの皆さん、ぜひ検索よろしくお願いいたします。 この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。初めてのズーム、ありがとうございました。竹内さん、ありがとう! |
竹: | こちらこそ、ありがとうございました。 |
投稿日:2020/06/05
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