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第173回 ・藤ノ木セカンドハウスはじまるよ~市営住宅の空き室利用、福祉活用では第一号事例?

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山: 山内 忠敏 氏(向島藤ノ木学区民生児童委員協議会 会長/藤の木子どもキッチン 代表/藤の木セカンドハウス 代表理事)
大: 大下 宗幸 氏(公益社団法人 京都市ユースサービス協会 京都市中央青少年活動センター チーフユースワーカー)
絹: 絹川 雅則(公成建設株式会社)
     (左:山内 忠敏 氏  右:大下 宗幸 氏)

 

絹: 皆様こんにちは。まちづくりチョビット推進室の時間がやってまいりました。
この番組は地元京都の建設屋の目から見た元気なまちづくりびとのご紹介や、その活動の最新のエピソードをご紹介しております。いつものように番組のお相手は当まちづくりチョビット推進室 絹川がお送りいたします。
さて、本日のゲストでありますベテランの男性とお若い男性のお二方、今日は色気がないですねえ(笑)という感じです。失礼いたしました(笑)。ではご紹介申し上げます。藤ノ木セカンドハウス代表理事をお務めになっております山内忠敏さん。
山: はい、よろしくお願いします。
絹: お願いいたします。そしてもうお一方、同じく藤ノ木セカンドハウスの事務局長をされています大下宗幸さん。
大: はい、よろしくお願いいたします。
絹: 番組のヘビーリスナーの方でしたらご存知の通り、絹川は手抜きを行っております。ゲストのご紹介を他己紹介という形で、まずは大下さんにお手伝い頂きます。大下宗幸さん、藤ノ木セカンドハウスの山内代表理事とはいかなる人物ぞ、短く述べよ。
大: 山内さんは、僕の約倍くらいの年齢を重ねておられるベテランの方なんですけど、すごくエネルギッシュで負けてはならないと、いつも活力を頂いております。
絹: ちょっとすると師匠筋に当たる方ですか?
大: いや、師匠というよりも仲間みたいなところがありますね。仲間でもありますし、人生の大先輩でもありますし(笑)、そのエネルギーにいつもあてられて、こっちもがんばらんと!と、いつも思っています。
絹: ああ、いいですねえ。そうありたいですねえ。
それでは山内代表理事、大下さんは仲間だと言ってくださった、大下さんとはいかなる人物ぞ、その人となりをお願いします。
山: はい、まさに仲間の一人で、4年前くらいに初めて知り合ったのですが、こんだけ頑張っている若者がいるんかと、びっくりしました。
絹: 新しいですね。4年前ですか。
山: もっともその前に若干知っていたかもしれませんが、深く付き合うようになったのがそのくらいで、私がこの仕事を始めるにあたっての一番の理解者ではないかと思いますね。わからないことを聞きに行ったり、「ここはこうしたらいいぞ」ということを教えてもらえるので、良い仲間であり、だから先輩後輩とか関係ないですよね。
絹: ほう、心強い。ありがとうございます。リスナーの皆さん、こういうお二方です。
それでは本日の番組タイトル、テーマを申し上げます。「藤ノ木セカンドハウスはじまるよ~市営住宅の空き室利用、福祉活用では第一号事例?」と題してお送りします。
さて、まずエピソード1ですけれども、そもそも藤ノ木セカンドハウスって何?みたいなところを紐解いていただけたらと思います。
 

■エピソード1 そもそも藤ノ木セカンドハウスってなに?

●一言で言いますと、それは居場所です
山: 一言で言いますと、子どもから大人までそこへ来て寛げる居場所になるような場所。
絹: 居場所!いいキーワードですねえ。
山: はい。もうこれしかないんですよ。
絹: 私自身も地域の居場所、まちの縁側、サードプレイスという言葉に、何か知らんけど異様なこだわりがありまして(笑)、その辺是非お聞かせいただきたいです。セカンドハウスは居場所であると。
 

●下校後の子どもたちが気になり始めたんです

山: その手始めが子ども食堂なんです。夕方5時くらい、今ですと真っ暗になってますね、例えば児童館を5時に終わった子どもたちが、家に帰ってもお父ちゃんお母ちゃんがいない家庭があるんですよね。その子たちの居場所、どないしてるんやろと。晩飯食っとるんやろかと。勉強しとるんやろかというのが気になりましてね。それがこの春ごろ、ぐっと思いが募ってきたんですよ。それを仲間である大下さんあたりに「どないしたらええんやろ」という話を持って行ったところ、たまさかその時期に同じ向島でグループホームができたんですよね。
絹: 例の愛隣館ですね。愛隣館の浅田さん(浅田 将之 氏:社会福祉法人イエス団 愛隣館研修センター インクルーシブ社会実現部 愛隣グループホーム 主任・第166回放送出演)もこのスタジオに座ってくれた時期があります。でもそれとはまたちょっと一味違うセカンドハウスなんですね。
山: はい。これは福祉目的としては京都で第一号になるんです。福祉目的ですから、子どもたちからは1円もお金は徴収しないんです。だから全部持ち出しになりますので、「家賃払ってたらやっていけへん」になるんです。それで京都市の担当の方に、「まずお部屋を貸してください。」と。「え?」という話から始まったんですけど、その辺の所は一番よく知っておられる大下さんにお願いしたいと思います。
絹: その前にリスナーの皆さんのためにちょっとだけ整理をしたいと思います。今、山内さんがおっしゃっているのは、向島市営住宅の8街区3棟116号室、空いていた部屋を京都市に対して、「貸して、子どもたちの居場所がないやんか」と。というのを大下さんに「どうしたらええ?」みたいな相談をかけられたと。
(場所:向島市営住宅8街区3棟116号室(京都市伏見区向島丸町4-7))
 

●相談した京都市にも「いいね!」と言ってもらえて

大: いや、相談されましたっけ(笑)という感じですけど。たぶん一緒の場にいて「ええやん、ええやん」と言っていたんですよね。それが今年の4月くらいですね。で、大阪などにそういう事例がいっぱいあるんですよね。大阪の公営住宅を使った子どもの居場所だったり、若者の居場所だったり。当初、この一年間はそういった事例とかを勉強しながら、色々呼びながら、言葉で選ばないで言うならば、それで京都市に圧力をかけていこうと(笑)。これは必要なんだと。子どもや若者という状況もあるし、大阪はやっているやないかと。京都は何をやっているのやと。まちづくりの政策も終わって(まちづくりの政策は前の4年間あったのですが)、その助成金も終わってしまって、放っておいたらどんどん活動が縮小していくんですけど、子ども・若者ニーズは、僕らが関わっている中で見えている。そこで「あかんやろ」というのをこの一年間でやろうと思っていたんです、実は。僕らは圧力団体みたいになって、ワーッと言っているのかと思っていたら、京都市の人が意外に「いいね!」と言ってくれたんですよね(笑)。めちゃくちゃいい人で(笑)。
絹: そのめちゃめちゃいい人のお名前を、よかったら…。
大: 長谷川さんとか、松村課長(松村 亙(わたる) 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅政策課 ニュータウン企画調整担当課長)とか、めちゃくちゃいい人で。
絹: 長谷川さんて、京都市都市計画局の住宅室の課長補佐の長谷川 源太さんですね。
大: そうですね。全然話がわからへんヤツかと思っていたら、めちゃくちゃいい人で(笑)。
山: めちゃくちゃというよりも、我々が大きな風呂敷を広げてるんですけど、それに感動していただいたような感じで。
大: 仲間という意味では京都市の方々もまさにそうで、最初は仲間と全く思ってなくて、どうやったら説得できるのかみたいな感じで(笑)。
 

●ぐるっと回って繋がりました

絹: 今、そのエピソードをお聞きして、大きな偶然が働いていたことに気が付きました。圧力団体という誤解を受ける言葉ですけど、いい意味で京都市に対してプッシュしていらした。時期を同じくして、ここに座っております絹川くんも同じ圧力を多方面からかけておりました。長谷川補佐の傍に座っている住宅室の課長さんで、菱崎さん(菱崎 裕之 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅管理課 課長・第166回放送出演)という方がおられて、そこの若い杉山さんもこのゲストに来てくださった方なんですけど、菱崎さんが松村さんを連れてこられて、この山内さんと大下さんを紹介したいと。
大: あ、そういう事だったんですか(笑)。理解できました。
絹: 僕は公営住宅の空き室で愛隣館の障害者グループホームができたと。それを1つで終わらせるつもりじゃないですよね、皆さん。というそういう優しめの圧力を、つぶやきを(笑)。
山: うれしいですねえ。色んなところから助けてもらっているんだ。
大: 本当にそうですね。
絹: 僕は本当に空室を、公営住宅だけじゃなくて、民間の空家も地域課題の解決のために使うことができればと思っているんです。僕は本職が建設屋ですから、大きい工事が出なかったら自分の首が絞まるんですけど(笑)、でもリノベーションで工事の費用を抑えてでもやらなあかんことができたらいいじゃないですかという話を、都市計画局の若手の人としていたんです。そしたら同じ思いの人がおられたと。すごい偶然!
山: こんな偶然て、あるんですね!
 

●居場所づくりに家賃は大きな問題でしたが

絹: それで大下さん、セカンドハウスが始まっちゃうわけですね。子どもたちからはお金は取れないよと。家賃安くしてねという交渉はされたんですよね。
大: それは山内さんがいつの間にかしていて、「0にならんやろか」と(笑)。「いや、0はさすがに…」みたいな話で(笑)。
山: 長谷川さんと杉山さん(杉山 有紀 氏:京都市 都市計画局 住宅室 住宅管理課 主任第163回放送第165回放送出演)とは、ある時期週一くらいに会っていたんです。会うたんびに「家賃、安うしてね、安うしてね、0にしてね」という話をしたんですが、「いいや、それはムリ」という話はあったんですが、でも最終的にはほぼほぼ一致する金額になってきたし、それからさらにいざ納付書をもらった時に、「わ、ここまでしてくれはったんや」というのは思いましたね。ですから我々は少ない資金の中で、家賃にかなり取られると辛いものはあるのですが、少なくなりましたね、だいぶ助かりました。
 

●色んな人や団体に協力をいただいて

絹: まちの縁側や地域の居場所を運営していらっしゃる先達を訪ね歩いた日々もかつてはあったんですけど、皆さんその運営の資金に苦労され、「私はいつも金欠病よ」とおっしゃっていますけど、なぜかそういう人の集まる場所と言いますか、縁側とか居場所、子どもたちの居場所、高齢者の居場所、若者たちの居場所をやっている人たちの所には、人がまず集まる。それと情報も集まる。助け合いが自然に起こるという、不思議な異空間が顕れている場面を幾度か見ました。藤ノ木セカンドハウスがそうなっているわけですね。
今のところはまずは子ども食堂を、第一回がいつ頃始まったんでしたっけ。
山: 12月の8日が第一回です。
絹: じゃ、ほんとのほやほやじゃないですか。
山: 実は「使えるよ」と聞いたのが、9月の頭です。それから1年かけてやろうと言っていたのが、1年先取りしたわけですから、大慌てで「まずお金が要るやん」ということで、資金の調達も始めましたし、びっくりしました。なんとかそれでも…。
絹: 9月に「ええよ」と出て、よく3月で…。
山: まあ、自分でもびっくりするくらい走り回りました。お陰様で予定している全額ではないんですが、3分の2は集まりました。
絹: それはやはり浄財が集まると言いますか、寄付を呼びかけられたとか、助成がついたとか…。
山: 助成がつきましたね。
絹: やっぱり天は我を見捨てずという感じですね。
山: まさにその通りで、なければ12月のオープンは考えられなかったでしょうね。
大: よくやりましたよね。物を集めて、理事会してみたいな。色んな理事になってくれませんかとか、協力してくれませんかみたいなことを色んな団体さんにも呼び掛けて、「しっかりつくってみたんです」と言っておられたんですけど、任意団体なんですけど、色んな事業者、色んな地域の方に入っていただいて。
絹: 食器も要るでしょうし、組織固めもいるでしょうし、会社で言う定款みたいなものもいるでしょうし。
山: 規約と組織については大下さんが頑張ってくれました。私は食器集めを(笑)、それこそもうあっちこっち電話をかけて(笑)。
絹: それは大事!紙皿で食うわけにはいきませんから。
山: 私の思いは、ほんまもんを使いたい。プラスチックは嫌やと。そして紙皿は今のSDGSに合わないと。なので食器は陶器、割れたら割れた時のこっちゃ、割れるのが当たり前やと。子どもたちにも割れた時の処理の仕方も知ってもらいたいというので、私はもう絶対に陶器にこだわるということで、知り合いに「陶器でちょうだいね」ということでお願いしました。
 
 

●民生児童委員って、ご存知ですか?

絹: ここで手元資料からちょっとだけ読みます。
当団体は、平成29年10月から児童館にて子ども食堂を開催しており、こうした取り組みが評価されて、令和元年10月に「第1回食プロジェクトSDGS Food ACTION AWARDSにて月桂冠賞を受賞」とあります。当団体というのは藤ノ木子どもキッチン実行委員会さんのことです。という伏線があったんですね。
山: はい、お陰様でいただきました。今年度は子ども育み憲章で賞をいただきました。
絹: やはり地道に活動を続けてこられた延長線として、今回の藤ノ木セカンドハウスを行政の都市計画局の面々に交渉されて勝ち取られたというわけです。リスナーの皆さん、これも補足情報ですけど、山内代表理事の別の呼び名と言いますか、背景として向島藤ノ木学区の民生児童委員協議会の会長さんであられると。ということは民生委員さんをごっつう長いことやっておられるに違いないと。
山: いやいや、実は10年ほどなんです。言い方はナンですが、騙されまして(笑)。「名前だけでええよ」と。
絹: 人はよう言わはります(笑)。結構、ええ人が騙されます。
山: で、だんだんだんだんとのめり込まされまして、今はこんな状態なんです(笑)。
絹: リスナーの皆さん、民生児童委員さんて何をしたはるんやろって、ご縁のない方はご存知ない方も多いと思います。今日のエピソード、子どもキッチン藤ノ木セカンドハウスに類することまで、実は民生委員の方々は地道に活動されているようです。
山: これもみんな仲間がおりまして、私が会長やから「おい、やるから」と言ってできるものではありません。「こんな話があるんやけど、できるやろか」と言ったら「やろうやないか」ということで、委員のメンバーがみんな、「私にできることがあったら手伝うよ」と言ってくれたので、たぶんできたんやと思います。
 

●京都市ユースサービス協会と子ども食堂と

絹: 良い関係ですねえ。で、大下さんはその盟友と言いますか、仲間。その大下さんについても補足を入れますと、公益財団法人で京都市ユースサービス協会というのがありまして、大下さんは京都市中央青少年活動センターのチーフユースワーカーでもいらっしゃいます。青少年活動センターについては、私は山青こと、山科青少年活動センターの大場さん(大場 孝弘 氏:公益財団法人  京都市ユースサービス協会 京都市山科青少年活動センター 参事・第126回放送第131回放送出演)というベテランを存じ上げております。大間さんも山青も、山科で子ども食堂ネットワーク構想を立ち上げて、たぶん十指に余る子ども食堂を山科で繋いでいらっしゃるはずです。
大下さんの活動にはそういう背景があって、だからこそ定款はじめ、色んな準備が着々とできたんですね。
大: 私は前職で環境のNPOをずっとやっておりまして、それもあったのだと思います。
絹: いやあ、集まるべき方が集まられたという感じですね。セカンドハウスについて口火を切っていただきましたが、公営住宅、具体的には藤ノ木団地の空き室を用いて、こういう活動に着手されました。セカンドハウスは子ども食堂で恐らくは終わらないであろうという噂がちらほらと私の耳にも届いております。この先、セカンドハウスはいかなる形にという話を、次のエピソード2と言いますか、もう終わりに差し掛かっているんですが(笑)、どうですか?
 

■エピソード2 藤ノ木セカンドハウスのこれから

●子どもだけでなく、若者も、地域も…、夢は次々ふくらんで
大: 今は子ども食堂だけなんですが、子どもだけではなく、私もいますので、若者みたいなところ、プラス地域みたいなところの関係が紡がれるような場所になったらいいな、そのための拠点にしたいなと思っています。例えば来年1月以降ぐらいから、今は子ども食堂は小学生ぐらいなのですが、私たちの活動の主な対象である中学生以上に向けた若者食堂をやろうかと思っていますし、来年度以降は地域の住民の方と子どもや若者が交流できるような事業であるとか、子どもや若者がまちに参画するような機会をつくりたい。そういった活動を藤ノ木セカンドハウスを拠点としてやれたらいいなと思っております。それ以外にも外国にルーツを持つ方が多く住んでいるエリアでもありますので、多文化共生に関するような居場所機能などもやれたらいいなと夢を語っています。プラスそれをどうやってやるのか、人財や資金など課題ではあるのですが、つくる楽しさと言いますか、今日もラジオが始まる前に山内さんとヤイヤイ悪だくみをしていたところです。
 

●3L APARTMENTプロジェクトのこと

絹: そういう野望と言いますか、次なる夢をお持ちのお二方ですから、おそらくはご存知の情報とは思いますが、伏見区での田中宮市営住宅での龍谷大学と京都市の握手、お耳に届いていますか?
大: そうですね。三木さん(三木 俊和 氏:有限責任事業組合まちとしごと総合研究所 グローカル・シンカー・第165回放送出演)とはものすごく仲良くさせていただいています。
絹: なんてプロジェクト名でしたかね。
大: 3L APARTMENT”ですね。
山: 昨日も会ったのですが、そこの学生さんが来てくれていました。また違う取組なので、学生さんが見に来てくれまして、めいっぱいお手伝いをしてもらいました。
絹: その“3L APARTMENT”プロジェクト(第165回放送)は、龍谷大学の学生さんが3年間に渡って田中宮市営住宅の空き室に京都市が少し補助をされて、確か25,000円の月額家賃で安く入れる。だけどそれだけじゃなくて、地域活動だとか、地域のお祭りだとか、子どもの見守りだとか、地域のために学生の知恵で考えてやってねというのが、すごくうまくいったというプロジェクトでしたね。それと大下さんがおっしゃっていることって、すごく一脈も二脈も通じますよね。
大: ほんとそうなんです。その“3L APARTMENT”にも京都市の長谷川さんも尽力されていて、同じような事を語っていますね(笑)。
絹: 京都市がつくった“3L APARTMENT”のプロモーションビデオを見せていただいて、感激して、勝手にコピーしてあっちこっちに配っているんです(笑)。
 

●私の大きな構想として

山: 行政らしくない動きをしていただいたので、今、私たちはこうしたこともできるし、当初食堂だけだと言っていたのを、だんだん広げた話をしていっても、「うん、いいよ、いいよ」という話になってきて、今、私の方として考えているのは、高齢者の居場所をお昼にお茶と200円か300円でうどんかカレーが食べられる、2時間か3時間いてもらえるような場所づくりにしていきたいと。そうすると昼間の時間が使える、夜は夜で子どもたちが来て、あるいは学生、中学生や高校生が来て、そこで食事をする。そしてもう1つ言えば、今、藤ノ木の子ども食堂を卒業していった子が、今度は中学生高校生の食堂へ行って、そしてそれが帰ってきてボランティアとして食堂を支えてくれるというのが、私の大きな構想なんです。死ぬまで頑張らないけません。
絹: はあ、いいですねえ。いやあ、死ぬまで頑張っても足らんかもしれません(笑)。と言いますのは、京都市の市営住宅はたくさんあるので。でもまずはここの藤ノ木団地で、これは素晴らしいです。
リスナーの皆さん、これまでお聞きになっていかがでしたか?我々の知らないところで、行政らしからぬ動きを引っ張り出したお二方がこの目の前におられます。地域の課題、公営住宅・市営住宅が空いて困った。家賃取れないし困った。子どもたちの居場所がなくて心配や。と相談されたら「いいよ」と言った長谷川さんたちという行政マンが実際におられます。どうです?京都市は変わって来たでしょう?
山: 昔の行政マンらしからぬ人たちと会えたので、私は今もう最高と言っていいくらいうれしいですね。
絹: 無責任な民間人の第三者ではありますが、こういうちゃんとした仕事をする前向きな行政の方に出会った時には、是非皆さん、拍手するなり、握手するなり、ハグするなりしてあげてくださいね。
ということで、本当に短いあっという間の時間ですが経ってしまいました。この番組は心を建てる公成建設の協力と京都府地域力再生プロジェクト、そして京都市景観まちづくりセンターの応援でお送りいたしました。お一言ずつどうぞ。
山: できればご支援をお願いしたいです。もうその一言です(笑)。
大: ご支援お願いします。
絹: リスナーの皆さん、ありがとうございました。
投稿日:2021/12/27
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