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まちづくりチョビット推進室
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第196回 ・図書館のふりをした何か ~ インクルーシブまちづくり図書館って何?

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新: 新山 隆司 氏(株式会社くらしの伴奏者 代表取締役社長/伴奏者)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
       (左:新山 隆司 氏  右:絹川)
絹: 皆様こんにちは、そしてこんばんはかもしれません。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット                  推進室 絹川がお送りいたします。さて、本日のゲスト紹介です。ちょっと不思議な出会いという感じなんです。株式会社くらしの伴走者 代表取締役社長兼伴走者というお名刺を頂戴いたしました。新山隆司さんです。

新:よろしくお願いいたします。

絹:新山さんとの出会いは初めてだと思い込んでいたら違いまして、ひょっとしたら数年前かもしれません。

新:もう2~3年くらい前になるかと思います。

絹:その時は上京区役所の社会福祉協議会の職員でおられたところに、僕が何か相談を持ち込んでおりました。コレクティブハウジングだとか、コーポラティブについての相談を持ち掛けたようです。それを僕は忘れていまして、リスナーの皆さん、北野商店街って、土地勘はありますか?昔の子ども文化会館へ行く千本通から入っていく斜めの道を車で走っていましたら、“きたのま:インクルーシブ図書館”この頃書き込みの多かったのはこれか?みたいな感じで、車を停めてふらふらっと「こんにちは、見せて頂いていいですか?」と入った小さな場所、おそらくは商店街の空き店舗を活用された不思議な図書館と言うよりも、図書室ですね。その名も「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」をおつくりになった方が、くらしの伴走者の新山社長兼伴走者さんです。

 

■エピソード1 そもそもインクルーシブまちづくり図書館って何?

  • もっと地域に近い場所でまちづくりを

それでは新山さんに、そもインクルーシブ図書館って何?というあたりから入っていただきます。

新:私は20年ほど福祉の仕事をやってまいりまして、その中でもっと地域に近い場所で、まちづくりのご相談に乗りたい、お困りごとを一緒に考えたい、そういう思いがちょうどコロナ禍の時に芽生えました。そこで昨年の3月末で京都市の社会福祉協議会を退職して、同じ年の7月に株式会社くらしの伴走者というインクルーシブまちづくりの伴走支援をする社会課題の解決をする会社を立ち上げました。

絹:インクルーシブまちづくりというのが、私にとっても初めての用語で、ネットで調べてみたら「困りごとのある人を真ん中にして、取り残さないまちづくり」と書いてありました。まさに福祉系の方々が使われる用語なんですね。

  • 「商福連携」ということ

新:うちで勝手にこしらえた言葉ではあるのですが(笑)、株式会社ゆめ工房さんというお子さん向けの補装具をつくっていらっしゃる会社が、元々北野商店街にございまして、その方々のご支援をいただきながら、グループ企業の1つとして立ち上げました。そのゆめ工房さんの社長の益川さんがおっしゃっていた言葉として、「インクルーシブ商店街」とか、「商福連携」、よく最近は農業と福祉の連携で「農福連携」と言ったりするのですが、商業と福祉も連携していいのではないかと。

絹:「商い」と「福祉」の連携ですね。

新:こういうことを考えていらっしゃる方がおられて、その方の支援を受けて会社を立ち上げて、その中で「インクルーシブまちづくり」という言葉をつくらせていただきました。

絹:ゆめ工房の益川社長さんが、キーマンのお1人だったわけですね。

新:そうです。キーマンのお1人です。

絹:私も「商福連携」ならぬ、障がい者雇用など、法的に企業を運営しておりますと、「あなたのところの社員数なら何人そういう人を雇うべきだ」という指導を受けるんです。受けられればそれでよし、受けられなければペナルティが少し来ると。ですから積極的に障がい者雇用ということではなくて、行政の指導の下にルールがあるからしているというような段階にとどまっているのですが、ゆめ工房の益川さんや新山さんは「商福連携」ですから、それよりももう少し先を行っておられる感じですね。

新:先を行っていると言っていいのかどうかわかりませんが、私どもが普段やっている事としては、普段やっておられるお商売やお仕事に、プラス福祉の視点をプラスアルファすることで、色んな人が暮らしやすくなる、誰一人取り残さなくなる、そういうまちづくりができるのではないかというふうに思って「商福連携」とか「インクルーシブまちづくり」という言葉を使っております。

絹:実は今のお話を聞いて刺激を受けて、湧いてきた思いがございます。このコミュニティFM京都三条ラジオカフェさんで20年ほどやっております、うちの番組のタイトルが「まちづくりチョビット推進室」と申します。深く考えてつけたネーミングではないのですが、私の本職は建設業ですので、建設業において、ただただ構造物や建物やインフラをつくりこむのは当たり前、きっちり工期内に仕上げてお納めする、それだけでいいのかという思いが、何十年か仕事をしておりますと少し湧いてくる部分があります。新山さんのお言葉を借りると、「地域課題伴走型企業」「地域課題解決伴走型建設業」みたいなものに、少し形態を一歩なのか、0.5歩なのか、踏み出すべき時期が来ているのではないかみたいなことを悩み始めていた時期に、「きたのま:インクルーシブ図書館」に迷い込んだと。そんな段階みたいですね、私は。

新:ほんとですか、ありがたいです。

  • 「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」が目指していること

絹:「商福連携」を常日頃から苦心されている、ゆめ工房の益川社長の支援を受けて、くらしの伴走者を去年の7月に創業されました。くらしの伴走者が目指していらっしゃること、あるいは「きたのま:インクルーシブ図書館」が目指していらっしゃること、実際になさっていることをご紹介いただけますか。

新:うちの会社としましては、1つが個人の伴走支援というところで、お困りごとを抱えていらっしゃる方の相談相手にというのが、1つ事業の柱としてあります。2つ目に企業さんや団体さんの伴走支援。例えば「商福連携」のように、企業さんや商店さんで福祉やまちづくりの取組をやってみたい、本業を社会課題の解決に活かしたいというご相談があった時に、伴走支援をさせていただくというのが、2つ目の柱でございます。

絹:何か私今、無茶苦茶ツボにはまっていまして、自分の建設業としての当たり前にこなしている仕事プラス少し地域課題に伴走するように変化をしてみたいという妄想を抱きかけております。何か相談すべき方に出会っているかのような気がいたします。

新:ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいです(笑)。

絹:それこそが企業・団体への伴走支援ですし、元々新山さんは社会福祉士であられて、介護福祉士でもあられるし、福祉系大学をご卒業の後、高齢者施設の介護を4年、子どもさんの児童相談所のケースワーカーを1年、足掛け2年やられて、あと社協を4年あまり。そういうところで人様の困りごとにはよく相談に乗って来られた方ですよね。不思議やなあ。

新:そういった中で、色んな方のご相談の入り口になるようにというところで、「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」というのを北野商店街で、会社を立ち上げた7月同時期にスタートさせていただいております。

  • 「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」の仕組み

絹:そのインクルーシブ図書館、普通の図書館ではないんですよ。僕は1回しか行っていませんので、えらそうなことは言えませんが、会員制の本棚があって、本棚のひと区画を例えば私がお借りするとしましょう。そのための月会費2200円をお支払いすると、その区画に自分の好きな本を置いていいと。ご近所さんや高齢者、子どもさん、仕事帰りの方などが、年500円の会費で1回3冊、2週間まで好きに借りて行っていいよとわけです。入りやすい!それぞれの区画が30~40㎝四方くらいでしょうか。棚に15~20冊並んでいて、自分の蔵書の中から「この作家を読んで!」みたいなのを、会員さんが持ってくるわけですよね。ですから入り口として、そういう図書館機能があるけれども、なぜか「困りごとがある人は、毎週水曜日の16時になったら、福祉とまちづくりの相談会をやっているので、よかったら」というのも、さりげなくその辺に表示が置いてあると。

新:はい、アナウンスさせていただいています。

絹:うーん、不思議。でも本当に1200冊以上、もう本が集まっているって教えていただきましたよね。ぎょうさん集まりましたね。

:本棚のオーナーさんは、うちで言うと10名くらいで、そんなに多くはないのですが、それ以外の本棚に私の蔵書と、あと地域の方が結構寄贈をしてくださいますので、その中からうちの図書館のカラーに合う本をセレクトして置かせていただいています。

絹:リスナーの皆さんも一回、北野商店街を覗いてみて下さい。面白いですよ。本を借りるだけでも、新山さんが図書館司書みたいな顔をして、ちんと座っておられるわけですよ。座っておられるのは新山さんだけですか?他の人もおられるのですか?

  • 若者向け社会課題解決型のNPO法人さんとも連携を始めました

新:今のところ私だけですが、最近は社会課題解決型のNPO法人さんとも連携をしておりまして、今後はそういう方々の店番の日であるとか、相談会の日であるとか、そういうのも設ける予定です。

絹:それはなんという団体さんですか?

新:1つがNPOフラットさんという団体さんで、活動内容としては、「若者向けの保健室・ユース保健室」という活動をされていらっしゃる方々になります。

絹:これも面白そうですね。

新:どうしても若い方、恋愛の悩みであったり、性の悩みであったり、そういうお困りごとを抱えていらっしゃる方がいますので、若い方より少し年齢が上の20代から30代の方がNPO法人を回していらっしゃいまして、そういう方々が相談に乗って下さるという活動です。

絹:存じ上げませんでしたけど、地道な事をやっている人はいるんですね。

新:すごく大切な活動をやっていただいています。そういった若者向けの活動場所を探していらっしゃるような団体さんに、うちの「きたのま」という場所を提供するというのも、1つの使命かなと思ってやっております。

絹:ある意味、図書館の顔をしたポータルなのかもしれませんね、「きたのま」って。何か玄関口、ドラえもんのどこでもドア、だたし困りごとを抱えていて、そこの扉をトントンとして入ったら、何か話を聞いてもらえて、相談に乗ってもらえるかもしれない。ただ、「1人で抱えて悶々としているくらいなら、本を読みがてらおいでよ」という感じですかね。ひょっとしてコーヒーメーカーなんか、置いてあります?

新:まだ置いてないんですが、ケトルとかはありまして、何か活用方法はないかなと話しているところです。

絹:いやあ、コーヒー飲めたらいいなと、今一瞬思いました(笑)。

新:ですよね(笑)。考えてみます。

絹:時々そういうのを見付けて、ご自宅にあまっているのを持って来て下さったりする方がいるみたいなので。このラジオ、どれだけお聞きになっているか未知数ですが、リスナーの方、「余ってるでえ」なんてこともあるかもしれません(笑)。

新:よろしくお願いします(笑)。

 

■エピソード2 インクルーシブまちづくり図書館で起きつつある様々なこと

  • まずはイメージボードでご提案します―例えばシェアキッチン…

絹:さあ、リスナーの皆さん、ここまでで「くらしの伴走者」、「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」がどういうものを目指して、去年の7月に産声をあげられたか、少しご理解が進んだでしょうか。ここからは実際に今、「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」で起こっている、明かしてもいいようなエピソードがございましたら、イメージしやすいように教えていただけますでしょうか。

新:ありがとうございます。1つはやはり仕事のご相談に来て下さる方がたくさんいらっしゃいます。まちづくりの伴走支援の部分について、企業さんとか、商店さんからご相談いただくということです。私はそういうご相談を受けた時に、まずイメージボードで「こういう案はどうでしょうか、こういう案はどうでしょうか」と。

絹:これ、隆司と書いてあるから、自分で書かれたんですね?

新:そうです。こういうイラストをつくりまして、まちづくりのたたき台にしていただく、イメージを持っていただくということです。

絹:「誰かと作る飯はうまいね」とありますが、これ何か子ども食堂っぽいのですが。

新:この絵がシェアキッチンのアイデアを出した時のものです。空き家の利活用をどうしていったらいいだろうというお話になった時に、大きなキッチンとして使える土間があったので、「例えばシェアキッチンにしてはどうでしょう」というお話をした時のものでございます。

絹:高齢者の一人住まいが増えているようですし、最近の新聞報道では何年か先には一世帯の構成人数が2.0を割っていくというような報道がありましたよね。

新:ありましたね。2050年くらいとのことでした。

絹:そうすると個食、コンビニで何かお惣菜を買って、1人で食べるみたいなのが増えていくと、わびしすぎますよね。

新:ですから色んな方がご自身のできる範囲で、お家を地域に開く、住み開きと言ったりしますけれども、そういうことがうまくできれば、そういった寂しい気持ち、孤独な気持ちというのも解消に向かっていくのではないでしょうか。

  • 「きたのま」を開かれた場所にしたい

絹:新山さんはここ、京都三条ラジオカフェに御出演は今回初めてではないそうです。以前「置きベン(ベンチ)」をなさる小畑さん、自分の敷地の中にビール瓶のケースを2つひっくり返して、上に板を渡してベンチを置こうということを、非常に地道に上京区、ブライトンホテルの前の事務所から始めて、知らないうちに何かどんどん広がっているらしい。「ベンチにうっかり座って色んな人とおしゃべりしてもいいんじゃないの?」みたいなことをなさっている番組に、ゲストで出演されたのが、新山さんの最初だったと。

新:そうですね、最初でした。

絹:小畑さんもこの番組のゲストだった方なんです。お二方は一脈も二脈も通じるところがありますね。すごい地道で、何かうっかり起こる、人と人との声掛けや、ここでもシェアキッチンのアイデアを出されたり、「一緒に食べることがあってもいいんじゃない?」とか、「住み開き」という言葉をお使いになったり、できる範囲で自分のおうちに境界線があって、塀があってというのと、少しそれが縁側のように緩くなって、自分の家族ではない人も少し出入りしていてもかまわない、そういうグレーゾーンと言うか、開かれた場所なんだよみたいなことをすごく大切にする人が、小畑さんみたいな方なんですけど、新山さんもそうですよね。

新:そうですね。まさに「きたのま」がそういう場所になればというところで。

絹:たぶん私にはそういうことの嗅覚がどこかにあって、よく考えずにすーと引き寄せられて、「こんにちは」と、やってしまった。たぶん私自身もそういうものを必要としていたり、求めていたりするんだと思われます。リスナーの皆さん、どんどんこういう場所・空間を求める人が、私は増えているように思いますので、「きたのま」のような場所はこれからも多くの方が訪れられるのではないでしょうか。

  • 例えば「インクルーシブ防災」

これは「避難訓練にしておくと安心だね」というイラストですね。

新:そうです。インクルーシブ防災のアイデアを出した時のイラストで、この車いすに乗っていらっしゃる方やリヤカーに乗っていらっしゃる方が、高齢の方や障がいがある方です。この方たちと地域の自主防災会の方であったり、役員さんであったり、そういう方が一緒に避難の計画をつくって、実際にその計画に基づいて訓練をしてみる。そこには当事者さんのケアマネージャーさん等の福祉担当者さんも立ち会います。要はみんなで計画をつくって、みんなで訓練してみる。それを普段からやってみることで安心だよねという、そういう取組のアイデアのイラストになります。

絹:シェアキッチンとみんなで避難訓練のイラストを見て思いついたのですが、公営住宅・市営住宅の一階に「きたのま」みたいなのがあるのが当たり前の世の中になったら、公営住宅の中でこんなのが起こったらめちゃくちゃ安心じゃないですか。新山さんが去年の7月から北野商店街でスタートされたようなことに、「私にもできますやろか」と言って相談に来るような人が現れて、きたのま2号、きたのま3号、なんとか市営住宅支店みたいな形が生まれたら、そのエリアって、めちゃくちゃ治安が良くなるような気がしませんか。

新:そうかもしれません。要は皆さん、顔が見える関係になると安心できますし、その人らしく生きることができるのかなと思うので。

  • 是非一度、「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」にお越しください

絹:そろそろ時間になりましたので、力技でもまとめに入らなければならないのですが、今日はまとめるというよりも新たな展望と言いますか、「きたのま:インクルーシブまちづくり図書館」というのが生まれて、僕は一回しか行ってないですけど、その居心地の良さ、こういう新山さんがなさっているようなことに賛同する人が増えたら、そのエリアは居心地がよくなって、治安が良くなって、ひょっとしたら色んな課題が消えてしまうかもしれないみたいな、そんな妄想が湧いてしまいました。新山さん、何か言い残したことはないですか?

新:是非皆さん、「きたのま」に一度お越しいただけると嬉しいなと思います。「きたのま」は本を借りて帰れる会員さんは今、95名になりました。会員さんにならなくても、その場で本を読んでいただくことはできます。特に若い方、学生さんなどはそうやって帰られる方もいっぱいいらっしゃいます。是非一度覗いていただいて、インクルーシブまちづくりを一緒に考えていただけるとうれしいなと思います。

絹:リスナーの皆さん、北野商店街の「きたのま」です。覚えてくださいね。

この番組は心を建てる公成建設の協力と我らが京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。

 

投稿日:2024/04/26

第195回 ・カードゲームをラジオで解説?そもそもムリ難題です~Kyoto Dig Home Projectって何?

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戸: 戸倉 理恵 氏(京都市都市計画局住宅室住宅政策課担当係長)
堀: 渡邊 春菜 氏(京都市都市計画局住宅室住宅政策課)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
       (左:戸倉 理恵 氏  右:渡邊 春菜 氏)
◼︎概要
京都市の空き家対策プロジェクト「京都ディグホームプロジェクト」について議論された。空き家の現状、プロジェクトの取り組み、ウェブサイトの作成、カードゲームの開発などが紹介された。空き家問題を楽しく学べるカードゲームの詳細や、早期対応の重要性が強調された。◼︎要点一覧
・京都市の空き家の現状:京都市内には10万6000戸の空き家があり、そのうち4万5000戸が流通していない
・京都ディグホームプロジェクトの目的:若者や子育て世帯の市外流出を防ぎ、空き家の利活用を促進する
・プロジェクトの取り組み:リサーチ、イベント開催、ウェブサイト作成、カードゲーム開発など多岐にわたる
・空き家対策カードゲームの特徴:空き家所有の課題を楽しく学べる、40~60分で終わるゲーム設計

◼︎ネクストアクション
・新しい空き家のウェブサイトを作成
・空き家対策カードゲームの開発と改良

◼︎決定事項
・京都市内の空き家数は10万6000戸、うち流通していない空き家は4万5000戸
・プロジェクト名を「京都ディグホームプロジェクト」とする
・空き家対策カードゲームの所要時間を40分から60分に設定

◼︎質問と回答
Q. 京都市内の空き家の数はどれくらいか
A. 直近の調査では10万6000戸で、8軒に1軒が空き家である

Q. 流通市場に出ていない空き家の数はどれくらいか
A. 約4万5000戸が売却や賃貸などの流通市場に出ていない空き家である

Q. 京都ディグホームプロジェクトとは何か
A. 若者や子育て世帯の市外流出を防ぎ、空き家の利活用を促進するための新しいプロジェクト。空き家をポジティブに捉え、掘り出し物として価値を見出すことを目指している

Q. 京都ディグホームプロジェクトの取り組みにはどのようなものがあるか
A. 空き家の可能性について議論するイベントの開催、新しい空き家のウェブサイトの作成、地域での勉強会の実施、相続に関する解説動画の作成、カードゲームの制作などを行っている

Q. なぜ空き家対策にカードゲームを作ることにしたのか
A. 世代を超えて楽しく空き家問題への気づきや学びにアプローチできる方法として、ゲームが適していると考えたため

Q. ゲームの所要時間はどれくらいか
A. 1ゲーム40分から60分程度で終わるように設計されている

Q. ゲームにはどのような種類のカードがあるか
A. 主に3種類あり、建物の破損カード(水回り設備の使用不可、外壁の崩れなど)、不備カード(ハチの巣など)、書類の不備カード(権利書の紛失など)がある

Q. ゲームの目的は何か
A. 3500万円で手に入れた一戸建てをどのように売却するかがメインの目的

Q. 京都市の空き家相談員制度について
A. 京都市内に空き家相談員制度があり、町の不動産屋さんが市の研修を受けて、現在約250人が登録している

Q. 空き家に関する名言は何か
A. 「空き家になった時点でステージ3です」という言葉があり、早めの対策が重要

◼︎トピックス
1.京都ディグホームプロジェクトの概要
・京都市の空き家問題と若者・子育て世帯の市外流出への対策として立ち上げられたプロジェクト
・京都市内の空き家数は10万6000戸、うち流通していない空き家が約4万5000戸
・「価値はユーザーが選ぶ」をコンセプトに、空き家をポジティブな選択肢として捉え直す取り組み

2.プロジェクトの取り組み内容
・民間企業と協働し、月に数回のミーティングを実施
・リサーチ活動:他都市の事例調査、専門家へのヒアリング、約20か所の先進事例調査
・イベント開催:11月に空き家の可能性について議論する半日イベントを実施
・ウェブサイト作成:12月に新しい空き家対策のウェブサイトを公開
・地域との連携:山科地域での勉強会開催、司法書士と相続に関する解説動画作成
・カードゲームの開発:空き家問題を理解するためのツールとして作成中

3.カードゲーム開発の目的
・空き家相談に来る所有者が高齢化し、次世代との共同相談が増加している現状に対応

4.ゲーム開発の経緯
・空き家所有者や将来の所有者に、空き家の問題をカジュアルに知ってもらうためにゲーム形式を採用。タンサン株式会社と協力。
・ゲームのメカニクスの重要性や、世代を超えて楽しめるゲーム設計の必要性を学ぶ。
・何度も試作とテストプレーを繰り返して完成させた。

5.ゲームの内容と特徴
・3500万円で入手した物件の売却がメインターゲット。親族との話し合いなど、現実的なハードルを組み込んでいる。
・建物の破損、不備、書類の問題など、実際の空き家問題を反映したカードを使用。
・早期対応の重要性や、専門家への相談の必要性をゲームを通じて学べる設計。
・実際の空き家相談員が監修に参加し、リアリティを高めている。
・1ゲーム40分から60分で終わるよう設計されている。

6.ゲームの目的と効果
・空き家問題を自分事として捉え、シミュレーションを通じて学ぶことができる。
・相談時にゲームを通じて問題を理解し、より具体的な相談につながることを期待。
・「空き家になった時点でステージ3」という認識を持ち、早期対応の重要性を伝える。

投稿日:2024/04/09
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